スタバの「毎月10日、タンブラー持参で55円引き」を、社会福祉士が真顔で考えてみた
久々にスターバックスへ立ち寄ったら、レジ横に小さなポップを見つけました。
「毎月10日は、タンブラーの日」。
通常22円引きのドリンクが、この日だけ55円引きになるそうです。

一見、みんなが得をするキャンペーン
タンブラーを持っていけば、お客さんはいつもよりお得に一杯を楽しめる。
お店は紙コップのロスを減らせる。
地球にもやさしい。
「三方よし」みたいで、なんだか気持ちのいい仕組みですよね。
でも、ぼくはレジの前でふと立ち止まってしまいました。
これって、お店にとって本当に「得」なんだろうか、と。
割引率に、目をこらしてみる
ここで注目したいのは、割引の「率」です。
紙コップって、大量に発注しているお店からすれば、1個あたり数円、いやそれ以下かもしれません。
なのに、タンブラー利用で55円も引く。
つまりお店からすると、コップ代を浮かせる以上に、ドリンク1杯あたりの利益を削っていることになります。
極端に言えば、全員がタンブラーで来た日ほど、お店の利益率は下がる。
「お得なキャンペーン」の裏側は、お店にとってはむしろ持ち出しです。
それでもやる。その理由を想像してみた
では、なぜわざわざやるのか。
ひとつは、地球環境のため。
利益を少し削ってでも、プラスチックや紙のゴミを減らす。その姿勢を行動で示しているのだと思います。
実際スタバは、この取り組みを廃棄物削減を目指す「タンブラー部」というプロジェクトとして打ち出しています。
参考:スターバックス公式
そしてもうひとつ。もっと先を見ているんじゃないかなと。
毎月10日に来る人は、たぶん一度きりのお客さんじゃない。
「10日はタンブラーの日だ」と覚えて、また来てくれるリピーターになる。
1杯の単価は下がっても、来てくれる人と回数が増えれば、長い目で見れば返ってくる。
短期の損が、中長期の関係をつくる種になっている。
たった一枚のポップの奥に、そんな設計が見えました。
社会にとっていいお店。お客さんにとっていいお店。
その両立は、誰かの善意だけじゃなく、こうした仕組みによって支えられているのかもしれません。
この工夫は、どんな会議で、どんな議論を経て生まれたんだろう。
そんなことに思いを馳せる、いい寄り道のひとときでした。
みなさんが最近「この仕組み、よく考えられてるな」と感じたものは、なんですか?
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