チームの仕事がしたいんだ!と今さら思った学芸員が私です
読んでもらう記事を書くためには、PREP法が基本と言われますが、noteに限っては、そーゆーのを意識せずに思うがままに自由に書くのも許される気がして、結論から書かずに、だらだら書きます。
PREP法とは、結論、理由、具体例、結論という構成のこと。まず結論を先に伝えてから語るので、話が整理されてわかりやすい。
私、映画ってあまり好きじゃなかったんですよ。映画館で観るのも、家で観るのも。なんでかって、2時間の映画なら2時間拘束されるじゃないですか。拘束とか言ってる時点でだめなんですけど。その時間をこちらでコントロールできないのが、どうも性に合わなくて。
本だったら、要点だけ拾い読みしたり、必要なところだけ読んだり、読むスピードをコントロールできますよね。だから時間がなくても、自分でどうにかできるんですけど、映画はそうはいきません。
色々やりたいこととやらなきゃいけないことが詰まっていて、いまは余裕がないんでしょうね。要するに。昔はそんなこと考えず、映画も観てましたもの。
そんな私でしたが、少し前に家族そろってコロナ陽性となり、長いひきこもり生活を余儀なくされました。で、あまりにやることがなくなって、「あ、そういえばAmazonのプライム会員だった。プライムビデオが観られるはず」と思いついて、久々に映画鑑賞をしたわけです。
で、おすすめの中からいくつか観たんですが、よかったのがジョン・カーニー監督の(いまググった)「はじまりのうた BEGIN AGAIN」て作品。
舞台はニューヨーク。イギリスから恋人と一緒にニューヨークに来たシンガーソングライターのグレタと、落ち目の音楽プロデューサー・ダンの二人が主人公。恋人がどんどん売れっ子になって、あげくに浮気されてしまったグレタ。そのグレタの歌を聴いて才能を確信したダンが、グレタのプロデュースを買って出る、というお話です。
ダンは、アルバムを自主制作して、それを引っさげてデビューしようぜ!と思いつくんですけど、バンドメンバーもいないし、スタジオを借りるお金もないわけです(ダンは音楽会社を解雇されている)。
でね、何が良かったかというと、ダンがいろんなつてを頼って、協力してくれるバンドメンバーをかきあつめて、路上でゲリラ録音をするんです。この奮闘ぶりが面白いというか、なんか心にきたんですよね。
なんでそこがそんなに良かったのか振り返ると
みんなが音楽大好きで、この悪だくみをめっちゃ楽しんでる。
てとこがポイントだったようです、自分には。
「いいじゃん!それやってみよう!」というノリで、みんながワイワイ言いながら協力してくれるんですよね。
映画をみてすぐ影響を受けるんですけど、形はちがってもこーゆー仕事ができたら、楽しいかも?と思ったわけです。
ここから自分の仕事の話なんですけど、美術館の学芸員の重要な仕事は、展覧会を企画・開催すること。
展覧会は基本、ひとり主担当となる学芸員がいるものです。その担当者が責任をもって、企画を考え、調査をし、出品作品を選定し、図録や広報物を作成し、展示作業を行います。もちろん随所で、デザイナーや印刷会社や輸送業者などの力を借りるわけですが、一緒に展覧会を作り上げるというよりは、業務を切り分けて学芸員ができないことを外注している、という意識でした。
そんな風にこの展覧会は、自分の仕事だ!て胸を張って言えるのも素晴らしいことだと思いますが、あの映画のように展覧会の企画段階から、いろんな人を巻き込んで、チームとして一つのものを作り上げることができたら、展覧会が開催できた時の達成感やばそうだな、と想像してしまいました。
そのためには、信頼できる仲間が必要だし、私自身がある種の熱量をもって周りを巻き込む力が不可欠でしょう。
熱量か・・・。燃やせるかな、やってみよう。
たまには映画を観るのもいいもんですね。
バックナンバーはここで一覧できます(我ながら結構たくさん書いてるなぁ)。
