【うつ病】好きだったことが楽しめなくなった時、心は静かに悲鳴を上げていた。【経験編】
はじめに──
「もう頑張れない。」
そう思った日がありました。
夜になると明日が来ることが苦しくなる。
朝が来るのが怖くて、眠れない。
布団の中で眠らなきゃと、冷や汗をかいているうちに、いつの間にか気絶している。
眠っても疲れは取れず、
目が覚めた瞬間から、
「今日も一日が始まってしまった。」
そんな絶望でいっぱいでした。
当時の私は、
うつ病になったばかりでした。
何もできない自分が情けなくて、
周りと同じように笑えないことが苦しくて、
「こんな私は、生きている意味があるのかな。」
そんなことばかり考えていました。
今振り返ると、あの頃の私は、
“生きること”そのものに疲れ切っていたんだと思います。
でも当時は、それすら分かりませんでした。
ただ、
「もっと頑張らなきゃ。」
「迷惑をかけちゃいけない。」
「早く元の自分に戻らなきゃ。」
そうやって、壊れかけた心を、
さらに追い込んでいたんです。
もし今、あの頃の私と同じように、
心が動かなくなってしまった人がいるなら、
この先の話を読んでほしいと思いました。
これは、心理学を学びながら、
少しずつ自分を取り戻してきた私が、
「あの時、知っていたら少し楽になれたかもしれない。」
そう思ったことを書いた記事です。
あの日の私へ──
そして、今も静かに苦しみを抱えているあなたへ。
少しだけ、
肩の力を抜いて読んでもらえたら嬉しいです。
【「普通」ができない自分を、毎日責めていた】
うつ病になった頃の私は、
毎日、自分と戦っていました。
戦っていたと言っても、
何か大きなことではありません。
朝起きること。顔を洗うこと。
ご飯を食べること。
そんな当たり前のことが、
とても遠く感じていました。
ベッドから起き上がるだけで精一杯の日もありました。
カーテンを開ける気力もなく、
時計を見ることさえ怖かった。
時間だけが過ぎていく。
何もできない。
そんな自分を見て、
「また今日も何もできなかった。」
「私は本当にダメだ。」
そうやって、
毎日自分に点数をつけていました。
SNSを開けば、働いている人。
子育てを頑張っている人。
旅行を楽しんでいる人。
キラキラした毎日が流れてきます。
それを見るたびに、
「どうして私はこんなこともできないんだろう。」
「みんな普通に生きているのに。」
そんなふうに、
自分だけが取り残されたような気持ちになっていました。
でも一番苦しかったのは、
周りに理解されないことではありません。
自分自身が、自分を理解してあげられなかったこと。
「頑張れない自分は甘えている。」
「怠けているだけだから。」
そう思い込んでいたから、
休むことにも罪悪感がありました。
本当は心が悲鳴をあげているのに、
その声を聞こうともせず、
「もっと頑張れ。」「早く元に戻れ。」
そう言い続けていたんです。
今思えば、あの頃の私は、
病気と戦う前に、
“病気になった自分”と戦ってしまっていました。

【心理学① 「何もできない」は、心が止まっていたんじゃなかった】
当時の私は、何もできない自分を見て、
「怠けているだけだ。」
そう思っていました。
でも心理学を学んで知ったのは、
心も、命を守るためにブレーキをかけることがある。
ということでした。
私たちの脳は、強いストレスや恐怖を感じると、
生き延びることを最優先にします。
有名なのが、
「闘争・逃走・フリーズ反応(Fight・Flight・Freeze)」という防衛反応です。
危険を感じた時、人は戦うか、逃げるか、
それとも動きを止めるか。
この三つの反応を、無意識に選びます。
うつ状態になる人の多くは、
この「フリーズ(凍りつく)」が続いている状態だと言われています。
だから、
朝起きられない。
何もやる気が出ない。
考えようとしても頭が動かない。
それは、サボっているんじゃない。
脳が、
「これ以上頑張ったら危険だ。」
と判断して、強制的にブレーキをかけていたんです。
私はずっと、
「頑張れない私が悪い。」
と思っていました。
でも本当は逆でした。
頑張り続けたからこそ、脳が止めてくれていた。
そう考えた時、何年も責め続けていた自分に、
初めて
「そんなに無理をしていたんだね。」
と言ってあげることができました。
もし今、動けない自分を責めている人がいたら、
知っていてほしい。
あなたの心は、
壊れたから止まったんじゃない。
これ以上壊れないように、必死に守ろうとしていた。
ただ、それだけだったのです。
【心理学② 私は誰よりも、自分に厳しかった】
うつ病だった頃、
私は毎日のように自分を責めていました。
起きられない。何もできない。
また、約束を断ってしまった。
今日洗濯もできなかった。
そのたびに、
「こんなこともできないなんて。」
「みんなは普通にできているのに。」
そんな言葉を、誰よりも自分自身に向けていました。
でも、ある日ふと思ったんです。
もし、大切な友達が同じ状況だったら。
朝起きられなくて苦しんでいたら。
涙が止まらないと言っていたら。
私はその友達に、
「甘えてるだけじゃない?」
なんて言うだろうか。
きっと言わない。
「今まで頑張りすぎたんだね。」
「今日はゆっくり休もう。」
そう声をかけると思います。
なのに、自分にだけは、
その言葉を一度もかけたことがありませんでした。
心理学には、
「セルフ・コンパッション」
という考え方があります。
これは、苦しんでいる自分を、
親友に接するように思いやる姿勢のこと。
面白いことに、
セルフ・コンパッションが高い人ほど、
落ち込みから立ち直る力や、
