【竹下産業ログ】企業の信頼を守るデータ消去、完全破壊と処理証明で築く安心の基盤
竹下産業株式会社 代表取締役の竹下敏史です。
PC、サーバー、USBメモリ…企業の機密情報が詰まった電子記録媒体を処分する際、皆様はどのような方法でデータを消去されていますか?
近年、「パソコン無料回収」「ハードディスク無料破壊」など、データ消去に関するサービスの選択肢は大きく広がりました。中には、自治体と連携したり、宅配業者のネットワークを活用したりして利便性を高めているサービスも見受けられます。本稿では、こうした動向も踏まえつつ、企業や団体における情報管理の観点から、竹下産業の視点と取り組みをもとに、サービス選択時の考慮点をお伝えします。
サービスの「仕組み」を理解する

データ消去のコストを抑えたいと考える企業にとって、無料サービスは非常に魅力的に映るかもしれません。しかし、サービスを選ぶ際には、その価格だけでなく、どのような仕組みで運営され、どのようなレベルでデータが消去されるのかを深く理解した上で、自社のセキュリティポリシーに合った最適な選択をすることが極めて重要です。まず考えてみたいのは、「なぜその価格でサービスを提供できるのか?」という点です。
例えば、パソコンやサーバーは分解すれば鉄、アルミ、貴金属を含む基板など、再利用可能な資源となります。これらを売却して収益を得ることで、お客様への費用負担をなくす、あるいは低く抑えるビジネスモデルも存在します。資源の有効活用という観点で考えると、社会的意義もある仕組みです。
一方で、当社ではお客様から「廃棄物処理費」をいただき、情報機器を“廃棄物”として正式な手続きのもと処理しています。これは、廃棄物処理法に則り、東京都から許可を得た業者のみが行える方法です。お客様から料金を頂くことは、同時に処分責任を明確にし、法令を遵守するという企業姿勢の表れでもあります。
「復元不可能」な状態を実現

では、現場ではどのようにデータが消去されているのでしょうか。多くの現場で採用されているのが、ハードディスクにドリルで穴を開ける穿孔(せんこう)処理です。これは記録媒体である円盤の4箇所に穴を開けることで回転を妨げ、正常に回転できなくすることで、データの読み取りを困難にする有効な方法です。
しかし注意すべきは、損傷を受けていない部分のデータは、専門機関によって復旧される可能性があるという点です。データ復旧を専門とする技術者によれば、穴が開いていない部分に記録されたデータは復元できる可能性があるとのこと。そのため、穿孔ではデータを完全に消去したとは言いきれないのです。
そこで当社では、「データが復旧不可能な状態にすること」をサービスのゴールに設定しています。具体的には、専用の破砕機でハードディスクそのものを粉々になるまで徹底的に砕く「粉砕処理」を採用としています。この状態であれば、いかなる技術をもってしてもデータの復元は不可能です。
この処理は費用を伴うサービスではありますが、お預かりした情報資産に対する「責任」と「安心」を、確かな形でお返しする取り組みだと捉えています。
「信頼」を可視化し、企業のブランドを守る

さらに処理の確実性を証明するため、法的に定められたマニフェスト伝票のほか、処理前後の写真とタイムスタンプを付与した独自の「電子記録媒体機能破壊証明書」を発行しています。
これにより、「いつ」「何の情報を」「どのように」処理したのかを客観的に証明し、処理のプロセスを可視化しています。私たちは、この「確実な処理」こそが、お客様に本当の安心をお届けし、ひいては企業のブランド価値を守ることに繋がると信じています。
情報資産の保護は、もはや一部の業種に限られたテーマではありません。サイバー攻撃や内部不正、業務委託先からの漏洩など、リスクはどの企業にも存在しています。だからこそ、情報の扱い方や処分方法には、その企業の信頼性や将来への責任が問われていると考えます。
データ消去を単なる「コスト」としてではなく、「企業の信頼を守るための投資」と捉える視点が、長期的な事業の安全と成長を支える基盤になるのではないでしょうか。
当社はこれからも、お客様の大切な情報資産を確実に処理し、そのプロセスを可視化することで、企業の信頼とブランド価値を守るお手伝いを続けてまいります。データ消去に関するお悩みやご相談がございましたら、いつでもお気軽にお声がけください。
