会議で「データだけ持ってきた」その日から、あなたは信頼を失っている
先ずこの一文を読んで欲しい
正確なデータを一番多く集めた人が会議で一番信頼を失ってしまう。
前回の記事では、上司を動かすには正しさを主張する前に上司の不安を先に取り除くべきだと書いた。
その不安を取り除く武器が資料だと思って、必死にデータを集める人がいる。
だがデータを集めれば集めるほど、なぜか会議での信頼は下がっていく。
この矛盾に多くの真面目な人がハマる。
あなたは今、こんな状況にないか?
徹夜してでも数字は完璧にそろえた
グラフも表も隙のない資料を作った
なのに会議で「で、結局どうしたいの?」と聞き返される。
一番準備したはずの自分が一番評価されない
この経験に心当たりがあるだろうか。
問題はデータの量でも正確さでもない。
データの「先」を持っていないことだ。
なぜ「事実だけの資料」は人を動かさないのか
事実はそれ自体では何も語らない。
例えば不良率が3%上がったというグラフは、いくら正確でもそれを見た人に「だから何をすればいいのか」を示してはくれない。
会議に出ている人が本当に知りたいのは数字ではない。
その数字をどう読み、何を問題と考え、次に何をすべきか。
つまり「あなたの結論」だ。
ここに真面目な人ほどハマる落とし穴がある。
結論を出すには自分の意見を言わなければならない。
意見を言えば反対されるかもしれない。
間違っているかもしれない。
だから人は無意識に事実の後ろに隠れようとする。
「私はこう思います」と言う代わりに「データはこうなっています」で止めてしまう。
そのほうが安全だからだ。
だが聞いている側からすれば、それは判断から逃げているように映る。
事実を並べただけの資料は、丁寧に見えて実は一番肝心な仕事を放棄している。
そして、もう一つ厄介なパターンがある。
成果が出ていないときほど資料が分厚くなる現象。
うまくいっている報告は驚くほど短い。
方向が明確だから説明もシンプル。
逆に成果が出ていないと自分がどれだけ動いたかを示す資料が増え、要点が見えなくなる。
分厚い資料は頑張った証ではない。
多くの場合、本質を見失っているサイン。
「データはそろっています」と胸を張った若手の話
タイの現場である若手のタイ人マネージャーを指導していたときのこと。
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