「答えのない問題を解く」——娘と教育センターで話したこと
【遊びの学び】答えのない問題を解く | Future Family Project 航海ログ
説明会が終わった後、娘二人と教育センターに向かった。
勉強道具を広げて、問題を解き始めた。
そのうち、こんな話になった。
「パパ、なんで答えのない問題を解くことが大事なの?」
【現場】説明会の後の午後
学校説明会の午後、長女と次女と三人で近くの教育センターへ移動した。
塾の宿題、算数の問題、英検の練習問題。それぞれ自分の課題を広げて黙々とやり始める。
途中で長女が作文の採点結果を見せてくれた。テーマは「これからどのように学んでいきたいか」。
半分しか点数がもらえなかったと言う。
何を書いたのか聞くと、「自分の夢から逆算して、今やることを決めて学んでいきたい」という内容だった。
「悪くないけど、なんで半分なんだろうな」
そこから話が展開した。
【発見】日本の教育は「答えのある問題」を解かせる
テキストに書いてあった文章をパパが読んだ。
日本の教育は、与えられた条件の中で点数を最大化することを目標としている。優しい問題から解く、効率的に正解を出す——その訓練を徹底的にやる。だから日本の子どもたちの正答率は世界でも高い。
でも、その先に何があるか。
「世の中の問題は、ほとんど答えがない。答えがあったら、みんなもう解いてるから問題になってないじゃん」
長女は少し考えてから「わかる」と言った。
じゃあ答えのない問題って何か。
「例えば、ママが何に困ってるかを聞いて、それを解くものを自分で作る。それがデザイン思考っていうやつだよ」
長女が以前取り組んだ「ママの小言をゼロにするロボット」の話をした。お母さんが日々言っている小言を分析して、それを減らすプロダクトを自分で考えた。
「あれは答えのない問題を解いてたんだよ。世の中にあったかどうかわからないものを、自分で考えて作った」
「だからあれが、これからとても大事になる」
長女は少し照れた顔をした。
【考察】作文の「正解」はこうだった
パパが言った。
「パパだったらこう書く。『世の中に出てから出てくる問題は、テストのように決められた答えがあるものではない。だから私は、答えのない問題に取り組もうと思う』」
長女が「なるほど」と言った。
「続きはここでテキストから根拠を引っ張る。日本の教育は答えのある問題を解く力を育てるけど、実際に生きていくためには創造的な力が必要だ——って書いたら完成」
「これで大体100点だよ」
「え、そんなに」
「だって指示通り論理的に書いてるから。意見→根拠→結論の3段構成になってる」
ただ正直に言う。
「パパって点数主義だよね」と長女に言われた。ギクッとした。
確かにそうだ。塾に通わせて、テストの点数を見て、合格ラインを確認している。子供から見たら点数主義に映る。
でも、本当は両方とても大事だと思っている。
何かを作るときには、物理・科学・数学を駆使して正確に組み立てる必要がある。それは答えのある問題を解く力だ。一方、誰も解いたことのない問題に向き合うときは、人と話したり、観察して、そこから創造性を働かせて自分なりの問いを立てる必要がある。
どちらも必要で、どちらかだけでは足りない。
AIと対話するにも作文力が要る。プロダクトを設計するには数学が要る。100点を取る必要はないけど、論理的に考える基礎は絶対に必要だ。
両輪でやっているつもりだったが、子供には「点数」の方が見えていた。反省した。
【余韻】
800年後の子孫へ。
2026年5月、ある家族は学校の説明会の後、教育センターで勉強した。
「答えのない問題を解く」という話をした。
その夜、長女は作文を書き直した。
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