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notty78
動かないうんこ|ショートショート
こちらの企画に参加させて頂きました。
楽しい企画、ありがとうございます。
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とある公園。
その公衆トイレはいつも悪臭を放っていた。
トイレの近くに設置された鉄棒にとってはいい迷惑だった。
鉄棒を始め、滑り台、階段、木々といった面々はそんなトイレを毛嫌いし、
「臭い」
「消えろ」
と罵った。
しかし、トイレは仲間から悪口をいわれても、自分を清潔にすることなく、なぜか汚いまま居座った。
鉄棒がその理由を訊ねてみても、トイレは黙り込んだまま答えない。
ある時、ついに人間たちによってトイレは撤去された。
鉄棒が歓喜する中、「あー、おしまいだ!」とトイレは泣き叫んだ。
やがてピカピカのトイレが設置されると、今度は古びて錆だらけの鉄棒が目につくようになった。
醜い鉄棒は仲間たちから標的にされ、
「汚い」
「消えろ」
と罵しられた。
それで鉄棒はトイレが自分を庇ってくれていたことを知った。
鉄棒は後悔を滲ませながらトイレを想った。
ああ。愛ゆえに愛がないように見えた君。
真実の優しさをもった君。
どうか愚かな僕を許しておくれ。
(おわり)
