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「家計簿」を捨て、「ガバナンス」を始めよう。〜15年のログと、IKEA港北で描いたビジョンの話〜

わが家の「経営」の原点は、10年前の横浜IKEAにあります。

まだ家族の形が今ほど賑やかではなかった頃、私たちはIKEAのレストランで朝食を食べながら、ノートを広げて語り合いました。「どんな家族になりたいか」「どんな未来を創りたいか」。

そこで交わした「家族計画」という名のビジョン。 それを支え続けてきたのが、私が社会人になってから15年間、コツコツ書き溜めてきた「家計簿」という名のライフログでした。

今回は、マニア的な記録の継続が、いかにして家族の「信頼の土壌」となり、現在の「五人娘」という事業へと繋がったのかをお話しします。

1. 15年の「点」が、一本の「線」になるまで

私は、自他共に認める家計簿マニアです。社会人になって以降、15年間以上、すべての収支を記録し続けてきました。 かつては手入力で泥臭く積み上げていたそのデータ。当時は「何のために?」と聞かれれば「単なる趣味だ」と答えていたかもしれません。

しかし、個人事業主「五人娘」を立ち上げるにあたり、これまで蓄積してきた15年分のエビデンスは、最強の武器になりました。

マネーフォワード(MF)を基盤に据えたのは、楽をするためではありません。「15年の歴史」と「これからの事業」をシームレスに紐付け、客観的なデータとして運用するためです。生活の営みがそのままリサーチ事業(R&D)へと昇華される。その移行がスムーズだったのは、15年という歳月の厚みがあったからこそです。

2. IKEA港北で決めた「透明性」というルール

10年前、IKEAで朝ごはんを食べながら話し合ったとき、私たちはある約束をしました。 それは、「お互いの収支を完全にガラス張りにする」ということです。

「五人娘」の代表となった今も、私と妻の資産状況や収支は、一切の曇りなく共有されています。

透明性は、単なる管理の手法ではありません。それは、信頼関係を育むための「土壌」です。 不透明さは疑念を生みますが、透明性は安心と挑戦の自由を生みます。「今、わが家はどこに投資し、どこに向かっているのか」を、夫婦が同じ解像度のデータで把握していること。この土壌があるからこそ、私たちは新しい挑戦に打って出ることができるのです。

3. 家族計画は、更新され続ける「定款」へ

10年前、毎年作っていた「家族計画」。 それは今、Future Family LAB(五人娘)の事業計画書へと形を変えました。

単なる「消費」の記録だった家計簿は、最新デバイスの検証や、子供たちが身体知を獲得するための「知財投資」を記録するガバナンス・ツールへと進化しました。

  • 監査可能(Auditable): 15年前から続くデータの連続性。

  • 共有可能(Shareable): ガラス張りの信頼関係。

この仕組みを整えることは、事務作業ではなく、「家族の意志」を研ぎ澄ますプロセスそのものです。

結び:31代目の家計管理

31代目としての私は、先祖が残した断片的な記録から、当時の家族の志を想像してきました。 10年前に横浜IKEAで描いたあの日のビジョンは、今も色褪せることなく、むしろ15年分の膨大なデータを燃料にして、さらに大きく燃え広がっています。

「お金の話」を「信頼の話」に変えていくこと。 ガラス張りの家計簿は、私たちが共に未来を創っていくための、何よりも強固な絆の証明なのです。

「お金の話」を「信頼の話」に変えていくこと。 ガラス張りの家計簿は、私たちが共に未来を創っていくための、何よりも強固な絆の証明なのです。


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