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エッセイ - 「石の絵を描くことになるなんて、これっぽっちも思ってはいなかった」

pencil on paper (MUJI notepad)
10cm x 10cm (2026)

ぼくがふだん作業場・仕事場としても使っているスタジオのご近所ともだちNさんとはそこを使い出して間もない頃からの仲で、ご高齢ではあるけれどぼくはかってにともだちだと思っている。

Nさんの宝物の話は知っていた。それは何かというと"石"だ。

昨年末の11月、H apartment studiosでのぼくの作品展にも来てくれた。じっくりと絵を見てくれる。口数こそ多くないNさんだけれど、気に入った絵があると「これは、いいですね」と伝えてくれる。そのときはとくに asobiartworks とのsplit ZINEの、ぼく側の表紙の"手"の絵が気に入ったみたいだった。Nさんはその日そのZINEを手にして帰っていった。

次の日、Nさんがまたやって来た。他のZINEも気になっていたらしい。ぼくらはページを繰りながらそこに載っている絵のことやなんかをいろいろと話した。

ひと段落したころ、Nさんが持っていたビニール袋から何かを取り出した。「これ、なんですか?」
聞けばNさんの宝物なのだそうだ。石だった。しかもぼくにもらって欲しいのだと言う。え、宝物をくれるの? なんだか照れくさかった、こんなのいつぶりだろう?といううれしさからの照れ。

話していくうちに、他にもコレクションがあるらしいことを知った。別れ際「こんど他の宝物も見せてくださいよ」と伝えた。

先日、そのNさんに会った。例の石たちを見せてくれると言う。ぼくたちはNさんの宝物についていろんな話しをした。この投稿はその一連の出来事の記録。

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