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そんなプレゼント、いらない。

プレゼントをもらって嬉しくないこと、なんていない。そう思っていた。
たとえ自分の趣味じゃないものや使わないものを貰ったとしても、その人が私の誕生日を覚えてくれていたこととか、プレゼントを考えてくれた時間とか、その気持ちが嬉しい。

何人かの友人と誕生日プレゼントのやり取りをしている。
時に相手からプレゼントをもらわない年もあったりする。けれども それに対して私は腹を立てたり嫌な気持ちになることはない。
私は渡したくて渡しているのであって、見返りを求めているわけではないし、そのことで友情が壊れることもない。相手だって私がプレゼントを忘れていたとしてもきっと腹を立てないと思う。

しかしそれは言い換えれば、ちょっとした何かで友情が壊れない関係の人としかプレゼントのやり取りはしたくない。と言うことでもある。


先日 職場の同僚 Mさんから誕生日プレゼントをもらった。

かつて私たちの部署は4人で、Yさんの誕生日に「一緒にプレゼントを送らないか」とSさんとMさんに誘われた。私は今までYさんにプレゼントをしていないし、一度始めるとずっと続く社交辞令のようなプレゼントは好きではないので断った。そしてそれは私に対してもいらないよ、と言うサインでもあった。

サインを出していたつもりなのにMさんに朝の更衣室で
「包んでないけど、はい、これ」
と言って小窓の開いた箱に入ったロクシタンのハンドクリームとネイルオイルのセットを手渡された。
ロクシタンのキットは4,000〜5,000円はする。
前にYさんのプレゼントに誘われた時はその半額くらいを提示された。
どうしてそんな高価なものを…。

今の職場は色々と面倒な事が多い。よっぽど気が合って信頼できる人ではない限り、私はプライベートでの付き合いは避けている。
私はMさんが、仲良くしている人の悪口を言ったり裏切っているのを見ているので、近づかないように気をつけている。

自宅に帰ってプレゼントを見てみると、今は発売されていない春限定の商品。
上についているリボンの通し方がおかしい。
箱の開け口には少し破れた痕がある。
ハンドクリームはところどころボコボコと凹みがあり、ネイルオイルには大きな黒い汚れが付着していた。

これは私の推測でしかないが、このロクシタンはMさんが以前 誰かにもらい、長らく自宅に置いてあったものではないのか。

人を疑うのは良くないことだと、重々分かっている。
プレゼントをもらって、難癖をつけるなんて言語道断!
そう言う意見が聞こえてきそうだ。


でも、私はそんな事にも気が付かない人間だと思われているのか、はたまた 万が一気付かれてもいいや、くらいに思われているのだろうか。
と考え、更にモヤモヤする。

Mさんに見下された気分になっている 偏屈な自分にも嫌気がさしてくる。

素直な人間であれば、ただ「ありがとう」で済むところを私はあれこれと考えている。

ハンドクリームは匂いの好みで使えないこともある。私も苦手な匂いのハンドクリームを貰い、未開封で置いていた過去がある。
それは 親友に匂いの好みを聞いたうえで「頂き物だけど匂いが苦手で自分は使えないから良かったら使ってくれないか」と断って、譲った。

今回 Mさんが「貰い物だけど使わないので良かったら」と言ってくれていたら何も思わなかった。
でも、何も言わずに渡されたら、私はこのプレゼントを新品を購入してもらったものとして振る舞わなければならない。

もらった瞬間に
「こんなに高価なものはもらえません」
と言えれば良かった。でも瞬時にそんな判断はできない。
かと言って、今更 突き返せば角が立つ。

私はもう直ぐやってくるMさんの誕生日に5,000円程度のプレゼントを用意しなければならない。
そして職場を辞めるまで、ずっと社交辞令のプレゼントは続く。

大袈裟に言ってしまえば、それがストレスで辞めたいくらいだ。

何を贈ればいいのだろう。

私が贈るべきものが何なのか、誰かに教えてもらいたい。

この胸のつかえを今年のうちに吐き出したくて、つい書いてしまった。


こんな記事で今年を締めくくりたくはないのに。

(この記事を書いたことを反省して、突然、記事を消すかもしれません。)

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