【特別インタビュー】人の手が、声が、脳が、新しい創作文化を生み出し続ける。
ふみを読む。の栗木です。先日ユーザー数が1万人を突破した小説投稿サイト「Caita」で、新しくリリースされる朗読投稿機能、そして同サイト内での朗読コミュニティづくりに、私たち「ふみを読む。」も協力させていただくことになりました。
Caitaには、当初、AIなどの最新技術を駆使した小説投稿プラットフォームという印象がありました。ですが、創設者である柳村さんと話すと、その印象は少し変わりました。AIだけでは出せないクオリティ、人間が書いた作品、人が人を選ぶ文化など、クリエイターの人間らしさを誰よりも見つめている人なのだと感じました。
なぜ数ある表現の中から朗読を選んだのか。そもそも柳村さんは、なぜCaitaを作ったのか。今回の協業をきっかけに、Caitaというサービスの設立秘話から、その裏側にある想いやビジョンまで、柳村さんに率直に語っていただきました。

柳村 北斗(やなぎむら ほくと)
カイタ株式会社 代表取締役社長。鹿児島県生まれ。学生時代は小説の執筆活動に没頭する。その後ウェブデザイナーやエンジニアを経て2023年に独立。2025年、小説投稿サイトCaitaを立ち上げる。現在は福岡在住。
学校では教わらなかった世界
── 柳村さんの創作への原点を聞かせてください。なぜ創作活動を始めたのですか。
柳村さん(以下、柳村):小学生のころに、アニメに出会ったんですよ。いわゆる少年ものとかではなくて、『灼眼のシャナ』とか、『とある魔術の禁書目録』とか、ライトノベル系のアニメがちょうど流行り始めた時期だったんです。そこでアニメっていう存在を知って。
当時は、学校があんまり好きじゃなかったんです。そんな時に、アニメとか漫画とか小説とかライトノベルに、学校では教えてもらえない世界が書いてあるっていう魅力を感じたんです。それでいろんなアニメを見るためにDVDショップを漁るようになっていったんです。
柳村:中学に入ると、生徒会や部活、地区の活動で忙しくなって、アニメやライトノベルからはいったん離れていました。もともと勉強はできた方でしたけど、その分だけ学校や周囲から求められる期待に、当時はだいぶ疲れていたんですよね。
── ご出身は鹿児島でしたね。
柳村:そうですね、鹿児島生まれで、親の都合で小-中学時代は桜島で育ちました。朝は4キロ歩いて登校、噴火の灰で埋まった埋没鳥居の掃除から一日が始まって、学校と剣道部や地域の活動を終えてから帰宅は夜遅く、っていう生活でした。今思うとなかなかな毎日でしたね。
── そこから創作活動も始まるんですか。
柳村:受験も重なって、疲れた気持ちがぶり返してきたのが、ちょうどそのころで。改めてライトノベルを読み始めたら、すごく刺さる作品があったんです。電撃文庫の『しにがみのバラッド』。短命を悟った画家の父が、息子に自分の描きたい絵を描かせるために、あえて厳しく教え込んでいた——という話で。プレッシャーの中で自分をどう見つけていくか、っていう思春期の感覚に、ものすごく共感したんですよね。
── 涼宮ハルヒとかと同じ、2000年代初頭の作品ですよね。
柳村:そうですね、涼宮ハルヒと同じ2000年代の作品です。当時のライトノベルは、思春期の中高生をまっすぐターゲットにしていました。
太宰治や芥川龍之介とかの文学も読んで好きではあったんですけど、思春期に共感するかというと、ちょっと違うんですよ。自殺みたいなセンシティブなテーマも、昔の作品は扱えたけれど現代文芸だと倫理的に難しいことも多いですし。現代文芸は人間関係やいじめ、不倫みたいなドロドロした話が多い印象で、逆に描写のリアリティが強すぎて共感しづらかった。流行っていた少年マンガも、内面の悩みに寄り添う感じではなかった。そういう領域を、当時はライトノベルが特に扱っていたように思うんです。
SNS以降は誰もが弱さを共有できるようになりましたけど、あの時代は弱みイコール恥ずかしい、みたいな空気があった。だからライトノベルは明らかに色が違ったんですよね。
柳村:それで、求められることばかりじゃなくて、自分のための時間や趣味の世界を作りたいと思い始めて、小説を書き始めたのもちょうど中学三年のころでした。
作家としての理想と限界
── 中学から書き始めて、創作はずっと学業と両立して続けてこられたわけですね。
柳村:そうですね、中三で書き始めて、普通に受験して高校に入って、普通科に行ったら、同じようにアニメが好きな友達がいたり、小説とか漫画を書いている友達がいたので、みんなで図書館とかに集まって、創作活動をして、みたいな感じで続けていました。
高校は田舎の学校で、文芸部っていう部活動があったわけではないんですけれど、人数が多くなかったので、そういう創作が好きな人たちで集まって、卒業するときには図書室でみんなの小説の冊子とかを作って残して卒業して、みたいなことをしていました。美術部の人にイラスト描いてほしいとかお願いしたりして。
── 本当に青春ですね。当時はどんな作品を書かれていたんですか。
柳村:がっつりライトノベル系の作品で、アクション系が多かったですね。当時『BLOODY MONDAY』という作品に刺激を受けていたというのもあって、プログラミングとかに憧れてハッキングをテーマにした小説を書いてました。
柳村:電子精霊っていう、パソコンとか電子端末の中に存在する精霊が出てきて、その電子精霊と一緒にハッキングを駆使していろいろな敵と戦っていく、っていうアクションファンタジーでした。
もともとパソコンやプログラミングに興味があったんですけど、ただエンジニアに向いていたかと言ったら、当時はあんまり向いていなくて、挫折ばっかりしていたんですよね。文系だったので、理系の科目があんまり好きじゃありませんでしたし。
── 今は実際にソフトウェアの開発もされているので、そのルーツもここにありますよね。
柳村:そうですね。パソコンは趣味というか、田舎だったので親がパソコンとかよくわからない人だったんです。なので、信じられないかもしれないですけれど、家にあるのは512MBの昔ながらのWindows XPだけ、みたいな状態でした。
新人賞と時代の潮流
── 高校から大学にかけての創作活動はどうでしたか。
柳村:高校生のころから新人賞や小説賞に応募し始めました。ちょうど僕が高校生ぐらいのころには、『魔法科高校の劣等生』とか『無職転生』が『小説家になろう』で掲載されていた時期だったんですよね。『無職転生』は最近になってアニメ化されましたけれど、それぐらい昔の作品で、その時は楽しく「なろう小説」を読んでいました。
柳村:そこから、2016年あたりですかね、『カクヨム』が出たくらいの時期、ちょうど僕が大学一年生ぐらいのときに、ずっと応募していた新人賞で最終選考付近まで残るようになりました。
当然、小説賞に応募しているので、過去の受賞作とかもいろいろ買ったりして勉強しているわけですよね。受賞作品の傾向や面白いと評価されているポイントなど、分析して勉強してきました。
柳村:ところがちょうど同じくらいの時期から、異世界転生とか異世界モノの受賞作がどんどん増えていきました。それまでライトノベルが扱ってきた人間模様や人間ドラマ、人間関係の内面的な描写が豊富な作品が少しずつ減っていき、中身も「異世界転生してチート」、「現代知識を使って無双」みたいな作品が主流になっていきました。
僕が書いていたのはそうした作品ではなかったので、フィードバックでは高く評価いただけていたんですけれど、なかなか受賞には至りませんでした。異世界モノが流行る前と後で、受賞作の傾向がまるで違うことに、自分が積み上げてきたものや、自分が好きだった文化を否定されたように感じてしまった時期があって。20歳くらいの頃に少しずつ創作から遠ざかってしまいました。
プログラミングと次の人生
── 創作から少し距離を置かれたあと、大学ではどんなふうに過ごされていたんですか。
柳村:実は、大学は一年生の時に中退したんです。人間の心理とか発達心理にすごく興味があって、心理系の大学に進学したんですけど、学びたかった内容とはちょっと違ったんです。もうちょっと、心とは何か、精神とは何か、っていう議論をしたかったんですけど、想像していた学問の形と合わなくなってしまって。それで中退しました。
その後は飲食店とか、いろんなアルバイトを2、3年ほど転々としていました。ちょうどその間に、Linuxにハマりだしてプログラミングの勉強を始めました。
── エンジニアリングはこの辺りからですね。
柳村:そうなんです。それで2019年くらいに、自分で小説投稿サイトを作ったんですよ。ウェブデザイナーのアルバイトでデザインやプログラミングの知識をつけて、まずは自分で1個作ってみようって。
当時はTwitterでそういうサービスについての発信をするのは珍しかったので、ユーザーさんも結構集まってくれたんです。ただ、まだまだ自分のスキルも、サービスを中長期で運営していく経験も足りていなくて。問い合わせ対応も追いつかないし、開発の中身もボロボロで、毎日不具合とその対応に追われて終わる、みたいな状態でした。

