良い記事は「バトンを繋いで」生まれる。年間100本以上の記事を手がける広報チームが、ライター×編集者のタッグで記事を作るワケ
広報支援チームとして年間100本以上の記事を制作している「ふたり広報」には、複数のライターと編集者が在籍しています。
ジャンルや形式を問わず、ほとんどの記事をディレクター・編集者・ライターがチームを組んで制作。その結果クライアントからも喜びの声をいただき、noteのスキ数も100超える記事が生まれるなど、嬉しい反響も生まれています。
とはいえ、チームワークによりクオリティを高めることができる一方、制作メンバーが増えることでよりコストがかかるのも確かです。
「広報担当者が記事を書くのと、ライター×編集者のチームが記事を書くのとで違いはある?」
「ライターだけではなく、編集者とライターが組むことでどんなメリットがあるの?」
今回はそんな疑問を解決すべく、ふたり広報で数多くの記事の執筆・編集を手掛けてきた3人のライター・編集者のメンバーに話を聞きました。
チームで「読まれる」記事を作る秘訣や、連携する上で心がけていることについて、じっくり語ってもらいます。

えるも / 編集者
制作する記事の編集を担当。ふたり広報ではビジネス分野、とくにテック系(ITなどのテクノロジー関連)企業の記事に関わるほか、他の編集メンバーが担当した記事の最終チェックなども行う。
おのまり / 編集者
制作する記事の編集を主に担当。企業オウンドメディアでのインタビュー記事やコラムの編集を行う一方、広報戦略の設計にも携わり、広報と編集の両視点から発信をサポートしている。
こつ / ライター
ライターとして、新規サービスの広報記事やイベントレポートなど、多岐にわたったジャンルの執筆を担当。ふたり広報が運用するSNSで、撮影・被写体モデルを務めることもある。
細かなスケジュール管理と適材適所で、高いクオリティを担保
── ふたり広報では、どんな流れで記事制作を進めていますか?
えるも:案件にもよりますが、基本的な流れは以下の通りです。
①メンバーアサイン(ディレクターがライター・編集者を決定)
②キックオフ(ディレクター・編集者・ライターで記事の内容・進行を確認)
③構成案・質問票の作成(ライターが作成、編集者が確認)
④取材・執筆(ライターが担当)
⑤編集・初稿チェック(編集者が担当)
⑥修正稿作成・最終チェック(ライター・編集者・ディレクターが担当)
⑦クライアント確認後、納品
構成案を編集者やディレクターが作ったり、クライアントの希望納期によって工程を柔軟に調整したりすることもありますね。
こつ:プロセスはほかの編集部と大きく変わらないのですが、ふたり広報の特徴はメンバーの強みや希望を尊重して、適材適所で案件を任せてもらえることだと思ってます。「このジャンルに挑戦したい」と伝えると「じゃあ、この案件をやってみますか?」と声をかけてもらえるんですよね。
おのまり:そうそう。代表の多葉田愛(以下、あい)さんとは定期的に1on1の機会があって、興味のあることや挑戦したいジャンルを共有させてもらっています。自分の考えや強みを尊重してもらえるのはすごくありがたいです。

「こういう分野が向いていると思う」「こんなところが素敵!」と言ってもらえることもあるので、ふたり広報の仕事を通じて自信がつくことも多くて。自分の可能性を広げてもらっている感覚です。
えるも:「みんなで納期が守れる」スケジュール管理も、ふたり広報の特徴のひとつだと思う。
大体のアサインはあいちゃんが担当しているのですが、取材日と納期が決まったタイミングで「大体この頃が初稿納期だから、それから◯日くらいでの編集をお願いできますか?」と依頼をくれるんです。予定が調整しやすくて、とても助かっています。

おのまり:「初稿」「納期」くらいは多くの方が決めていると思うのですが、ふたり広報は修正は何日までに行うなども最初から細かく決められています。
公開予定日に合わせて調整は行いますが、クオリティ担保のために編集にかける時間もしっかりと確保されているので、試行錯誤を重ねてより良い記事を目指すことができると感じます。
えるも:だから、納期が遅れることがないんですよね。事前にしっかりスケジュールを組んでいるからこそ、ライターも編集者も無理なく記事制作にじっくりに向き合うことができて「クライアントの信頼」にもつながっているのだと思います。
ふたり広報の編集は、修正ではない。読まれる記事作りのために考えていること
── ふたり広報では記事を制作するとき、ほとんどの記事に編集者がつくんですよね。

