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【ClaudeCode記録】兼任メンバーという発明 — 6人で16チームを回している方法

私のAI社員組織には、現在16チーム以上が存在します。
記事チーム、マニュアルチーム、ヘルスケアチーム、占術チーム、LP制作チーム、事業企画室…。

「30人くらいいるんですか?」と聞かれることがあります。

核になっているのは6人です」

6人の兼任メンバーが複数のチームを横断して動くことで、16チーム以上を回しています。

「全員専任」の落とし穴

AI社員の組織を作り始めた頃、各チームに専任メンバーを配置していました。記事チームの調査担当、講座チームの調査担当、スタエフチームの調査担当…。

でもよく見ると、やっていることがほぼ同じなんです。

記事チームの調査担当は「テーマについてWeb検索して、事実ベースの情報を集める」。
講座チームの調査担当も「テーマについてWeb検索して、市場調査をする」。名前が違うだけで、能力もプロンプトもほとんど一緒。

これは明らかに無駄でした。

同じ能力を持つメンバーが、チームごとに別々に存在している。
エージェント定義ファイルも別々に管理しなきゃいけない。
片方を修正したら、もう片方も修正しないと整合性が崩れる。

兼任メンバー6匹

現在、以下の6匹が複数チームを兼任しています。

🔮 ネイティ(調査)

兼任チーム: 記事、講座、スタエフ、ヘルスケア、教育、商品化、自動化代行、SNS運用、アフィリエイト…ほぼ全チーム

ネイティは「調べる」専門です。Web検索で事実を集める、競合を調べる、市場を分析する。どのチームでも必要な「リサーチ」を一手に引き受けています。

エージェント定義ファイルは natu.md の1つだけ。

🌑 ゾロア(リスクチェック)

兼任チーム: 記事、講座、スタエフ、教育、商品化、SNS運用、アフィリエイト

ゾロアは「ダメ出し」専門
批判的思考で穴を見つける、リスクを指摘する、法規制をチェックする。

チームによって見るポイントは変わります。
記事チームでは論理の穴を突く。
アフィリエイトチームでは薬機法・景表法をチェックする。
SNSチームでは炎上リスクを見る。

でも根底にある能力は「批判的に検証する」という1つのスキル。

🛡️ メタング(構成設計)

兼任チーム: 記事、講座、スタエフ、自動化代行、教育、note画像拡張

メタングは「全体の設計図を描く」担当。
記事なら構成案、講座ならカリキュラム、自動化案件ならアーキテクチャ。散らばった情報を1つの構造にまとめる能力です。

🐉 カイリュー(品質レビュー)

兼任チーム: 記事、講座、スタエフ、教育、アフィリエイト

カイリューは編集長。
4軸×10点の品質レビューを行って、基準に満たなければ差し戻す。
組織の中で最も高い権限を持つメンバーの一人。

🎨 ドーブル(ビジュアル制作)

兼任チーム: 記事、講座、スタエフ、映像制作、デザイン、SNS運用

ドーブルはビジュアル担当。サムネイル、スライド、カルーセル画像…。
どのチームでも「見た目を作る」仕事は発生するので、ドーブル1匹で全部カバーしています。

🌊 ミロカロス(デザインレビュー)

兼任チーム: 講座、映像制作、デザイン、LP制作、Notionテンプレ

ミロカロスはCDO(チーフデザインオフィサー)。
4軸×10点=40点満点でデザインをスコアリングする。カイリューが「中身」を見るなら、ミロカロスは「見た目」を見る。
両方合格して初めて最終完成。

なぜ兼任が成立するのか

「1人に何チームも兼任させて、品質は落ちないのか?」

落ちません。理由は3つあります。

1.汎用スキルだから

兼任メンバーが持っているのは、特定の業務知識ではなく汎用スキルです。

  • 調べる(ネイティ)

  • 批判する(ゾロア)

  • 構成する(メタング)

  • 評価する(カイリュー、ミロカロス)

  • 描く(ドーブル)

これらは業界・テーマを問わず使えるスキルです。
記事のリサーチも講座のリサーチも、「調べる」という行為自体は同じ。
違うのは対象だけ。

2.エージェント定義が1ファイルだから

ネイティのエージェント定義は natu.md の1ファイル。
このファイルに書いてあるのは「ネイティの思考法・行動原則」であって、特定のチーム向けの指示ではない。

チーム固有の指示は、ワークフロー定義(teams/article-team.md など)に書いてある。
ネイティはそのワークフローの中で「Step 1: リサーチ」という役割を受け取って、自分の調査スキルを発揮する。

つまり、メンバー定義とチーム定義が分離されている。だから1つのメンバー定義で複数チームに対応できる。

3.同時に動くことがないから

AI社員は人間と違って、「掛け持ちで疲弊する」ということがありません。
記事チームのリサーチをしている最中に、同時に講座チームのリサーチはしない。
スキルは1つずつ実行されるので、ネイティは常に「今やっている仕事」に100%集中できる。

専任 vs 兼任の線引き

全員を兼任にしたわけではありません。チーム固有の専門知識が必要なメンバーは専任にしています。

専任の例
ペラップ(stand.fm台本ライター)— 話し言葉の設計は音声配信チーム固有のスキル
ハピナス(ヘルスディレクター)— 体調データの分析・ケアプランは専門領域
ソルロック(四柱推命計算)— 命式計算は占術チーム固有
ペルシアン(アフィリエイト統括)— CVR設計・ASP管理は収益チーム固有

兼任にする基準

簡単に言うと、「そのスキルが他のチームでも使えるかどうか」で決めています。

  • 「調べる」は全チームで使える → 兼任(ネイティ)

  • 「四柱推命を計算する」は占術チームでしか使えない → 専任(ソルロック)

境界が曖昧な場合は、まず兼任にしてみて、チーム固有のカスタマイズが増えてきたら専任に切り替えます。
逆もあって、専任だったメンバーの業務が汎用化されてきたら兼任に昇格させることもあります。

人間の組織でも使える考え方

この「兼任メンバー」の考え方は、AI社員に限った話ではありません。

フリーランスや小規模チームでは、1人が複数の役割を兼ねるのは当たり前です。でも「何を兼任にして、何を専任にするか」を意識的に設計している人は少ない。

判断基準はシンプルです。

これを意識するだけで、3人のチームでも5つのプロジェクトを回せるようになります。全プロジェクトにフルメンバーを揃えようとするから、人が足りなくなるんです。

兼任を支えるのは「定義の分離」

最後に、兼任がうまく機能するための技術的なポイントを1つだけ。

「メンバーの能力定義」と「チームの業務定義」を分けることです。

ネイティの natu.md には「ネイティがどう考え、どう動くか」だけが書いてある。
「記事チームでは何を調べるか」は書いていない。それは teams/article-team.md のワークフロー定義に書いてある。

この分離があるから、ネイティを新しいチームに追加するのが簡単です。ネイティのファイルを触る必要がない。
チーム定義に「Step 1: ネイティがリサーチ」と書くだけ。

プログラミングで言うと、これは「関心の分離(Separation of Concerns)」です。メンバーはメンバーのことだけ知っていて、チームはチームのことだけ知っている。両者を結びつけるのはワークフロー定義。

この設計パターンがあるから、16チーム以上の組織が6人の兼任メンバーで回っている。破綻しないんです。

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