ストレスへの回復力が高いことが分かっています。
つまり、自分に優しくすることは、
甘やかすことではありません。
心がもう一度歩き出すための、回復力を育てることなんです。
私は長い間、
「自分に厳しい方が成長できる。」
そう信じていました。
でも、心が壊れそうな時に必要だったのは、
これ以上追い込む言葉ではありませんでした。
「今日はここまでで十分。」
「よく今日も生きていてくれたね。」
そんな、誰かには自然にかけられる言葉だったんです。
あの日の私に、今なら伝えたい。
頑張れないあなたを責めなくていい。
今のあなたに必要なのは、もっと頑張ることじゃない。
安心して休める場所を、自分の中につくってあげることなんだよ、と。
【改善策】心を元に戻そうとしなくていい
あの頃の私は、毎日、
「早く元の自分に戻らなきゃ。」
そう思っていました。
前みたいに働きたい。
前みたいに笑いたい。
前みたいに好きな事を楽しみたい。
でも、
その”前の自分”を追いかけるほど、
苦しくなっていったんです。
「今日も戻れなかった。」
「また何もできなかった。」
そんなふうに、
毎日が不合格のように感じていました。
でもある時、
主治医から言われた言葉があります。
「戻ることを目標にしなくていいですよ。」
その言葉を聞いた時、
私は少しだけ肩の力が抜けました。
病気になる前の自分に戻ることだけが、
回復じゃない。
病気を経験した今の自分で、
少しずつ生きやすい方法を見つけていくことも、
立派な回復なんだと知ったんです。
だから私は、目標を変えました。
「昨日より元気になる。」
ではなく、
「昨日より自分を責める時間を少し減らそう。」
そう考えるようにしたんです。
朝起きられなくてもいい。
今日はカーテンだけ開けられた。
それで十分。
ご飯が作れなくてもいい。
コンビニのおにぎりを一つ食べられた。
それで十分。
誰とも話せない日があってもいい。
今日はちゃんと息をして、
今日まで生きている。
それだけでも十分。
小さすぎるくらいの「できた」を集めるようになってから、
私の心は少しずつ変わっていきました。
回復って、ある日突然、
元気になることじゃありません。
昨日まで気づかなかった小さな変化に、
自分自身が気づいてあげられるようになること。
その積み重ねが、気づけば振り返った時に、
「そういえば、あの頃より笑える日が増えたな。」
そんな未来へ繋がっていました。
だから今、心が止まってしまったように感じている人へ伝えたい。
焦らなくて大丈夫。
人生は、
誰かと同じ速さで歩くものじゃありません。
あなたのペースで、
一歩でも、半歩でもいい。
立ち止まる日があっても、その時間ごと、
あなたの人生なんです。
【好きだったものまで、楽しめなくなった日】
私には、
昔から大好きなものがありました。
アニメです。
休みの日になると、
時間を忘れて何話も続けて見てしまうくらい、
その世界に入り込むのが好きでした。
登場人物と一緒に笑って、一緒に泣いて。
現実を少し忘れられる、
私にとって大切な時間でした。
でも、うつ病になった頃、
その大好きだったアニメが、
まったく頭に入ってこなくなったんです。
画面は見ている。
でも、
内容が入ってこない。
気づけば、同じ場面を何度も見返している。
「もしかして、飽きちゃったのかな…」
そう思って、
思い切って新しい動画配信サービスまで契約しました。
きっと作品が変われば、
また楽しめるかもしれない。
そう期待したんです。
でも、一本も最後まで見られませんでした。
結局、何も見ないまま解約しました。
あの時、ようやく思いました。
「あぁ、好きなことが変わったんじゃない。」
心が、それを楽しめる状態じゃなかったんだ。
楽しめない自分がおかしいんじゃない。
感動できなくなったんじゃない。
心が限界まで疲れていたから、
好きという気持ちさえ、
しまい込まれていただけだった。
だから今、もし好きだったことが楽しめなくなっている人がいたら、
どうか、そのことまで自分を責めないでほしい。
今は見られなくてもいい。
今は笑えなくてもいい。
今は何も感じられなくてもいい。
心は、壊れてしまったから止まるんじゃありません。
これ以上傷つかないように、自分を守るために休んでいる。
私も少しずつ、
またアニメを楽しめる日が増えてきました。
全部が元通りになったわけではありません。
それでも、
「あ、この作品面白いな。」
そう思えた日の嬉しさは、
昔よりずっと大きく感じます。
心は、急いで元気になるものではありません。
ゆっくり休みながら、少しずつ、
好きだったものを思い出していけばいい。
それで十分なんだと、
今の私は思っています☺️✨️
本日も最後まで読んでくださり、ありがとうございました🥹🌷
心が苦しい時って、
「どうすれば元気になれるか」
ばかり探してしまいます。
でも今の私は、元気になることよりも、
自分を責める時間が少し減ることの方が、
ずっと大切だったんじゃないかと思っています。
もし今日の記事を読んで、
「私だけじゃなかったんだ。」
そう感じてもらえたなら、
それだけで本当に嬉しいです。
焦らなくても、立ち止まる日があっても、
心にはちゃんと、自分のペースがあります。
その歩幅を信じながら、これからも一緒に、
少しずつ前へ進んでいけたら嬉しいです👣⸒⸒♪
では、また次回の投稿でお会いしましょう🙌✨️
ふるっぴ🌼*・
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今は体調の関係で、ゆっくりとしたペースで生活しています。
無理のない範囲で、応援してもいいよと思っていただけたら、とても嬉しいです😌✧*。