── なるほど、実際の運営では開発以外にも想像の何倍も仕事がありますよね。
柳村:そうですね。それでしばらく運用していたんですけど、結局1年半ぐらいで閉じちゃったんです。開発やメンテナンスにすごく限界を感じてしまって。それをどう効率よくやればいいのかっていう経験をつけたくて、自社サービスを運営している会社にちゃんと就職して、エンジニアとして経験を積もうと思ったんです。それで、大阪のポイントサイトやアンケート配信サービスをやっている会社に入りました。
本当に作りたかったのは創作の輪
── そのサービスを立ち上げるというバイタリティは、どういうビジョンから来たものなんですか。
柳村:高校のときに入り浸っていた小説投稿サイトでは、作家志望の人がすごく集まっていたんです。チャットでお互いの作品を読んで感想を言い合ったり、レビューやコメントで、改稿や推敲に役立つ批評をし合うっていうのが流行っていて。
一緒に同じ新人賞に応募したり、出版社に持ち込みしませんか、みたいな話をしたりもしました。ちょうどネット小説からデビューする作家が増えた時期だったので、一緒に投稿していた作家さんたちがどんどんデビューしていったんですよ。
その時は、もちろん焦りもあったのですが、それ以上に創作の話をするのがすごく楽しかったんです。誰かがデビューしたらお祭り騒ぎでみんなで喜び合うし、新人賞の締め切りにはお互いの作品を読み合って、追われながら仕上げていく。そういう創作の体験が、自分の原体験としてあるんです。
![白い背景のWebページに、掲示板のスレッド一覧が階層表示されているスクリーンショット。各行の左側に小さなアイコンがあり、青色のリンク文字でスレッドタイトル、黒色またはグレーの投稿者名、日付時刻、右端にオレンジ色の投稿番号が表示されている。上部には「Re: プロローグの添削をお願いします。」の一部が見切れて表示されている。中央付近には「物語の一部分ですがアドバイスお願いします - オキ3号 - 2008/12/01(Mon) 06:59:29 [No.4253]」があり、その下に「Re: 物語の一部分ですがアドバイスお願いします」という返信が複数行、インデント付きで並んでいる。さらに下には「批評お願いします。 - 吹雪雪崩 - 2008/11/27(Thu) 22:49:34 [No.4232]」があり、その返信として「tiku」「文夢」「エイム」「吹雪雪崩」などの名前と日付時刻、投稿番号が階層状に表示されている。下部には「銃による戦闘描写 アドバイスお願いします - 降々寺 - 2008/11/30(Sun) 14:55:57 [No.4247]」があり、その下に「Re: 銃による戦闘描写 アドバイスお願いします」という返信行が続いている。全体的に、青いリンク、グレーの日付、オレンジ色の番号、左側のツリー状インデントで構成された一覧画面になっている。](https://assets.st-note.com/img/1781964386-9eYJFhGnXEIN0qO74lvftmLi.png?width=1200)
柳村:一方で、創作を諦めてしまう少し前、趣味で書く作品と商業作品との違いを考えるようになったんですよね。出版社の立場でと考えると、本を出して売上を上げないといけない。そうなると、トレンドに乗っかるのも商売の一つの方法としてあるわけです。だから、熱意のある作品より、いったん売れる作品を優先したいっていう気持ちはすごくわかるんです。
創作をやめたあとも、プログラミングをやるようになって将来を考えたときに、やっぱり小説とかアニメとか、自分の好きな業界のことをやりたいとは思っていたんです。そこで、自分で小説投稿サイトを作ればいいんじゃないか、と思い立ちました。
小説やアニメ関連の仕事をしたい。プログラミングもできるようになった。あのころの楽しい思い出と一緒に自分で投稿サイトも作れる。それでいて、出版社が売れ筋を狙うのはよくわかるので、それなら自分で売れる流れを作ればいい、と思うようになりました。
異世界転生が流行っているから出版社も巻き込まれて売れ筋ができているわけで、新しい流行りができれば、業界全体がそっちに動いていく。だったら投稿サイトで、異世界転生だけじゃなく他のジャンルも、作品の質で面白く、話題になる流れを作ろう。そういう投稿サイトを作ろうと思ったんですよね。
── お聞きしていると、小説投稿サイトを作りたかったというより、そういうコミュニティを作りたかったんだろうな、って。それはまさに、今の柳村さんがやっていることそのものじゃないですか。
柳村:そうですね。その通りだと思います。
── その頃から、ずっと一貫した気持ちでいらっしゃるんですね。そのあと、一度就職されてからCaitaを立ち上げるまではどんなお気持ちの変化があったのですか。
柳村:自分で投稿サイトを作ろうと思ってからは、気持ちがブレたことは一度もないですね。ただ、人生設計を考えたときに、外からのプレッシャーで「このままでいいのか」っていう葛藤は、何年もありました。「やめざるを得ないのか、やめた方がいいのか、結局僕がわがままを通しているだけなんじゃないか」っていう。
就職はしたけど、自分はどうしても小説投稿サイトをやりたくて、そのためにはスキルアップも必要で、就職してゆっくりするんじゃなくて、就職して経験をつけて自分でやる。就職と独立がつながっていたんですよね。その時はとにかく、自分の経験とキャリアをどれだけ積めるかにこだわっていました。
なので、遊ぶ時間はほとんどなかったです。仕事の日は夜遅くまで作業をして、休日もずっと勉強か仕事をしていて。当時はまだ彼女だった今の奥さんとも、あまり遊びに行けずにすれ違いの多い生活でした。そんな中でここまでタイトにやっていて、プライベートの時間を犠牲にしていくのは、ただの僕のわがままなんじゃないかっていう葛藤があり続けましたね。

