愛媛ひとり旅③〜漱石珈琲店 愛松亭と萬翠荘〜
坂の上の雲ミュージアムを出て萬翠荘へと向かう。時刻は10:00。フェリーで朝が早くお腹が空いていたので、先に漱石珈琲店 愛松亭立ち寄る事にした。
庭を見ながら石畳の上を進み、ドアを開けると1匹の猫が棚の上に敷かれたブランケットにちょこんと座っていた。



漱石といえば猫。
この地はかつて漱石が松山に赴任した際に住んでいた場所。そこに漱石が住んでいた下宿の名前「愛松亭」という名の珈琲店が作られたようだ。漱石はこの地を大変気に入っていたようだ。
店内は落ち着いた雰囲気。


開店直後だったので客は私ひとり。店員さんに断り、撮影をさせていただいた。
ペンダントランプが店内の雰囲気をより一層趣のあるものにしている。

庭も綺麗に手入れされている。レトロモダンな建物に和の庭が調和している。

この後に行く予定の萬翠荘が綺麗に見える。
注文を済ませ、席で待っていると3組の観光客がやってきた。
庭を眺めながら、みかんケーキと紅茶をいただく。

おそらく手作り。みかんの酸味とクリームの程よい甘さ。スポンジはシフォンケーキのようにフワフワで、観光地の珈琲店とは思えないくらい美味しかった。

店内には2匹の猫がいる。外には広いテラスがあり、猫たちが中と外を自由に行き来できるようにテラスへの出口は常に少し開けた状態にされていた。

猫がいる日常に癒される。

景色を眺め、猫を眺め、ケーキを食べていると、隣の席の母娘連れの娘さんの膝にちょこんと猫が飛び乗った。見ず知らずのお客の膝に飛び乗るなんて、なんと人懐っこいのだろう。
私の膝に乗ってくれればいいのに、と私は少しその娘さんに嫉妬していた。猫も若いとか中年だとか認識しているのだろうか。
猫に別れを告げ、私は萬翠荘へと向かった。
萬翠荘は、大正11年に旧松山藩主の子孫にあたる久松 定謨伯爵が、別邸として建設した純フランス風の建物。当時最高の社交の場として各界名士が集まり、皇族方がご来県の際は、必ず立ち寄られたところ。戦禍を免れ、建築当時の様子をそのまま残す貴重な建築物として平成23年に国重要文化財に指定されている。



ペンダントランプとステンドグラス

入り口の正面にステンドグラスから漏れる光。なんとも贅沢。

2階からの眺め
作者は当時のステンドグランス製作の第一人者、木内真太郎氏。木内氏は大阪中央公会堂や横浜開港記念館のステンドグラス作品も手がけている。

イベント用に貸し出しもされている
この日は演奏会の準備がされていた

ベルギー製

水晶でできており、この真下はパワースポットらしい。
真下に入り、パワーをもらったのはいうまでもない。

壁紙も素敵

自宅のツルンとしたドアノブとは異なり、細かな装飾が施されている。
使い勝手云々ではなく、この無くてもいい装飾たちの集まりが優雅さを演色しているのだ。
贅沢と言ってしまえばそれまでだが、こういうものが気分を華やかにしてくれる。
水晶のパワーを浴び、満足した私は道後温泉へと向かった。
