【不思議体験】先生と『ところてん』の話
こんにちは
ふんわりのnoteへようこそ
・夏といえば
夏になると思い出すんですが、小学生の頃夏休みに食卓にところてんが並ぶと「うげっ」て嫌な気持ちだったんです。匂いもやだ。味もヤダ。麺みたいなくせに気持ち悪い(失礼)って思っていました。
そんなわたしが、ある日を境にところてんばかり食べていた夏をお話します。
・ところてんが好きな先生
短大生の頃、部活の先生が『夏になるとね。ところてんが食べたくなるの。ところてん大好き』って話を聞いて
絶対好みが合わないなって思いながらキャンバスに絵を描いていました。
先生は素敵なマダムで、オシャレだし、毎回個展もやるし、とにかくお喋り。部室に来ては絵と全然関係ないことをバーッと話して去っていく。あっさりとした性格の方でした。
先生に言われたことで一番覚えているのが、キャンバスに下地は絶対塗るのか聞いたら『あなたお化粧に下地塗らないタイプ?』です。すみません!
絵の出来栄えに納得いかず、やめ時がわからなくなった時は『もう少し書きたいくらいでおしまいにして、サイン書いちゃいなさい』
今でも教訓にしています。
・先生との再会
あっという間に卒業して、もう先生と会うこともないと思っていたのに。街でバッタリ出会いました。
その時はまだガラケー時代でメールアドレス聞いてなぜか『先生の家に遊びに行っていいか』聞きました。
後日本当におうちに遊びに行き、先生の描きかけの絵を見せてもらったり。先生の昔の話、昔飼っていた盲目のねこの話、個展の話。
先生は短大時代のようにバーッと話したいことを喋るんじゃなくて1つ1つをゆっくりと話して、お喋りを楽しみました。
『今日はありがとうございました!また遊びに来ます!』
わたしはルンルンで帰っていきました。でも先生ともメールのやり取りはせず、仕事も忙しくすっかり忘れていました。
・それから…
あれから1年経ち、元同級生から電話がきました。
そして先生が病気で亡くなったことを知りました。
葬式に出るか聞かれましたが、葬式に行くことを母が許してくれませんでした。強行突破して行くことも出来ませんでした。
そしてある日、スーパーで『ところてん』が目に入りました。1つ買ってみるか。
血迷ったのかところてんが家にやってきました。
ひとくち食べて
「美味い!!!」
酸味とのどごしの良さ、何杯でもスルスル食べれる。わたしはところてんマニアになったかのように色んなメーカーのところてんを買って毎日食べました。
そして、パタリと食べなくなりました。
・もしかして、先生?
今思えば先生がわたしの体を借りてところてんを食べてたんじゃないかな?って思います。
あっちの世界に行く前に、ところてんの味を忘れないように。
今ですか?ところてんコーナー素通りですよ?
先生が亡くなったその年の冬。街を歩いていたら偶然先生の個展をやっていて、思わず駆け込みました。
『あら!来てくれたのね』
って奥から先生がやってくる様な気配がしましたが、知ってる人は誰もいませんでした。
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