福岡からのスタート、Caitaがはじまる
── Caitaを立ち上げたのはどういうきっかけだったんですか。
柳村:独立するきっかけになったのは、福岡に引っ越したことでした。彼女の身内に不幸があったんです。そんな彼女を支えたかったので、会社のみんなからのサポートもあって、福岡に移住してリモートで仕事ができる環境を整えました。
新しい環境に移ったときに、結婚とか家とかの人生設計の話が多くなってきたんです。人生をきちんと考えないといけないと思ったときに、いつまでも独立せずに「やりたい」と言っているだけで、結局ずっと会社員のまま、最後の一歩を踏み出せていないと感じていたんです。だから、やるなら多分これが最後のチャンスだと思って、独立して自分のサイトを作ることにしたんですよね。
会社員時代に、いろんな会社さんとの横のつながりが作れていたので、協業できそうな会社さんなどのコネクションができたこともあり、独立してからもいろいろな開発の仕事をこなす傍らでサービス開発を進めていきました。
── 独立してCaitaの開発に着手し始めた2023年初頭は、ちょうどChatGPTとかが出始めた頃ですよね。
柳村:そうですね、ChatGPT 3.5が出た頃です。先にStable Diffusionが出て、画像生成AIの話題が盛り上がっていました。当時は勉強会などにもよく行っていたのですが、出始めでまだ拙かった生成イラストでもみんなでわいわい話せる、という段階だったんですよね。そこにChatGPT 3.5が出て、衝撃を受けました。そのあたりで「これ、プログラミングにも使える」と気づいたんです。
柳村:福岡に引っ越したこと、人生設計を考え直したこと、そしてAIが台頭して一人でサイトの開発ができるようになっていったこと。こうしたタイミングが重なって独立に至りました。
Caitaの原点
── 小説投稿サイトは柳村さんの人生で二度目の挑戦になるわけですが、当初は何をサービスの目玉として打ち出そうとしたのですか。やはりAI機能でしょうか。
柳村:実は、リリース前のCaitaにはAI機能を入れてなかったんですよ。何が売りかと言われれば、意外とありそうでなかった縦書きのビューア、作家さん同士が一緒に作品を創作できるコラボレーション機能、それと読んだり書いたりしながらポイントを獲得できる機能ですね。この3つが最大の目玉機能でした。
文庫本のような小説体験。作家同士がつながり、作家とイラストレーターが共創し、みんなで作品をつくる文化。さらにポイント機能・収益機能によって、読者が積極的に読める環境づくりと収益化を後押しするプロダクト。これが、もともとのCaitaのコンセプトでした。

