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「報連相」をなぜタイ人に教えられないのか。その前に自分を見直す

先ずこの一文を読んで欲しい

「報連相」を英語でもタイ語でも一言で説明できない上司が、部下にそれを守らせようとしている。

前回の記事では、会議で事実だけを並べても人は動かない、結論を持って報告しろと書いた。
では、その「報告」そのものを部下に教えるとき、私たちは何を教えているのだろうか。

私はひたすら「なぜ報告しないんだ」と言い続けた。
ルールも作った。
聞き方も変えた。
それでもどこかで噛み合わない感覚が残り続けた。

原因が分かったのは、あるタイ人スタッフに「ホウレンソウってタイ語で何ですか」と聞かれた日だった。


あなたは今こんな状況にないか?

「報連相を徹底しろ、と何度も言っている」
「新人研修でも教えている」
「なのにいつまで経っても身につかない」
「日本人の部下ならこんなに苦労しないのに」
「結局文化の違いなのだろうか」

この感覚に心当たりがあるだろうか。

だがこれは文化の違いではない。
私たちが翻訳不可能な言葉を翻訳せずに教えようとしているだけだ。

「報連相」は言葉ではなく日本企業の暗黙の型

報告・連絡・相談。

この3つを一つの言葉に束ねて社会人の基本として教える国は実は日本しかない。

英語にすると、report、inform、consult。
並べてみると分かるがこの3つは本来まったく別の行為。

報告は済んだことを伝える。
連絡はこれから起きることを伝える。
相談はまだ決まっていないことを一緒に考える。

向いている時間軸も、求められる判断の度合いも、全部違う。

それを日本人はなぜ一語で理解できるのか。

日本の職場では「上司は自分の仕事の状況を常に把握しているべきだ」という前提が共有されている。

この前提があるから、3つの行為が「上司の頭の中を最新に保つ活動」として一本につながる。

つまり報連相とはスキルの名前ではない。
前提を共有した組織の中でだけ通じる暗黙の型。

その前提を持たない相手に型の名前だけを渡すとどうなるか。

「上司に何かを言えばいいらしい」という理解になる。
だからどうでもいい連絡は増え、肝心な相談は来ない。

私の現場で起きていたのは正にそれだった。

翻訳者が3つ目だけで手を止めた

新人教育の資料を作っていたときのことだ。

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私のキャリアは、エンジン部品の設計者として始まりました。 そこからタイに駐在し、現地で転職し、現地採…

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