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セルフチェックでの気づき|アダルトチルドレン【ケアテイカー】気質との向き合い方


はじめに

ケアテイカー(Caretaker)とは?
アダルトチルドレン(AC)の分類の一つで、「世話役」の役割を担いやすい人を指します。

幼少期に家庭内で親や兄弟の世話をすることが多かったり、家族の感情を敏感に察知して気を配ることが習慣になったりした人が、成長してもその傾向を持ち続けることが特徴です。

主な特徴:
・他人の世話を焼くことで自分の価値を見出す
・人の感情に敏感で、機嫌を取ろうとする
・「助けること」が人間関係の前提になりやすい
・自分の感情や欲求を後回しにしがち

精神疾患や幼少期の経験が個人に与える影響を学ぶうちに、自分の家族がいわゆる機能不全であった可能性があり、私自身がアダルトチルドレン(AC)なのではないかと思い至りました。

その中でも「ケアテイカー(世話役)」というタイプに、自分がよく当てはまる項目があり、過去の自分の行動や思考パターンを考えてみると、腑に落ちる感覚を覚えました。人の世話を焼くことで自分の存在価値を見出してきたのではないか、自分のことはついつい後回しにしてしまう———
そんな生き方を続けてきた気もしました。

その結果、私はいまどうなったのか?
そして、これからの人生をより健やかに生きるために何を意識すべきなのか。
自分が「ケアテイカー」である可能性を踏まえ、同じように「ケアテイカー」として生きてきた人が自分を振り返るきっかけにできるよう、ポイントをまとめました。


1. ケアテイカーの幼少期に見られる特徴

ケアテイカーとして育つ子どもは、家庭内で“世話役”の役割を担うことが多く、以下のような特徴が見られます。

・親や家族の感情の変化に敏感だった
家庭の雰囲気が不安定だったり、親がストレスを抱えていたりすると、子どもは本能的にそれを察知します。親の機嫌を損ねないように、言葉遣いや行動に細心の注意を払うことも。

・親の世話をすることが当たり前だった

本来なら親が子どもを守り、支えるものですが、ケアテイカーの子どもは逆の立場になることがあります。「お母さんを助けないと」「お父さんが怒らないようにしないと」と、家族のために行動することが多くなります。

・「いい子」でいようと頑張った
わがままを言うと家族の負担になると思い、できるだけ手のかからない「いい子」でいようとします。結果として、自分の本当の気持ちを抑え込むことが習慣になり、自分が何を感じているのかがわからなくなることも。

私の場合、とくに『親や家族の感情の変化に敏感だった』『いい子でいようと頑張った』
この2つが、自分に非常によく当てはまっていました。
父親の影響力が強い家庭で、母親や私を含めた兄妹はいつもビクビクして暮らしていました。
金銭的にはもちろん、愛情を求めるような行為も我儘も、消して口には出せませんでした。

2.「人の役に立つこと」が、いつしか当たり前の習慣になっていた

私が幼い頃から当たり前のようにやってきたのは、家族の機嫌を取ること。
親がイライラしていると、家事を手伝ったり、家庭内の空気を和らげようとしていました。いつの間にか、「人の役に立たなければ」「役に立ちたい」と思い込むようになり、大人になってもその習慣は抜けませんでした。

あるいは、自分の感情にそっと蓋をしました。
自分の感覚が鈍くなるのを感じ、自信が持てなくなりました。人前で意見を述べることは、ずっと苦手分野でした。

社会人になって職場においても、相手の要望を最優先し、自分の意見や気持ちは後回しにすることが多かったのです。

周囲から「頼りになるね」「優しいね」と言われることで安心し、逆に「自分がいなくても大丈夫なんだ」と感じると無力感を感じる———そんな状態が続いていたと思います。

相手が困っていると、頼まれなくてもサポートし、相手が少しでも元気を取り戻せば満足する———そんなパターンも繰り返していました。
しかし、それが習慣化すると、私自身が疲弊することも増えました。

また、一部の人は私の「助ける姿勢」に甘え、頼りすぎるようになりました。すると私は「なぜ私ばかり仕事をこなすの?」とストレスを感じることもありました。
これは自分自身が「助けること」を前提に関係を築いてきたからこそ、起こったことだったのに。

3.自分の感情を押し殺すクセがついていた

ケアテイカーの特徴の一つに、「自分の感情よりも他人の気持ちを優先する」というものがあります。私もまさにそうで、怒りや悲しみを感じても「こんなことで怒ったらダメ」「相手の気持ちを考えたら…」と抑え込むことが多かったです。
その結果、どんな状況でも冷静に対応できる一方で、「自分が本当は何を感じているのか」がわからなくなることもありました。

また、感情を抑え込むことで心のバランスが崩れ、突然ストレスが爆発することもありました。自分の気持ちに正直になれないまま、人の感情に振り回される——そんな生き方を続けていくのは苦しいと気づきました。


4.気をつけるべきこと


ケアテイカーを克服していくために、気をつけるべきことをまとめました。

・「私は私のままで価値がある」と認める
・自分の感情に気づく練習をする
・他人の気持ちに振り回されず、自分を大切にする
・「NO」を言う勇気を持つ
・自分のために時間を使うことを意識する
・「助ける」以外の方法で人と関わることを意識する
・相手に頼ることも大切にする
・すべての人を助けようとしない
・「感じること」は悪いことではないと認識する

「ケアテイカー」で居続けることの恐ろしさは、自己犠牲の精神が根付いてしまうと、相手の役に立てなかった場合、自分には価値がないと自己否定に繋がってしまうこと。

そして、自己犠牲が過ぎるといつしか相手と「共依存」の関係になることも。相手の成長の機会を奪ってしまう場合もあります。
自分も承認欲求が満たされることを求めてしまい、思った反応が得られないと不満が募ることもあるでしょう。相手が何らかの事情で自分から離れてしまったとき、孤独を感じてしまうかもしれません。


まとめ:自分を大切にする生き方へ

無意識であれど「ケアテイカー」として生きてきてしまった私にとって、「人のために動くこと」はごく自然なことで、生き甲斐にもなっていたのは事実です。
しかし、その背景には「そうしなければ自分は必要とされない」という無意識の思い込みがあったように思います。

歳を重ね、幼少期の心の傷に向き合い、自分の心の脆さを知ったのは辛いことでした。
しかし、だんだんと受け入れることで強くなり、自分の生き方に自信を持てるようにもなりました。

これまで様々な出会いがあり、誰かを助け、自分もまた救われてきました。
例え今、自分の人生が終わろうとも、「幸せな人生だった」と言えると思います。
それは、今の生き方に充実感を得られていることを意味しています。

弱さを知ることで、強い味方を得たようなもの。少しずつでも
「役に立たなくても大丈夫」
「助けることが全てではない」
「自分の気持ちを大切にしていい」
と自分に言い聞かせ、周りを頼ることもできるようになりました。
もっともっと柔軟に、バランスの取れた生き方を目指せるといいなと思います。

もしあなたも「ケアテイカー」として生きてきたなら、一度立ち止まって考えてみませんか?
辛いことかもしれませんが、これまでを少しずつ、勇気を出して振り返ってみませんか?
そして、「自分自身をケアすること」が実は最も大切なことなんだと、認めてあげましょう。

ふか☁️(みやかわふか)

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