柳村:ちょうど開発を始めて半年くらいたった頃に、ChatGPTの話題が大きくなって、画像生成の精度なんかも大幅に上がったんですよね。便利になった反面、SNSなどではAIに関する炎上もよく見るようになりました。イラストレーターやアニメの画風を学習して、著作権侵害を助長するサービスなど行儀のよくないサービスがいっぱい出たりして。
だけどリリース間近になってきて、炎上だけでなくAIの可能性や使いどころも考え始めました。小説投稿サイトって売上モデルが作りづらいサービスだと思うんですよ。こういったSNSに似たサービスは売上が広告収益に偏りがちになってしまうという課題があります。一方で、AIで創作をしたり、AIに編集の相談ができるクオリティになってきた。例えば「この台詞を関西弁に直してほしい」といった使い方がとても便利だったので、文章をAIに調整してもらえる機能をつけることにしました。あわせて、AI課金という新しいビジネスモデルを作り、AIを適切に活用することで作家さんたちの創作活動を支援できるのではないかと考えたんです。
AIの便利なところに気づくと、同時にAIの炎上を解決したいという発想にもなったんですよ。それで、AI関連機能が入りました。

CaitaのAIとの向き合い方
── 確かに、校正や言い換えなどをAIに相談できることは、創作活動ではプラスになることも多いですね。一方で、イラスト投稿機能や今回追加される朗読投稿機能を見ていると、Caitaというサービスとしては、より「人間性」や「人間味」を重視しているように見えるのですが。SNSに投稿されたAIイラストが「これってAIですよね」みたいな形で炎上するなんて光景は、昨今、日常的に見ますよね。AIという大きな流れに中立の立場を取るCaitaにとって、こうした外部からのツッコミに対して、コミュニティや場作りをどのように捉えているんですか。
柳村:一言で言うと、作品のクオリティにこだわろう、ですかね。記念小説賞とかで「AIだけでは出せないクオリティ」と表現していますけれど、正直Caitaの方針としては、AIか人間かはあまり興味がないんですよね。作品のクオリティという点に注目していけば、自然とAIだけで作った作品は淘汰されていくと考えています。
重要なのは面白い作品であることなので、AIか人間かを考える時間があるのであれば、まず創作をしよう、面白い作品をみんなで一緒に作っていこう、その作品がどんどん話題になる文化を作っていこう、というところを進めていきたいです。現在、毎月開催している「月例賞」に応募いただいた作品を、プロ作家さんに、AIからはもらえない的確な人間のフィードバックをするという取り組みをやっているんですけれど、この流れになったのは、AIの限界を皆さんに知っていただけたからでもあります。人間の意見を参考にすることで、自分の作品を見つめ直してほしいという機会でもあるんですよね。今のフェーズは、AIの限界を知った後、人間の創意工夫ある創作物を見直す時期。そしてその次に待っているのは、その上で人間かAIかは関係なくクオリティの高い作品を作っていける文化、プラットフォームを創出する、というところだと考えています。

