68歳就活生のドタバタ劇。恐怖のケチャップ事件と自転車の救世主
面接の電話というものは、いつだって本当に突然かかってくるものです。
急な着信に「何か書かなきゃ!」と慌てふためいた私。
必死にメモを取ろうとしたものの、焦りすぎたのか、なぜか手元のメモ用紙がケチャップだらけになるという謎の惨事が発生しました。
おまけに、そのケチャップまみれのメモは無情にも扇風機の風に吹かれ、ヒラヒラと飛んでいく始末……。出だしから前途多難の予感です。
気を取り直して面接会場へ向かいましたが、地下鉄の地上へ出た途端、見事に私の方向音痴が発動してしまいました。
教えていただいた2つの駅の真ん中あたりにいるようなのですが、右も左も分かりません。
たまらず面接先にSOSの電話をかけました。
「周りに何か見えますか?」と聞かれ
「スギ薬局が見えます!セブンイレブンが見えます!」
と必死に実況中継をしたものの、なんとそこで通話がプツリと切れて繋がらなくなってしまったのです。
見知らぬ土地で完全に迷子になり、途方に暮れていたその時。
なんと、面接担当の方が自転車に乗ってお迎えに来てくれたのです!
颯爽と現れたその姿は、まるで救世主のようでした。
ホッとして、思わず気が抜けそうになりました。
面接では、その担当者の方が本当に優しく丁寧に説明をしてくださいました。
どうか私のこのドタバタ劇を忘却してくれたら嬉しいな……
とひそかに祈りつつ、採用は部長さんが決めることになっているそうなので「どうかよろしくお願いしますね」とお答えして面接を終えました。
帰り道、すっかり安心した頭でふと我に返り、面接終わった後の、20分間迷子でなにしてたのかな?と思った。
焦りすぎて、あのパニックになっていた時間の記憶がすっぽり抜け落ちてしまったのかもしれません。
連敗中でメンタルがやられ気味な就活ですが、あんなに親切な方に出会えただけでも、今日は少しだけ心が温かくなりました。
