五人娘にラケットを買った日——家族スポーツにテニスを選んだ理由
【遊びの学び】楽しい生涯スポーツ | Future Family Project 航海ログ
道具を揃えるだけで、大変なことになった。
3歳は19インチ。5歳・6歳は23インチ。10歳・11歳は26インチ。
5人分のラケットが、サイズ違い。
それでもテニスを選んだのには、理由がある。
【現場】赤いボールと、端っこの練習
4月の昼、地域のテニスクラブへ。
パパが試合をしている間、地域のおばちゃんに教えてもらいながら子供たちは端っこで練習していた。赤いボール(通常の75%の速度)とオレンジボール(50%)。コートの端でポンポンとラリーをしている姿は、どう見てもまだテニスじゃない。
でも、これでいいんだ。
クラブが終わった後、公園に移動してボールを飛ばして遊んだ。三女がボールを拾いに走る。四女がラケットを振り回す。五女(3歳)はもはや走ることが楽しいだけ。
「ポンポンポンってやるんだよ」
パパが投げたボールが、ちゃんと返ってきた。
【発見】プレイ&ステイという設計思想
帰宅後、プレイ&ステイの解説動画を見ながら、子供たちと練習を続けた。
プレイ&ステイは国際テニス連盟が提唱するジュニア向けの指導メソッドだ。子どもの体格に合わせたコートサイズ・ラケット・ボールを使うことで、初めてのレッスンからゲームができるという設計になっている。
ステージは3段階。
レッド(5〜8歳):75%遅いボール、コート11m×5m
オレンジ(7歳〜):50%遅いボール、コート18m×6.5m
グリーン(9歳〜):25%遅いボール、通常コート
うちの5人娘は今、レッドとオレンジの間あたりだ。
動画の中のコーチがこう言っていた。
「最初の経験の印象を確実に良いものにすることができれば、その後もずっとテニスに興味を持ち続けてくれる」
これは教育設計の話だ。最初に「楽しい」と感じさせること。その一点にメソッド全体が設計されている。
【考察】なぜテニスだったのか
家族スポーツとしてテニスを選んだのは、理由がいくつかある。
まず、生涯スポーツだ。 今通っているテニスクラブには80歳でもプレーしている人がいる。パパとママが小さい頃始めたスポーツを、5人娘が引き継ぎ、さらに孫世代へ。世代を超えて続けられるという設計が魅力だった。おじいちゃんになってもテニスがしたい。
実際に試してみた。祖母が泊まりに来ていた時、「昔やってたんですよね?一緒にやってみません?」と誘った。パパと祖母でラリーをしたら楽しかったようで今度実家にいったときにやろうと約束。3歳から祖母世代まで、同じコートで同じ時間を過ごせる——これは理屈じゃなく、体験してみて初めて分かることだった。
次に、グローバルな競技人口。 テニスは世界中でプレーされている。将来どの国に住もうと、テニスコートがあればその土地に仲間ができる。言語を超えてつながれるスポーツというのは、実は少ない。
そして、都心でも広い空間が楽しめる。 60㎡の家に7人で暮らしていると、広い空間への渇望がある。コートに立つと体が解放される感覚があって、それが気持ちいい。
ただ、正直に言う。
日焼けがネックだ。
日本の夏のテニスは過酷で、子供たちの肌へのダメージが気になる。早朝か夕方か、屋内コートか。これは今後の課題として残っている。
【余韻】
800年後の子孫へ。
2026年の春、ある家族は5本のラケットを買った。
サイズが全部違うことに気づいた時、それが少し嬉しかった。
みんなで楽しめるテニスっていいね!
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