[雑感]学芸員実習を終えて(最後は企画発表会)
もうだいぶ時間が経ちましたが、今年度の学芸員実習の受け入れが終わりました。ふぅ、やれやれ。
今年は計3名の大学生が、私の勤める美術館で学芸員実習を行いました。
みなさんおつかれさまでした。て、この文章を読んでるわけじゃないけど。
今回の参加者は、全員ちがう大学の人だったので、うまくやってくれるかなと心配しましたが、初対面でもちゃんと協力しながら実習に取り組んでくれて、えらいもんだなぁと感心してしまいました。みんな大人だ。
同年代で、目指すものが同じだと、話も合うのでしょうね。
実習は実技あり座学ありで、結構がっつり詰め込みました。「こんなことはもう大学で教わってるかもな」と思いつつ、美術館という現場で聴くことでまた感じ方も変わるかと思い、あまり気にせずやらせてもらいました。
実習の終盤には、課題として展覧会の企画を考えてもらいました。
各自、みんなの前で考えてきた展覧会を発表してもらい、それについて意見を言い合い、学芸員も現場の立場から講評します。
何でもありの企画だと自由度が高すぎるので、うちの美術館の収蔵品を使うこと(それに他館の作品を加えるのはあり)と、実際にうちの展示室を使う想定で企画することを条件にしました。
展覧会のコンセプト、工夫した点、対象とする人などをまとめてもらい、展示室の図面にも落とし込んでもらう、なかなか実践的な内容です。
半日で考えろ(+宿題)というのは、なかなか酷でしたが、みんな収蔵品目録とにらめっこしたり、美術館の資料室にこもったりして、あーでもないこーでもないと必死に頭をひねっていました。展覧会企画の産みの楽しみと苦しみを少し味わってくれたかな。
発表してもらった企画は、とても新鮮でした。
私たち学芸員は、作品のバックボーンを意識し、美術史の流れの中でどうやって作品を紹介しようかという頭で展覧会を組み立てますが、学生のみなさんはもっと自由に考えるので、私では発想もしなかった作品の組み合わせがあり、なかなか面白くて、私自身気づかされる部分もありました。
実習生たちは毎日その日の内容をまとめたレポートを書いて、それをこちらがチェックします。これはあとで大学に提出するのです。
そして実習全日程が終了した後、美術館の担当者(私)は各学生の評価をして大学に郵送します。学芸員実習も授業の単位として換算されるので、ちゃんと成績をつける必要があるのです。
後日、大学の教務課や参加者本人から御礼の手紙がきて、ご丁寧にどうもです。あと、実習生のうち1人渋めの評価をつけてしまった学生がいたのですが(そこは公平にやってます。もちろん単位を落とすような点じゃないですよ)、指導教授から電話がかかってきて「なにか問題がありましたでしょうか?」と。
ごめんない、お手を煩わせてしまいました。先生も大変ですね。
実習生が、みんな将来ほんとうに学芸員になるわけではありませんが、どんな仕事をするにしても、学芸員課程で身につけたものがふとした時に何かの役に立つならうれしいな、と思います。
さて、来年はどんな内容にしようかな?
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