柳村:ちなみに、AIに関する外部からのツッコミに関しては、実は以前からCaitaのユーザーさん界隈にもいらっしゃったりはしています。AI利用の有無を表示するというのは、現在は大手の投稿サイトでもやっていて、過渡期の対応としては大事な取り組みだと思っています。一方で、中長期で見たときに、それはAIか人間かを区別する流れを強めるものでもあるので、根本的な解決にはならないと思っているんです。
人間の作品の見せ方と魅せ方
柳村:それなら根本的な解決は何かといったら、人間かAIかを区別するのではなく、AIだけで作った作品を上回る人間の作品の魅力を全面に押し出すことだと思っています。AIに負ける、AIに仕事を奪われる、みたいな話がやっぱり多いわけですけれど、AIよりも人間が描いた作品はやっぱり面白いよね、クオリティが高いよね、ということを、しっかりとプラットフォームで見せていくのが、すごく大事だと思っています。
── おっしゃるとおりですね。作品を受け取る側から見たら区別がつかなくなる時代が来るでしょうしね。
柳村:結局、じゃあAIで作った作品がクオリティが高いかと言われたら、今は目新しいからそう言われているだけなんだと思っています。AIがパッといい感じのイラストを作ってくれるので、やっぱりすごいと思うわけですよ。すごいとは思うんですけど、それを100枚見ても同じように感動できますか。100枚同じような顔が並んでて、同じような描き方の絵が並んでいて、果たしてあなたはそのイラスト展や原画展みたいなところにお金を払って行きますかと言われたら多くの人がNoと答えるんじゃないかと。100人のイラストレーターが100人それぞれ違う絵柄だから面白いっていうのが、本来の魅力だと思うんですよ。

