のぞくおんな
以前、アメブロに書いたショートストーリーです。
前半の出来事は、わたしが実際に埼玉県川口市の川口駅で体験した本当にリアルなお話です。
note に掲載したそのほかのショートストーリーは、こちら⬇️⬇️⬇️
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その日は新宿に用事があって、埼玉県川口市の川口駅にちょうど着いたときだった。ホームへの階段を降りきったところで構内アナウンスが聞こえた。
「ただいま当駅にて人身事故が発生いたしました。運転の再開はまだ未定です。大変ご迷惑をおかけいたしますが、今しばらくお待ちください」
新宿での用事は待ち合わせ時間があるものだったので、大変なことになったとわたしは心配したが事故となったら、もうどうしようもないとあきらめるしかなかった。
すると、ホームの中ほどで数人のひとだかりがあって目に入った。近寄ってみると男女6人ほどがスマホで何かの写真を撮っている様子だった。若い女性2人、年配の女性2人、若い男性が2人の6人だった。
スマホを向けている先を何気なく見ると、そこにはあってはいけないものが転がっていた。京浜東北線の線路上だったが、それは首からすっぱりと切断された女性の頭だった。
ショートヘアの茶髪で少し右向きになった顔が半分だけ見えて、右目が見開かれていた。そこに落ちていたのは頭部だけだったが、20mほど離れた湘南新宿ラインの線路上には首から下の胴体がそれほど大きな損傷もない状態で転がっていた。
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