『褒めすぎ』は本当に良くないのか?
子育てをしていると、一度はこんな言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
「褒めすぎると、子どもがダメになる」
私自身、4人の育児の中で、この言葉に迷ったことが何度もあります。
結論からお伝えすると、「褒めすぎ」は問題なのではなく、
「どう褒めているか」が重要だと感じています。
例えば、
「すごいね」
「天才だね」
といった結果だけを強く評価する声かけ。
これは一見良さそうに見えますが、子どもの中では
「うまくできたから褒められた」
という認識が強くなりやすい傾向があります。
そうなると、次第に「失敗したら価値がない」「できない自分は認められない」という思考につながることがあります。
結果として、新しいことに挑戦することを避けるようになるケースも少なくありません。
一方で、「最後までやりきったね」「難しかったけど工夫していたね」といった過程に目を向けた声かけは、子どもの中に別の感覚を育てます。
それは、「自分の行動や努力には意味がある」という感覚です。
この違いは非常に大きいと感じています。
前者は評価に依存しやすく、後者は自分の中に基準を持ちやすくなります。
スポーツの現場でも同じです。
試合に勝った時だけ褒められる子どもは、負けることを極端に恐れるようになります。
しかし、負けた試合でも「最後まで走り切ったこと」や「声を出し続けたこと」を認められてきた子どもは、次の挑戦に向かいやすい傾向があります。
では、「褒める量」はどう考えるべきでしょうか。
私の実感としては、「褒めすぎ」という状態そのものは問題にならないです。
むしろ、問題になるのは「中身が伴っていない褒め方」です。
根拠のない賞賛や、子ども自身が納得していない褒め言葉は、次第に言葉としての重みを失っていきます。
子どもは大人が思っている以上に、その違和感を敏感に感じ取っています。
だからこそ、意識したいのは「事実に基づいているかどうか」です。
・どんな行動をしたのか
・どんな工夫があったのか
・どんな変化が見られたのか
こうした具体的な部分に目を向けて伝えること。
これが結果的に、子どもの自己理解を深めることにつながります。
もう一つ、大切だと感じているのは、「褒めること」が目的にならないことです。
子どもを動かすために褒めるのではなく、子どもの行動や成長を正しく捉えた結果として言葉をかける。
この順番が崩れると、褒めること自体が操作のようになってしまい、逆効果になることもあります。
私自身、まだまだ試行錯誤の途中ですが、4人の子どもたちと向き合う中で感じるのは、「褒める」という行為はとても繊細で、そしてとても大きな力を持っているということです。
「褒めすぎが良くない」と単純に捉えるのではなく、
「どのように関わることが、その子の力を引き出すのか」
そんな視点で見ていくことが、結果的に子どもの成長につながるのではないかと感じています。
少しでも日々の関わりのヒントになれば幸いです。
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援お願いします!いただいたチップはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます!