音が消えるとき
夏の中
ふと無音を感じる
照りつける太陽
ジリジリと地面から立ち上る放射熱
こもる熱気の分子一つ一つが
ガヤガヤと音を立てる
蝉の声
刺すような日差しにも音があって
常に何かの音に囲まれているような
錯覚に陥る
眩しすぎる光が
見慣れた光景を鮮明に浮き立たせ
色を立体感を鋭利に際立たせる
影と強すぎる光は
くっきりとお互いを線引きし
混ざる事はない
歩き続ける額から
どこからこんなに出てくるのか
不思議なほど汗が噴き出し
水を被ったようになる
なのに口の中はカラカラと
頭は出た汗ぶん何故か重くなり
ずんと重力に押しつぶされそうになる
目の前が眩しく
汗でうまく開かない目が
いつもの道を
先の見えない未来のように映す
どこまで行っても終わらない夢
夢ならいつかは目覚めるけれど
この夢現は現実だから終わりがない
日差しの音
熱気の音
耳にはびこる「夏」という音
騒々しくいつまでも耳に絡んで離れない
なのに
ふっと音が消える
眩しすぎる光が全身を包む
その瞬間
聞こえるのだ
夏の狭間に
何も聞こえない静寂が
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口下手の為ご無礼ながらコメント・コメント返しをする事が殆どありません。全ては作品に込めます。力量が足りない事が多いですがご了承頂けますと幸いです。