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2月12日 一泊二日の神隠し

6時40分起床、散歩へ。
モーニングルーティンを済ませ、10時ごろ阿佐ヶ谷の銭湯・天徳泉へ。
「銭湯で落語会をやるから若林君に司会をしてほしい」と店主から依頼を受ける。
落語家の三遊亭美よしさん、天徳泉の娘さんで花屋開業に向けて修行を積んでいるKANACOさんと打ち合わせ。

客席の人数や料金、当日の進行や舞台配置など細かく確認。
男湯の脱衣所を使って開催することに決定。

約1時間ほどで打ち合わせ終了。


11時、阿佐ヶ谷駅から電車に乗って群馬県を目指す。

12時半ごろ籠原駅に到着。
乗り換えの電車を待つ間の約30分で、駅前のトンカツ屋さんで腹ごしらえ。

さらに電車に乗ること1時間30分、15時前に中之条駅に到着。

バスに乗って目的地である四万温泉を目指す。
約3年ぶりだ。

バス一台分で道路すれすれという山道をすいすいと進んでいく運転手さん。
道中、トンネルを抜けたところでメロディーラインを通過。
路面に溝を掘り、車が一定の速度で走行した場合に摩擦音が反響してメロディーとして聞こえるという仕組みで、千と千尋の神隠しの主題歌「いつも何度でも」が聴こえてくる。

3年前はこのメロディーラインを夜中にレンタカーに乗って一人で何度も往復し聴き入っていた。
いつも何度でも聴いていられた。

15時半ごろ四万温泉に到着。

バス停から今日のお宿までは徒歩2分ほどなのだが、その道中でさえ風情ある景観が立ち並ぶ。

今日のお宿、積善館に到着。

慶雲橋(けいうんばし)

受付でチェックイン。
積善館は江戸時代に湯治で栄えた旅館で、当時の名残をとどめて部屋まで進むのも荷物の運搬や布団の出し入れも全て自分で行う。

本館の3階の和室まで館内図を見ながら進んで行く。

部屋の窓からは慶雲橋がよく見えた。
最高のロケーション。

荷物を置いたところでさっそく入浴へ。
迷路のように入り組んだ館内を歩き、エレベーターに乗って別館へと移動。
創業当初は二階建ての宿だったそうだが、増築に増築を重ね、現在は山の形に沿うようにしてなんと8階まである。

6階にある露天風呂を満喫。

まだ少し雪の残る山々を見ながら湯に浸かる、極楽。

露天風呂を後にし、館内エレベーターに乗って本館と別館を繋ぐ渡り廊下がある2階まで降りる。

エレベーターが開くと、トンネルだった。

湯上がりに外へ出て温泉街を散策。

レトロな街並みが色濃く残る。

一度部屋に戻り、夕食まで待機。
夜が近づくにつれ、積善館が本気を出してきた。

18時ごろ夕食。

夕食後、今度は昭和5年に建てられたという「元禄の湯」に浸かる。
大正浪漫と洋風モダンのいいとこ取りみたいな建物だった。

積善館公式サイトから引用

浴場内に茶室のにじり口のようなアーチ状の入口を発見。
横にスライドして開けてみると、漫画喫茶の個室スペースのような蒸し風呂だった。
初めてみるタイプの蒸し風呂に大興奮、テルマエロマエのルシウスの気持ちがよく分かった。

積善館Instagramから引用。

お風呂から出て再び慶雲橋へ。
夜間ライトアップされ、千と千尋の世界観そのもの。
映画内で主人公が息を止めて橋を渡るシーンがあるのだが、この風景には息をのまずにはいられない。

持参したパンフレットを持ってパシャリ。

ここで働かせて下さい

部屋に戻り、今回の宿泊の目的である宮古島エッセイの缶詰執筆作業に取り掛かる。
執筆、入浴、執筆、入浴と繰り返し1日で6回入浴。

都会の喧騒から離れてゆったりするも良し、非日常空間で作業に集中するも良し。
積善館で、一泊二日の神隠しはいかがでしょうか?

※温泉ガイドブックみたいな形で文章を締め括ってしまったが、積善館から案件を受けたわけではもちろんないしこの先もない。

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