万物流転(パンタ・レイ)と喪失感
この記事は共同運営マガジンのお題シリーズです。他者の問いかけを起点とし、自由な思索探求でたどり着いた気づきを語ります。
【「失」の時が教えてくれること】 5月共同運営マガジンお題より
毎朝一番に歌うのがモーニングルーティンです。1日が始まるウキウキ感で心が弾み、歌うと言っても鼻歌のようなお気楽な歌い方です。
心と身体の繋がり探求人、梨理(りり)です。
初夏の訪れを感じたある朝のこと、この歌を真剣に歌ってみようと思い立ちました。朝習慣の始めから鼻歌交じり、一度も真剣に歌ったことがなかったのですね。
息を大きく吸い込みます。
飛ぶよ 飛ぶよ 白雲
そよぐ そよぐ 木々の葉~
そこで大きく戸惑うはめに。
え!?わたし、息が続かない!?
誰にも見られていないのに、うろたえてしまいました。そこにはベートーヴェンの「交響曲第九番合唱付き」やヘンデルのオラトリオ「メサイア」を歌ってきた人の、声の名残はまったくありませんでした。
こんなに肺活量が減っていたの?
いや、それ以前に声自体に伸びやかさがない
つい最近もEXEPO2025の「1万人の第九」を見ていました。いいなぁ、楽譜を引っ張り出してこようかな、なんて暢気に思っていたのです。今の喉の状態では・・・現実を知りましたね。
使わなければ、さびてくるのは自明の理。使い続けてこそ身体は輝く。
あの頃の声を失ったとは思いませんでした。その場所におられた人生の先輩方の清々しい表情は、鍛錬を続けてこられた賜物でしょう。望むならまた鍛錬すればいいのです。
持っていたもので失くしたものは何もないように感じています。
年月を経たことでの身体の変化は?
大自然がお手本、全ては変化変容していく過程だと思っています。哲学者のヘラクレイトスの万物流転(パンタ・レイ)の概念に通じます。
今の自分と身体に折り合いをつけていく感じでしょうか。できることを喜んで味わい尽くすと決めています。
人生の残り時間は?
無駄な時を過ごしてきた自覚はあるけれど、多分あの時点に戻っても同じ選択をしそうです。それにね、時間は伸び縮みするのです。
楽しく過ごしている時間は濃密で忘れられませんよね。
心理学では、記憶の密度が時間の長さに影響を与えると言われています。新しいことに挑戦し続けていると時間を長く感じることができるのです。この技を使えば物理的な短さもカバー可能ですよ。
すべては自分次第です。
自分が持っていたもので失くしたものはないと感じていますが、そこに人が関わってくると話は別です。親しい人との永遠の別れは想像しただけで胸が痛くなります。
万物は変容するもの、宇宙の真理だから、などと言えるまでにはまだまだ達観できておりません。
一期一会を意識しつつ、ただ毎日を懸命に生きること。
だから、こんなことを始めたのかもしれませんね。
あとがき
朝1番の歌付きのモーニングルーティンは楽しいですよ。
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心と身体の繋がり探求人、梨理(りり)でした。
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