一人で子供を育てるあなたへ。最高の「安全基地」を、あなたの内に創り上げる方法
前回の記事では、父親と母親のパートナーシップが、いかに子どもの「安全基地」を創り上げるかについてお話ししました。
この記事を読んで、こう感じた方もいらっしゃるかもしれません。
「では、パートナーがいないシングルマザーの場合は、どうすればいいの?」
一人で子育てを担い、父親役と母親役の両方をこなしながら、日々懸命に子どもと向き合っている方々にとって、それは切実な問いでしょう。
ご安心ください。あなたには、誰よりも強く、そして優しい、最強のパートナーがいます。
それは、他の誰でもない、「あなた自身」です。
今日は、この「あなた自身」と最高の関係を築く「セルフパートナーシップ」という考え方についてお話しします。
「セルフパートナーシップ」という、新しい愛のカタチ
セルフパートナーシップとは、その名の通り「自分自身と、最高のパートナーになる」ということです。
それは、自分をもう一人の人格として捉え、対話し、理解し、受け入れ、信頼し、心から愛すること。
私たちの心の中には、「男性性」と「女性性」という二つのエネルギーが存在すると言われています。
男性性とは:思考力、決断力、行動力、守る力、社会性など、前に進むための「強さ」
女性性とは:感情、直感、受容力、共感力、育む力など、すべてを受け入れる「優しさ」や「しなやかさ」
シングルマザーのあなたは、日々の子育ての中で、この両方のエネルギーを無意識のうちに使いこなしています。
家計を支え、子どもの将来のために決断し、時には厳しく叱る「父親」としてのあなた(男性性)。
子どもの気持ちに寄り添い、優しく抱きしめ、無条件の愛で包み込む「母親」としてのあなた(女性性)。
セルフパートナーシップとは、この自分の中にいる「頼れる男性」と「優しい女性」がお互いに手を取り合い、協力し、愛し合う関係を築くことなのです。
最高の「安全基地」を、あなたの内に創り上げる方法
では、具体的にどうすれば、自分自身と最高のパートナーになれるのでしょうか。
それは、決して難しいことではありません。
自分との対話の時間を持つ
一日の終わりに5分でもいいので、静かな時間を作りましょう。ノートに今日の出来事や感情を書き出す「ジャーナリング」もおすすめです。「今日は疲れたね」「あの時、よく頑張ったね」「本当はどうしたかった?」と、自分の中の女性性(感情)が語りかけ、男性性(思考)がそれを静かに聴いてあげるようなイメージです。自分の中の「父親」を信頼する
「大丈夫、私がこの子と自分を守る」「この問題は、こうすれば乗り越えられる」と、困難に立ち向かう自分、決断する自分を意識し、信頼してあげましょう。あなたの中には、道を切り拓く強さが確かに存在します。自分の中の「母親」で、自分を癒す
「辛かったよね」「泣いてもいいんだよ」「休んでも大丈夫」と、弱音を吐く自分、疲れている自分を、無条件に受け入れ、抱きしめてあげましょう。完璧でなくてもいい。頑張っている自分を、誰よりもまず自分が認めてあげることが大切です。自分を「デート」に誘う
子どもを預けて、一人の時間を作れたなら、それは自分との大切なデートです。カフェでゆっくり本を読む、好きな映画を観る、ウィンドウショッピングを楽しむ。あなたが「心地よい」と感じることを、あなた自身にプレゼントしてあげてください。それは、自分への最高の愛情表現です。外部のサポートを「頼る」ことも、自分を愛する行為
セルフパートナーシップは、何でも一人で抱え込むことではありません。むしろ逆です。自分の中の「男性性」が「もう限界だ。助けを求めよう」と判断し、友人や親、公的機関など外部のサポートを上手に頼る。それこそが、自分自身と子どもを守るための、賢明で愛情深いパートナーシップなのです。
あなたが、あなたの光になる
シングルマザーのあなたが「セルフパートナーシップ」を築き、心から満たされているとき。
その安定した、愛に満ちたエネルギーは、そのままお子さんの「心の安全基地」を創り上げます。
お母さんが、自分自身を信じ、愛し、大切にしている姿。
それは、子どもにとって「人は、一人でもこんなに強く、優しく、幸せでいられるんだ」という、何よりの希望の光景となるでしょう。
父親と母親がいる家庭の愛のカタチも素晴らしい。
そして、あなたがあなた自身と深く結びつき、子どもと築き上げる愛のカタチも、同じように尊く、美しいのです。
あなたは一人ではありません。
最強のパートナーは、いつもあなたの心の中にいます。
どうぞ、その存在に気づき、深く愛してあげてください。
そのとき、あなたと子どもの世界は、愛と信頼に満ちた、何よりも強い絆で結ばれるはずです。
