📝【第3話|なのに、売れなくなった。】
レビューがついた。売れた。
それが、すべての終わりのように、静かに止まった。
【冒頭|事件】
売れた。レビューもついた。
なのに、売れなくなった。
「あれ? おかしいな」って最初は軽く思ってた。
でも、2日…3日…1週間……注文ゼロ。
いや、正確には“ゼロ”じゃない。
楽天って、0や5のつく日とか、お買い物マラソンとか、
イベント日になるとドーンと跳ねる。
だから、売れない日の静けさには慣れてる。
……けど、それにしたって静かすぎるよな。
「まぁ、次のイベント日で巻き返せればいいか」
そう思おうとしてた。
本当は、見直せば何かあるってわかってるんだよ。
でも、画像の差し替えや細かい修正案、
目の前の出品作業、問い合わせ対応……
やることは山ほどあって、
「今じゃない」って言い訳するには十分すぎた。
……いや、言い訳のプロか。
気づいたらさ、
「なんで売れないんだろ?」って考える前に、
「いや今は動けないよね」って理由を、めちゃくちゃロジカルにまとめてた。
しかも、ちょっとだけドヤ顔。
……誰にプレゼンしてんの、俺?
【中盤|試行錯誤フェーズ】
とはいえ、放置はできない。
レビューがついた商品が売れないなんて、
なんかもう…「モテ期きたけど、次のLINEで全部台無しにした男」みたいなもんで。
ここで動かないと、ぜんぶ夢だったことになる。
で、深夜に一人で始めたのが、《無言のクリック祭り》カチカチ。
自分のページを開いて、
商品名、画像、説明文、レビュー…
ひたすら無言で見つめて、スクロールして、
「……うん、完璧じゃ。」って言って、またスクロールして戻ってくる。
お菓子食べながら、3周くらいね。
いや、完璧じゃないのよ。
なぜなら、売れてないから。
でもね、《オレ的内リリース》はもうしてるの。
この説明文、頑張ったし、構成も考えたし、画像も何回か差し替えたし。
そりゃ見たくなるでしょ、自分の《努力の結晶》を。
【転機|ChatGPTとの再会】
結局深夜3時。
あのアプリを立ち上げる。
ChatGPT。
頼りになるのか、ならないのか、たまにわからなくなる相棒。
※この時点ではまだ、こっちが先生で向き合ってる気持ちだった。
「この説明文、どこ直したらいい?」
って投げてみたら、すごく優等生っぽく返ってくる。
いや、そういうことじゃなくてさ。
もっとこう、「売れない人間の気持ちになって考えてよ」って言いたくなる。
でも、やりとりしてるうちに気づいた。
直したのは「たった一文」だったのに、
読みごたえの体感がぜんぜん違う。
🔁 Before:
高濃度フレーバーで、吸いごたえのある電子タバコです。
✅ After(ChatGPT案):
「もう少しだけ吸いたい」その瞬間に、満足できる一服を。
……うわ、ズルい。うまい。そして、ちょっとムカついた。
たったそれだけで、雰囲気が変わるのかよって思ったけど、
正直、思ってしまった。
「これ…俺には書けなかったな」って。
【気づき|本当の強みは自分じゃない】
俺、売りたいばっかりで、読んでる人のこと見てなかった。
たぶんずっと、
「がんばった自分」を説明したかっただけだった。
そうじゃない。
必要だったのは、「買おうか迷ってる人の背中を押す一文」だった。
そしてその修正後、またイベント日が来た。
ふたを開けたら、あっさり注文が入っていた。
変えたのは、たった一文。
……でも、それで売れたのか?
それとも単に、
「ポイント5倍だし、いっか」ってノリだったのか。
んー正直、わからない。
でもひとつだけ、確実に変わったことがある。
ページじゃなくて、《俺の視点》だった。
【まとめ|静かにくる変化】
最初のレビュー、最初の売上、最初の迷走。
そして、最初の本当の気づき。
この回でようやく、
「売れるページの本質って何か?」
という問いの「はじっこ」に、指先が触れた気がした。
次は、もう少しだけ。
深いところまで掘ってみたい。
……でも、本当にそうかな?