えるも:はい。とはいえ、ふたり広報のライターは本当にスキルが高いと思っています。スキルが低いから、編集者が修正指示やブラッシュアップをしているというわけではないんですよね。
実際、出てきた初稿のクオリティが高すぎて、依頼をいただいたにもかかわらず「この記事に編集は不要です」と言ったこともあります。
ふたり広報にも基本的には編集者が必要だと考えていますが、正直なところ、ライター1人でも成立する。これって、すごいことだと思っています。
おのまり:同じことを言おうとしていました!文法的なミスや表現の違和感がほとんどないので、文章の修正をする必要はあまりないんですよね。
だから、ふたり広報に求められている編集の仕事は「もっと良い見せ方はないか?」と考えることだし、それに時間を使ったほうが良いと考えています。記事の読後感や目的を踏まえて、表現の工夫や、ターゲットにより刺さる構成を提案しています。

こつ:編集者の皆さんは「読者がもっと惹きつけられるように、この質問を足そう」みたいに、常に読者目線で意見をくれるのが印象的です。
関わる一人ひとりがしっかりとした軸を持って記事に向き合っていますし、だからふたり広報の記事は洗練されているのだと、皆さんとお仕事をする中で感じています。
おのまり:でも、編集者がいきいきと仕事ができるのってライターさんのおかげでもあるんですよね。
編集には正解がないので迷うこともありますが、ライターさんが記事に対して自分なりの考えをもって向き合ってくれているからこそ「ここはこうした方がより伝わるかもしれませんが、どうでしょう?」と、指示ではなく提案をする形で進められています。
それに、ふたり広報はメンバー同士が日頃からコミュニケーションを取っていて、オフラインのイベントなどでもお話しているので、心理的安全性が高いんです。お互いを信頼しているからこそ、編集者とライターで密に連携して記事をつくれています。
こつさんも、初稿や修正を提出する際に意見を伝えてくれますよね。
こつ:たしかに、自分の意図はしっかりと編集者さんに伝えるようにしていますね。提案してくださった文章をそのまま反映するのではなく、編集者さんと自分の意図を踏まえて、自分なりに修正文を考えるようにしています。
えるも:ふたり広報って、ライターと編集者の力関係がフラット。「編集が上、ライターが下」という関係ではなく、対等な立場で意見を交わせる環境だと思っています。

おのまり:横並びで、リレーのバトンを繋いでいるような感覚ですよね。
でも、これも「納期が明確になっていて、じっくり記事と向き合える時間が確保されている」からこそだと思います。
スケジュールがタイトだとどうしても「とりあえず修正する」みたいになりがちなのですが、ふたり広報ではもっと良くするためにはどうしたらいいか、丁寧に考える余裕があるんです。
心理的にも、環境的にも意見を伝えやすいから、ふたり広報のチームは良い記事をつくれるんだと思います。
クライアントからの言葉がモチベーション。各々のスキルを持ち寄る記事作りを
── チームで仕事をするなかで、ふたり広報のメンバーから学ぶことはありますか?
こつ:私は、インタビューの仕方を学ばせてもらうことが多いですね。とくに稲葉さんのインタビューからは、すごく勉強させてもらいました。
どんな方に対してもしっかり調べ上げた情報をもとに落ち着いて対応し、的確に言葉を引き出す姿が印象的で。「こういう相槌や質問の仕方をするといいのか」と学ばせてもらいました。
えるも:私も、おのまりちゃんの編集を見て「この表現いいな」と思ったら取り入れるようにしてます。
ふたり広報は会社ではなく、フリーランスの集まりだからこその強みもある。バックグラウンドが異なり、それぞれが別のところでも活躍しているからこそ、集まったときに自然と学び合える環境が生まれているんじゃないでしょうか。
── ふたり広報の記事は、クライアントからの評価も高いと聞いています。
こつ:継続率がすごく高いんですよ。それが全てを物語っていると思うのですが、やっぱりお褒めの言葉をいただけるのも嬉しい瞬間です。先日、とある記事を納品したときに「100点です」と言っていただいて。シンプルですが、すごく嬉しかったです…!
おのまり:やっぱりコメントって励みになりますよね!私も先日「記事を褒めていただいたよ」とコメントをシェアしてもらいました。特にあいさんはいつもクライアントの意見を細かく共有してくださるので、モチベーションにもつながっています。

これからも、各々のスキルや記事の精度をさらに高めることで、クライアントと長く併走できるチームを目指したいですね。
えるも:案件も多様化してきているので、チームとしてより幅広いジャンルにも自信を持って対応できたら良いよね。
ふたり広報は完成度の高いチームだと思っているので、これからもコミュニケーションを大切にしながらチーム内の関係性を深めていけたらいいなと思っています。これからも自分たちの強みを活かしながら、新しい挑戦を続けていきたいです。
🤝 ふたり広報
企画やデザイン、ライティングなど、様々なスキルを持つフリーランスがチームを組み、広報活動を支援。既存の広報の枠組みにとらわれない“新しい広報のカタチ”をご提案します。
https://futari-kouhou.com/
