親の声かけがもつ『力』
子育てをしていると、
「同じことを言っているのに、なぜ伝わらないのだろう」
と感じる場面があるのではないでしょうか。
私自身、4人の子どもを育てる中で、何度も同じような経験をしてきました。
ただ、振り返ってみると、子どもの行動が変わる時には、ある共通点があるように感じています。
それは、
「何を言うか」
よりも、
「どう伝えるか」
が大きく影響しているということです。
例えば、
「早く片付けなさい」
と声をかけた時と、
「片付けが終わったら一緒に遊べるね」
と伝えた時では、子どもの反応がまったく違うことがあります。
前者は指示であり、後者は見通しを示しています。
この違いが、行動に大きな差を生みます。
ここで重要になるのは、子どもがどう受け取るかという視点です。
大人は、
「やるべきこと」
を伝えているつもりでも、子どもにとっては
「やらされている」
と感じてしまうと、自然と動きは鈍くなります。
一方で、自分で選んでいる、あるいは意味が理解できていると感じた時には、驚くほどスムーズに動くことがあります。
これはスポーツの指導でも同じです。
私はコーチとして子どもたちに関わる中で、
「もっと速く走れ」
と伝えるよりも、
「今の一歩、すごく良かったよ。もう一回やってみよう」
と声をかけた方が、結果的に動きが良くなる場面を何度も見てきました。
つまり、子どもは評価や指示そのものよりも、
「どう関わられているか」
に強く反応しているということです。
また、もう一つ大切だと感じているのは、
「できている部分に目を向けること」です。
つい親としては、できていないところが気になってしまいます。
しかし、
「まだ全部できていないね」
と伝えるのと、
「ここまではできているね」
と伝えるのとでは、子どもの受け取り方は大きく変わります。
前者は不足に意識が向き、後者は達成に意識が向きます。
この違いは小さいようで、積み重なると行動そのものを変えていきます。
もちろん、すぐにすべてがうまくいくわけではありません。
我が家でも、同じ声かけでうまくいく日もあれば、全く響かない日もあります。
ただ、その中でも「どんな言葉が届きやすいのか」を少しずつ探っていくことで、確実に関わり方は変わってきました。
親の声かけは、特別な技術が必要なものではありません。
ただ、ほんの少し視点を変えるだけで、子どもの反応は変わります。
もし今、伝わらないと感じていることがあれば、
「内容」
ではなく、
「伝え方」
に目を向けてみるのも一つの方法かもしれません。
私自身、まだ試行錯誤の途中ですが、その積み重ねが、子どもとの関係を少しずつ良くしてくれていると感じています。
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