小学3年生が受け取った、バツの悪い図書カードのこと
ふりこと言います。
「はじめてのお金」にまつわるエピソードを集めるコンテストということで、私のほろ苦い記憶を綴らせて頂きます。
小学校3年生の時に天罰をくらいました。
私が通っていた幼稚園では、
卒園生向けのバザーが毎年開催され、
私は友だちとそれに参加していました。
卒園生は小学6年生まで参加可能で、
幼稚園の体育館がいっぱいになるくらい、
小さなOB達が集結していたことを覚えています。
バザーでは、
イベントの一つとして、
卒園生向けのじゃんけん大会がありました。
司会者vs.参加者全員で、勝った人が残る、
というよくあるやつです。
結論から言うと、
私はそのじゃんけん大会で最後の1人まで勝ち残り、
景品を受け取り、大勢のOB(と言っても小学生)の前で、喜びの一言を求められたのです。
景品は、何か日用品のセットと図書カードが入った、
少し重たい紙袋でした。
最後の1人になるなんて、
とても嬉しいはずの出来事ですが、
幼稚園生向けの小さな壇上に、
大きな罪悪感を抱いて私は立っていました。
ズルをしてしまったんです。
本当は1回戦で私は負けて、
体育座りしていなければいけなかったのに、
勝ったことにして参加し続けたんです。
さらにあろうことか、私は以降全てのじゃんけんで勝ち続けてしまったんです。
2,3回戦目くらいはまだよかった。
立っている人がそこそこいたから。
でも、終盤は立っている人が減ってきて、
自分が勝っているのか、負けているのかが大衆の目にも明白になる。
もう勝敗を誤魔化せない。
聖母マリアが見守るその幼稚園では、
9歳の少年の不正は見過ごされなかったんです。
私は神の手によって、勝たされてしまいました。
壇上に上がってからの記憶は定かではありません。
でも、少し重い紙袋に図書カードが入っているのが分かったときの”バツの悪さ”は忘れられません。
幼心にはっきりと、不正により金券を授受したことを認識しました。
この出来事に達成感ではなく、罪悪感を覚えたことは幸いでした。
以来少年は、お金に不誠実を働くことなく、
むしろ誠実であり続けたいと心に刻み、生きてきました。
コンビニや何か飲食店の会計で、金額をきちんと確認するのはそのためです。
(店員さんのレジ打ち漏れが無いか、を気にしてしまいます。)
今ならマリア様に顔向け出来る気がします。
この経験が私のお金の源流です。
読んでくださりありがとうございます。
