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7/6 ヴァージン・パンク

映画『』の感想・レビュー [472件] | Filmarks

https://filmarks.com/movies/121424

前回、国宝において歌舞伎と天才とNTRについて記載をしたが、梅津泰臣もまたNTRerの傾向がある。
稀代の傑作であるエロアニメのMEZZO FORTEはみんな観たものと思うが、A KITEしかり、Yellow Starしかり、NTR描写が十分に納入されている(Yellow starは梅津泰臣は原作に芥川倒木という名前がクレジット
されているが、梅津だろう)。

MEZZO FORTEは、梅津泰臣のガチガチガンアクションとして、香港あたりの大袈裟アクション映画の完璧なる後継者という感じだが、白眉はNTRだけではなく、声優・広川太一郎の好演もある。わたしは助平な気持ちで観ていたものの、棒読みで、変なことを言うオッチャンに対してヒロインが恋い焦がれているようで、こんな変なやつに惚れるより同世代くらいの若いアンちゃんのほう行くやろ、と思っていたので、ずっと食べ物に奥歯が挟まっているような心地でこの傑作を認識していた。たぶんちゃんと広川太一郎という声優を認識したのは、鷲崎さんのT.H.という楽曲のあとだと思う。

す梅津泰臣はこれらの仕事を一般アニメ化して以降、ちょっと原画仕事に潜った。そのなかでも、結構注目を浴びた仕事のうちの一つに、『それ町』のOPがある。

梅津泰臣について語る人間はごまんといる。今さら私が語るまでもない。わたしは、それ町と、梅津泰臣と、シャフトという組み合わせに当時たいへん興奮していた。しかし一方で、ガリレイドンナとか、ウィザード・バリスターズあたりはというと、肩透かし感が強かった。梅津泰臣というひとは、作画もアクションも素晴らしいのだが、原作・脚本はNTR以外ピンと来ない。
設定を作り込むタイプだと思う。世界を構築し、魔法だったり、発明三姉妹だったりするのだが、結局ここでみんなドンパチやる。これは良い。で、キャラクターは、だいたい跳ねっ返りと、キショキザ男。洋画への憧れが強いのか、我々にはセリフ回しや立ち居振る舞いが嘘臭くみえる。リコリコにもなれた筈なのに、どちらもリコリコになれなかったのは、キャラクターの魅力が原因なのだろうか。
魅力のないキャラクターって何なのか。結構難しい問題だ。これは世代差による感覚の違いのような気もしている。我々は80年代ラブコメヒロインの性格のほとんどに多少なりとも違和感は覚えているはずだ。たとえば南ちゃんが全男子の憧れ、にピンとくる下の世代は少ない気がする。最近ぺこらマミーの喋り方を聴きながら、あの世代の喋り方だな~と思ったのだが、あの発声法に感じるのはやはり「ママみ」だし、一定世代より上にとってはアイドル性を見いだせるのかもしれない。これは世代における共同幻想である。

ともあれヴァージン・パンクは、梅津的な陰のある跳ねっ返り少女がヒロインである。とくにここには思うところはないのだが、どちらかというと、サイコパス的な敵役に対して、もうさすがにその感じの敵役ってしんどくない?という気持ちになってしまった。しかしこれは、わたしが歳を取ってしまっただけで、初めてフィクションに触れる若者にとっては「倫理観のタガが外れた美意識の強いサイコパス敵キャラ最高」という気持ちになるかもしれない。知らないが。
お話は、警察のかわりに個人の賞金首ハンターみたいなものが生死問わずで賞金首を捕まえる未来世界で、少女がドンパチやる話。まだ一話の段階であり、設定を用意して映画自体はほぼ終わりなので何を語ってもネタバレにはなるのだが、突拍子もない展開もなく、どこかで見たような話の筋ではある。
しかし肝要なのは、梅津的な外連味のあるガンアクションがどれだけ組み込めるかであり、話の展開はそれに合致しさえすればなんでもよい。

これだよこれ

作画、レイアウトは流石の一言である。梅津泰臣を信じれば良い。また美術も良い。これは、パンフレットを真面目に読み込んでいるわけではないが、梅津泰臣の信頼する様々なクリエイターを招聘できたのだろう。高い値段で買ったんだからパンフレット読みなさい。
謎ガジェットもたくさん出てくる。主人公の使う武器にはロマンしかない。公式ではブーメランと記載されている。言う程ブーメランか???


「僕のアクションは、カットを短く割って、ちょっとつまんでハリウッドのアクション映画のテイストを入れたスタイル。それを『A KITE』で初めてやったんですが以来、特徴的なアクションだと言われるようになりました。最近は長回しのアクションが流行っていますが、僕の場合はカットを割ってテンポよく見せるアクション。もう一つの特徴はスローモーションを使わない。リアルタイムでアクションを見せることが、アクションのキモだと思っているからです。そのほうがポンポンとテンポよく進むので、観ているほうは気持ちいいんだと思っています。それに、僕は自分の技術を見せるためにアクションさせるのではなく、そのキャラクターに合ったアクションを表現したい。つまり、アニメーターの特徴やクセでアクションを構築するのではなく、自分が考えるキャラクターのアクションに落とし込むんです

探してたら見つけた。ほーら

エフェクトもこだわりがあるらしいが、わたしは今回の爆発は好みではなかった。ここはおそらく好みの世界だろう。

SNSであの爆発の処理についてコメントしているひとがあまりいなかったが。

このへんもそうか。感覚的に爆発を見てるとやや不思議になるなんですよね。
とにかく、欲しい梅津泰臣を出してもらったのに違いはない。時間は35分。作画は劇場アニメにふさわしいクオリティ。ストーリーはほぼない。A KIteみたいなもん。助かる~★4

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