「あと13分!」——プール教室に向かうまでの30分
【五人娘の日常】いつも時間がない!! | Future Family Project 航海ログ
「あと13分で始まってしまう!」
パパが叫んだ。誰も急がなかった。
【現場】その日の30分
5月中旬、今日は問題が3つ重なって大変だった。
問題1:絆創膏が貼れなかった
三女が足を少し怪我していた。
三女を学童に迎えに行って、長女がいる自宅に置いて、「着替えといてね」と伝えた。その間に、四女と五女を全力で迎えにいく。
でも、帰ってきたら、三女は水着が見つけられなかったみたいで泣いていた。カバンの底にあったのに気づけなかった。その結果、絆創膏を貼る時間もなくなった。
問題2:五女の着替え拒否
更衣室で五女が突然「着替えたくない」と言い出した。
地面に座り込んだ。動かない。
「お願い」「ほら着替えよう」「ママ呼ぼうか」
全部効かない。
仕方なくママに電話した。
「五女が着替えないんだけどどうすればいい」
ママが電話越しに話しかけると、五女がしぶしぶ動き始めた。
どうにか着替えさせてプールサイドへ連れていった。
そこで貫禄のある先生に引き渡した瞬間——
「はい、はーい」
五女がすっと受け取られて、泣き止んだ。10秒もかからなかった。
最強はプール教室の先生だった。
問題3:タイムリミット
三女は自転車、四女と五女はパパの子供乗せ自転車。全力でこいだ。
「あと13分で始まってしまう!」
三女は遅刻したくない派だ。「絶対遅れたくない!」と本気で泣いていた。
13分、全然足りない気がした。
でも間に合った。なぜか間に合った。
【発見】プールサイドで見た光景
なんとか全員プールに入った後、パパはプールサイドから見ていた。
三女・四女・五女の3人が並んで顔つけの練習をしていた。
先生が「水の中で目を開けてみよう」と言うと、恐る恐る顔をつけた。
五女が目を開けた。先生が大きく丸をくれた。
隣で三女が「できたじゃん!」と声をかけていた。
さっきまで泣きながら遅刻を恐れていた子が、今は妹を励ましている。
プールの水って、スイッチを切り替える何かがあるんだと思う。
その日、三女と五女がクラスを進級した。
帰り道、三女が自転車でこう言った。
「プールって、いつも楽しいんだよ」
着替えの30分が嘘みたいだった。
【余韻】
800年後の子孫へ。
2026年5月、ある家族はプール教室に向かうのに毎回ひと悶着あった。
でも毎回、なんとか間に合っていた。
【シリーズ案内】
「五人娘の日常」シリーズでは、7人家族のドタバタと発見を記録しています。
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援お願いします!いただいたチップは800年後の誰かに届けます!