柳村:プラットフォームとして、AIイラストやAI小説があふれる時代に、どう「人間の作品」を取り上げていくかは、いま企業に問われているスタンスだと思います。Caitaの場合は「表紙連携」という、作家同士の中で投稿されているイラストを小説の表紙に設定できる機能を提供しています。けれど、AIイラストが何十枚、何百枚と投稿されても、それだけでは交流は生まれませんし、「一緒に作品を作ろう」とはなりにくい。だから、そういう時代に本当に大事なのは、人が人を選ぶことだと思うんです。
人が人を、そして作品を、きちんと選ぶ文化です。これまでの投稿サイトは、投稿して終わりになりがちでした。けれど、投稿して終わりではなく、作品がどう使われ、どう話題になるのか、その動線をきちんと設計すれば、作家さん同士が互いをリスペクトしながらフィルターをかけ、選び合っていく文化が育つと思うんですよね。
そうした取り組みを、業界全体で進めていかないといけない。AIイラストが多いからといって、完全に除外したり禁止にしたりしてしまうと反発が起きてしまう。そうではなくて、AIイラストが自然に減っていく構造を作ることが、いま業界に求められている対応だと思います。
── 例えば5年後、AIかどうかを人間が本当に判別できなくなる時代が来たとしたら、最後に残るのは、好きかどうかや、この人と関わりたいと思うかどうかなのかもしれません。それも一貫して、場作りの話ですよね。
AI時代にどう選ばれるのか
柳村:もう一つ、こういうツッコミもあると思うんです。「AIが画風の違うイラストを100枚並べられるようになったら、“多様で楽しい”って感覚も結局同じになってしまうんじゃないか」と。
この点については、二つの論点があると思っています。一つは、さっき話した通りで、結局は作家さんの人生観や姿勢に共感して人が集まり、人に人がついていく流れがあるということです。
もう一つは、そもそもコンテンツがAIであふれる時代になると、「作れる量」より「選ぶ、確かめる」側の負荷が先に問題になる、ということです。
たとえばウェブデザインもAIがデザインしたら仕事がなくなると言われがちですが、僕はそうは思っていません。AIが作ったものが、そのまま自社のテイストやプロダクトの意図にぴったり合うかというと、だいたい合わない。結局、意図を汲み取って調整し、判断して仕上げる役割が必要になります。
参考
コンテンツ供給の爆発的増大、信頼性評価の困難化、そして認知負荷の慢性的上昇だ。これらは独立した問題ではなく、「AIGC増産→推薦最適化→注意の再配分→検証コスト増→意思決定品質の低下→ヒューリスティック依存」という一連のフィードバック構造を形成している。
柳村:AIが100個作れても、最終的にそれを見て確認して選ぶ作業は残る。むしろ、そこが追いつかなくなる。だから話題になる動線や選別が自然に起きる仕組みは、AIか人間かとは別軸で、ますます重要になると思っています。
つまりですね、AIが登場する以前からコンテンツが溢れる時代になっているわけで、人間かAIか、どっちに転んでも作品そのものを話題にする仕組みが、別軸で必要なんです。
作品ファーストの考え方
── コミュニティとしてのCaitaでは、想定していなかったギャップなどを感じることはありますか。
柳村:2010年前後の小説投稿サイトと今の小説投稿サイトの、作家界隈の文化の違いですかね。いわゆる読み合いの文化です。当時の小説投稿サイトには、お互いに作品を読んで批評し合うような文化があったと思うんですけれど、それが現代ではなくなっていて、お互いに作品を褒めるだけの文化が盛んになっていきました。それと同時に、作家さんは作品の質だけではなく、自分自身のマーケティングにも力を入れるようになっています。これが、実はCaitaをリリースして伸び始めたところで、僕が想定していなかったコミュニティの空気でした。
作品の批評やレビューで指摘をし合ったりすることが、昔はもう少し重要な文化だったと思っているんです。作家志望の人が多かったので、作品を投稿するという行為が、たくさんの人から意見を募集して、実際に賞へ応募するときに活用したいという意図があったように思うんです。それに対して今の投稿サイトには、「傷つくレビューはいらない」、「指摘はいらない」、「見たい人だけ見てね」、でも「読まれないのは嫌」という空気があるんですよ。投稿サイトがSNS化して、承認欲求を満たす文化になってしまいました。
── 2010年前後の創作文化というのは、もう少しバチバチしてましたか。
柳村:そうですね、お互いに指摘し合って、改稿に役立てる文化がありました。
楽しむ場と育つ場
── マシュマロが流行ったりするのと同じですよね、まさにその承認欲求の文化。それには、プラットフォームとして合わせていくべきなのか、それともやはりちゃんと作家さんが育つ文化を作るために厳しい部分も取り入れていかなきゃいけないのか。このバランスについてはどう捉えていますか。
柳村:両軸で捉えています。ユーザーさんたちにも話しているんですけれど、Caitaにはコラボレーション機能で一緒に作品を作る文化があるので、みんなで企画を立ち上げて一緒に何かをつくるという創作自体を楽しむ場をつくっています。企画小説賞などで声優さんに朗読をしてもらっているのも、その一環ですよね。出版とかで競争させる文化ではなくて、創作自体が楽しい、利益が発生するわけではないけど楽しめる企画というのをやっていきます。
柳村:同時に、プロ作家さんからの講評も始めて、作家さんの育成にも力を入れていく流れも作っています。なので、ライト層とコア層を分けて、どちらの層も楽しめる環境を作っていく、というのがCaitaの方針です。
── 楽しいコミュニティのサーバーとしての立ち位置は維持しつつ、しっかりと創作に挑戦したい人はできるっていうところを両立させていく。なるほど、より硬派な小説投稿サイトと、noteのような広いコミュニティとの打ち出し方が、今後重要になってきそうですね。それこそ、どっちつかずにならないように場をどう作っていくか、かなり腕が試されそうなところですよね。
柳村:そこが、たぶん今までの他の投稿サイトでは曖昧だったかなと思っていて。その区分けを作っていく必要があるかなと思っています。
今後は、Caitaに投稿した作品のレビューについて、指摘が欲しいかどうかを明示できる設定を追加するので、作家さんの温度感に応じて、指摘していいレビューと指摘してはいけないレビューを判断できるようになります。
結局、そこを分けていかないと、硬派に取り組みたい人と、楽しくフランクに書きたい人が混ざってしまってミスマッチが起こるわけです。
アイドル文化ではなく作品ファースト
── なるほど。もう一点だけ、コミュニティ設計として伺いたいです。プロを目指して厳しい環境で実力を伸ばす人がいる一方で、SNSではフォロワーや人気が収益や影響力に直結し、“努力より人気が勝つ”構造も生まれがちです。Caitaは、そういうインフルエンサー化を助長する場にはしたくない、という感覚はありますか?
柳村:少し語弊があるかもしれませんが、僕はそれを「アイドル文化」と呼んでいます。もちろん、アイドルそのものを否定したいわけではありません。作品ではなく、作家個人の人気やフォロワー数に評価が寄っていく構造を、Caitaではできるだけ避けたいんです。
Caitaはコミュニティを重視しています。ただ、それは作家や読者が創作を楽しむためのコミュニティであって、特定の誰かがアイドル的な存在になっていく場ではありません。いずれにしても、最後に行き着く先は作品なんです。だから、Caitaは作品ファースト。そこは崩さない、と言っています。
一つわかりやすい事例があります。Caitaではいわゆる「作家読み」をあまり推奨していないんです。Caitaのトップページとか作品ページを見てもらったらわかるんですけれど、小説の一覧に作者名がないんですよね。作者名を表示しないことで、作者にかかわらず作品に興味を持ってもらえる動線を作っているんです。作者名を表示していると、「あの人だから読む」という人も出てくるじゃないですか。
逆に作者名がないと、「なんだろうこの表紙」と気になって読んでみたら、「あ、あの人だったんだ」と気づくような体験があります。「あの人と同じような雰囲気だな」と思って開いてみたら、「あれ、違う人の作品だ」みたいなことも起きるわけです。そうした偶然が読み始めるきっかけにもなるので、アイドル的な感じで作家さんに人や評価が集中する構造にはならないような設計をしています。

