和シナモン「ヤブニッケイ」の蒸しパンとチャイをつくる
日本原産のシナモンである、ヤブニッケイの樹木。
あたたかい地域では普通に山でみられるそうだが、特に暖地の海の近くで多く自生しているそうだ。
海と山に囲まれた南伊豆の家の周りでもよくみかける。
クスノキ科の常緑高木で、葉もクスノキと似ているが、葉をちぎってみるとスパイシーでほのかにローリエのような香り。
いわゆる「シナモン」と呼ばれるセイロンニッケイよりは、良い意味で青臭さがある。
森らしい香りをまとったシナモンと呼んでみよう。

今回はヤブニッケイの黒糖蒸しパンとチャイをつくった。





薄力粉100g、黒糖45g、ベーキングパウダー小さじ1、牛乳90ml、菜種油大さじ1と1/2を泡立て器でぐるぐる混ぜて型に流し込んだら、せいろにならべる。隙間にヤブニッケイの葉を入るだけたくさん詰めてせいろで13分ほど蒸す。
蒸している間は、家のなかがヤブニッケイの香りでいっぱいに!せいろから立ち昇る、ちょっとスパイシーな香りの蒸気に癒される。
ヤブニッケイの香りが移って、森の香りと味わいの蒸しパンに。
そして、ヤブニッケイの葉をいれてチャイもつくった。
1杯分のチャイにヤブニッケイの葉を何枚かいれて、ほかのスパイスと一緒に煮だす。出来上がりのチャイはヤブニッケイのさわやかさが加わって、すっきりとした後味、とても美味しいチャイになった。




身近な草木を知っていくと、それは森にある無名の木々ではなくて、名前や個性があり、人との関わりもみえてくる。
使ったのはたった数枚のヤブニッケイの葉だけ。
ちいさなことでも、周りの環境と食がつながるとうれしい。
ヤブニッケイの葉はハーブティーにしてもタイムのような香りで美味しかった。最近は月桂樹の代わりとしてトマトパスタに入れるのも定番になりつつある。
ヤブニッケイの樹木、みかけたらぜひ香って、食べて、遊んでみよう。


