猫用 伸びて 着せやすい シンプル 袖付き つなぎ 開発の背景 ~着心地のために工夫したこと~
品番:20-05063-1

猫ちゃん用つなぎで難しいのは、「伸びること」だけではありません
今回使用している40ベア天竺は、とても伸縮性の高い素材です。
伸縮性は5段階中5。

猫ちゃんが体を伸ばしたり、丸まったり、ジャンプしたりするときにも、生地が動きについていきやすい。
一見すると、「それなら猫ちゃんにぴったりの素材では?」と思います。もちろん、動きやすさという点では大きなメリットです。
でも、猫ちゃん用の服を作る場合、
伸びれば伸びるほど難しくなる部分
もあります。
それが、「脱げにくさ」です。
猫ちゃんの体は、想像以上に柔らかい
猫ちゃんは、本当に体が柔らかいです。
狭い場所をするっと通り抜けたり、
信じられないくらい小さく丸まったり、
体をひねって毛づくろいをしたり。
人間から見ると、「どうなってるの?」と思うような姿勢になることもあります。
そのため、服の首元が少し大きかったり、体との間に余分な隙間があったりすると、動いているうちに服が後ろへズレる。
前足が中へ入り込む。
そして、そのまま脱げてしまう。
ということがあります。
特に今回のような伸縮性の高い素材では、このバランスがとても重要です。
ゆるくすればラク、とは限りません
猫ちゃんが服を苦手にしていると、
「ゆったりした方がラクなのでは?」
と思うことがあります。
でも、猫ちゃん用の服では、ゆるすぎることが、逆に危険につながる場合があります。
大きな隙間があることで、
足が服の中に入り込む。
動いているうちに袖から足が抜ける。
脱ぎかけた服が体に絡まる。
そんなことも考えられます。
だから、パタンナーが意識したのは、
適度なフィット感。
きつく締めるのではなく、体から離れすぎない。
この絶妙なバランスです。
首元から脱げにくいサイズバランス
猫ちゃん用アイテムで、パタンナーが特に注意しているのが首元です。
服が後ろへズレると、その起点になりやすい場所でもあります。
だから首元を単純に広くするのではなく、
頭を通して着脱できること。
着用したあとは体に自然に沿うこと。
動いたときに後ろへ抜けにくいこと。
この3つを考えています。
「着せやすい」と「脱げにくい」。
一見、反対のことのように思えます。
着せやすくするために大きくすれば、脱げやすくなる。
脱げにくくするために小さくすれば、着せにくくなる。
その中間を探すのが、猫ちゃん用パターンの難しいところです。
四つ足だから、脚まわりのバランスも大切
今回のつなぎは、前足・後ろ足まで覆う四つ足タイプです。
そのため、首元だけを調整すればいいわけではありません。
袖口。
足口。
胸。
お腹。
背中。
それぞれがつながっているので、一箇所を変えると別の場所にも影響します。
例えば、胴をゆったりさせすぎると、脚まわりにも余りが出やすくなります。
逆に脚を細くしすぎると、歩いたりジャンプしたりするときに窮屈になります。
全身を覆いながら、いつもの動きを邪魔しない。
そのために、細かなサイズバランスを調整しています。
ベア天竺の伸びを、ちゃんと活かす
素材には、40ベア天竺を使用しています。
やわらかく、なめらかな表面感があり、体の動きに合わせてしっかり伸びます。
この素材の良さは、単に「ぽっちゃり体型でも伸びる」ということだけではありません。
猫ちゃんの動きそのものに追従しやすいところです。
高いところへ飛び乗る。
前足を伸ばす。
後ろ足で立つ。
体をひねる。
丸くなって眠る。
そのたびに体の形は大きく変わります。
服がその変化についていけること。
それが猫ちゃん用ウエアにとって、とても大切です。
体に沿うからこそ、素材の柔らかさも重要
ややフィット感のある設計にする以上、生地そのものが硬ければ、猫ちゃんに負担がかかってしまいます。
だから素材は、よく伸びるだけでなく、綿主体でやわらかいことも大切にしています。
厚さは5段階中2。
四つ足まで覆う服ですが、重たくなりすぎない薄手の素材です。
猫ちゃんの体に沿いながら、できるだけ着ている感覚を大きくしすぎない。
パターンと素材、その両方で着心地を作っています。

「サイズを上げれば安心」ではない理由
サイズ選びに迷ったとき、
「大きめの方が苦しくないから安心」
と思ってしまいがちです。
でも、四つ足タイプでは、大きすぎるサイズはおすすめできません。
特に猫ちゃんは体が柔らかく、わずかな隙間から足が抜けることがあります。
大きすぎる服を着た状態で高い場所へジャンプしたり、家具の陰へ入ったりすると、服が何かに引っかかる可能性もあります。
だからこそ、体重やサイズ表だけでなく、できるだけ適正サイズを選ぶこと。
そして最初は必ず飼い主さんがそばで様子を見ること。
安全に使っていただくためにも大切です。
猫ちゃんの「いつもの動き」ができること
服を着せたあと、
猫ちゃんがじっと固まっている。
いつもなら飛び乗る場所へ行かない。
歩き方が明らかに違う。
そんな状態では、快適とは言えません。
もちろん、最初は服そのものに慣れておらず、ぎこちなくなる場合もあります。
だからこそ、
短時間から試す。
歩き方を見る。
トイレへ行けるかを見る。
寝転んだときの様子を見る。
猫ちゃん本人の反応を確認することが大切です。
私たちがパターンで目指しているのも、服を着ていることを意識させることではなく、
服を着ても、できるだけいつもの猫ちゃんでいられること。
です。
一見シンプルだからこそ、見えない部分を細かく
見た目は、とてもシンプルなつなぎです。
でも、
首元から脱げにくいか。
胸が窮屈にならないか。
袖から足が抜けないか。
ジャンプしたときについていけるか。
丸くなったときに引っ張られないか。
そんな細かなことを考えながら作っています。
猫ちゃんは、人間に
「ここがきつい」
「ここが気になる」とは言ってくれません。
だからこそ、動きや着用中の様子から考える。
その積み重ねが、猫ちゃん用パターンです。
やわらかく、しっかり伸びて体に自然にフィットする。
でも、自由な動きは邪魔しない。
そんな着心地を目指して、細部まで調整しています。
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