── 本当に純粋に作品を楽しむプラットフォームの構造ですね。
柳村:それを体現しているのは、実は月例賞でもあります。月例賞は、評価やPV数、作家さんのXのフォロワー数などは一切関係なく選考しているんです。だから、どんなにユーザーさんから人気があっても、月例賞の受賞には関係しないので注目にはつながらない仕組みになっています。
── なるほど、特徴的ですね。これはかなり意図的につくられていたわけですね。やはり一貫しています。
3D空間から始まった朗読
── さて、今回追加される朗読機能についても伺いたいんですけれど。そもそもCaitaでは、作品を投稿する際に朗読を許可するかどうかを決められますよね。これも他の投稿サイトにはない特徴的な機能だと感じましたが、これはどういった経緯から始まったんですか。
柳村:朗読まわりの機能を作り始めたのは、今年の3月くらいですね。きっかけは、意外にもAIでした。
当時Caitaでは、ユーザーさんや作家さんが画像生成AIで自作を“AIアニメーション化”して、Xで発表会みたいに公開していたんです。ただ、Xって拡散されなかったら、作品が流れて終わってしまうじゃないですか。人と人のつながりで拡散するしかないし、投稿数も多い。海外作品も入ってくるので、どうしても埋もれやすい。だからちゃんと作品が話題になる動線を作りたいと思い、Xの外、Caitaの中でも作家さん同士が集まって「この作品面白いよ」って紹介し合う「3D上映会」という場をつくっていました。

柳村:そんな流れの中で、あるユーザーさんが「自分で朗読しました」という作品を持ってきてくれて。「あ、Caitaにも朗読する人いるんだ」と気づいたんですよね。
「Caitaで朗読、面白そうだな〜」って思って。朗読自体はたまにVtuberさんの朗読を聞いたりしていたので、Vtuberさんともマッチングできたらすごく面白そう、と思って、色々とあれこれ機能を作り始めました。

朗読から生まれた新しい体験
柳村:ただ、作家さんの立場に立てば、自分の作品が勝手に音声化されることへの不安もあると思います。そこでまず、音声化された作品がどう拡散していくのかという体験をユーザーさんに届けるために、朗読を許可できる仕組みを作りました。具体的には、作品単位で「Caitaの中で朗読していいよ」「Caita以外で、YouTubeでも朗読していいよ」「3D上映会で使ってもいいですよ」という3種類の許可を設定できるようにしたのが、最初にやったことですね。

── いいですね、朗読許可。
柳村:Vtuberの方々も朗読していい作品を探すのが大変とおっしゃっていたので、作家さんとVtuberさんの双方にメリットがある仕組みですね。最初に私の方で作家さんとVtuberさんをつなげていたのですが、今は作家さん、Vtuberさんたちが自分たちで繋がる空気ができてきています。
ちょうどそのあたりのタイミングで、文学フリマでふみを読む。さんと出会ったわけです。うまくチームを組むことができたら、すごく面白いんじゃないかなと思いました。
── ありがとうございます。本当に良いタイミングでしたね。
柳村:朗読をしてもらえたら嬉しい作家さんは多いですし、朗読者の方も面白い作品を探しています。最近はイラストの表紙連携で、イラストレーターの方が「自分のイラストに小説を書いてもらえると嬉しい」という空気感も盛り上がってきています。来年は作家、イラストレーター、朗読者の皆さんとも協力して、紙芝居風アニメーションの文化にも力を入れていきたいですね。
小説から総合エンタメへ
── もうここまでくると、メディアミックスですね。
柳村:そうですね。Caitaは誰でも作品を投稿できる場所です。ただ、それだけではなく、その先で総合的なエンタメへつながる動線を用意したいんです。小説にイラストがつき、朗読され、映像になり、上映会で紹介される。その過程で、作家さん、イラストレーターさん、朗読者さん、声優さんが出会って、それぞれの表現を生かせる場所にしていきたいと思っています。
もともとコラボレーション機能を作ったのも、作家さんとイラストレーターさんに交流してほしかったからです。作品がヒットした時に、書籍化のキャラクターデザインをそのイラストレーターさんが担当できるかもしれないですしね。作家さんだけではなく、関わったクリエイターの仕事も生まれる流れを、Caitaの中から作っていきたいんです。

ユーザーさんからは「総合エンタメプラットフォーム」と言われることもあります。少し大きな言葉ですけど、方向としては近いです。小説、イラスト、朗読、アニメーションがつながって、作品が体験ごと届いていく場所にしたいです。将来的には出版社さんやアニメーション制作会社さん、制作スタジオさんとも連携して、ユーザーさんの作品を書籍化、漫画化、アニメ化、ゲーム化につなげていきたいと考えています。
ただ、Caitaを「原作が集まる場所」とだけ言うと、少し違うとも感じています。最近は、小説が漫画やアニメの原作として見られる流れも強くなっています。でも本来、小説そのものが面白いから、原作としても強いはずです。だからCaitaでは、縦書きビューアーで文庫本のように読める体験も大事にしています。小説自体の魅力をちゃんと育てたうえで、メディアミックスにつなげたいんです。

Caitaが見据える未来へ
── Caitaが大きくなっても、変えたくない軸はありますか。
柳村:何よりも、面白いことをやる、ということですね。ユーザー数が増えたり、会社が大きくなったりすると、体裁や「こうあるべき」に引っ張られやすくなると思います。でも、それで面白いことができなくなるなら、会社をやっている意味がなくなってしまいます。Caitaでは、他ではなかなかできない面白いことをやっていきたいです。
その一つが、作品と一緒に作家さんを育てていくことです。プロ作家さんによる講評も、ただ褒めるだけではなく、作品がよくなるための視点を届けたいという想いが前提にあります。メディア記事で作家さんの背景や取り組みを紹介するのも、創作の見識を広げたり、「こういう話を書いてみたい」と思う入口を作るためです。
たとえば季節賞では、テーマが「夏祭り」でも、明るい青春ものだけを求めているわけではありません。夏祭りで事件が起きるミステリーだっていいわけです。テーマに対して「こうあるべき」と狭めるのではなく、そこから想定外の作品が出てくることを歓迎したいんです。

YouTubeやニコニコ動画が始まったころの、何が出てくるかわからない楽しさにも近いですね。想定外の作品がたくさん出てきて、それをみんなで楽しんで、そこからまた新しい作品が生まれるような。Caitaでもそういう文化を作りたいです。
実際に、企画小説賞の優秀賞作品『こもれび町のりんごねこ』は、7月に声優の浅野さんに朗読していただきますが、とてもかわいらしい作品で、他のサイトではなかなか出てこないような作品です。こういった作品を取り上げて、漫画化やグッズ化など作品の広がりを作っていきたいです。
── ふみを読む。としても、朗読を通じてその広がりに関われるのが楽しみです。最後に、ふみを読む。を見てくださっている方、朗読を聴いてくださっている方に向けて、一言いただけますか。
柳村:朗読が好きな方にとって、Caitaはまだ少し遠い場所に見えるかもしれません。でもCaitaがめざしているのは、朗読者さんや声優さん、VTuberさんなどを含めて、たくさんの方々と朗読作品を作り、それが小説、イラスト、アニメーション制作をしている方々などとつながっていく場所です。ふみを読む。を聴いている皆さんにも、Caitaの作品がどんなふうに声になっていくのか、ぜひ楽しみにしていてほしいです。
普段、新進気鋭のサービスをつくっている人へのインタビューを読むと、「テクノロジーを使って未来を変える」とか、「ユーザーとビジネスをつなぐ」とか、美しく整った言葉が並んでいます。
しかし、柳村さんと2時間ほど話して私の手元に残ったのは、もっと素朴な手触りでした。ライトノベルに救われた中学生。プレッシャーから逃げるように物語を書き始めた高校生。新人賞の最終選考まで残ったけれど、時代の潮流に筆を止めた作家志望。小説投稿サービスの運営を断念してしまった独学エンジニア。福岡で彼女のためにフルリモートを選んだ会社員。その人間味のすべてが、Caitaという一つのサービスに詰まっています。
桜島出身の少年が、かつては創作に燃え、エンジニアリングに立ち向かい、そして今はサービスとコミュニティづくりに挑んでいます。あらゆるクリエイティブに薪をくべ続ける私たちならば、彼の半生とこの先に見据えている未来を聞いて、きっと互いに同志であると通じ合えるはずです。
Caitaとふみを読む。が手を取り合った先のまた先。朗読コンテストの結果も、アニメーションの仕上がりも、月例賞の講評が作家さんの背中をどう押すのかも、ふみを読む。がCaitaの作品をどう声にして届けられるのかも、まだまだこれからです。
それでも、ただ一つだけ言えるのは、私たちは「表現者にとって面白いと思えることをやる」という一点で、間違いなく同じ方角を向いているということです。だから私たちは、この朗読を通した交わりから、隣を歩いていけそうな気がしています。
ここまでお読みくださり、ありがとうございました。
さて、先述の通り2026年6月23日(火)より、小説投稿サイト「Caita」に待望の朗読投稿機能が追加されます!


この機能は、Caitaのアカウントをお持ちの方であればどなたでも利用可能です。サイト内に投稿されている小説のうち、朗読の許可が出ている作品を自由に朗読して投稿していただけます。

そして、同機能のリリースに伴い、朗読コンテスト「ことのは祭」が開催されます! 募集期間は7月1日〜9月30日、選考結果の発表は2027年1月を予定しております。
なお、同コンテストの上位入賞作品については、ふみを読む。も講評を担当させていただく予定です。皆様の素敵な朗読を聴けるのを楽しみにしていますので、ぜひ奮ってご参加ください。
「朗読に興味はあったけれど一歩を踏み出せなかった」という方や、「パブリックドメインの作品を読むのには少し飽きてしまった」という方も、この機会にCaitaの新しい朗読機能をぜひお試しください!
ふみを読む。について
朗読プロジェクト ふみを読む。は、朗読をもっと身近にすることを目指して、朗読コンテンツの発信やイベントの企画、商品開発などを行っている団体です。
ふみを読む。編集室では、朗読プロジェクトの裏側にある映像制作や執筆についてをXとnoteで発信しています。朗読に興味がないという方も、ぜひお気軽にフォローしてみてください。
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