社会にでる君へ、自分の人的価値を高めることに集中しよう〜権利を主張すると損する話
仕事より家庭で、No残業を貫く私が言える話ではないのですが、まぁ4月から社会に出る人も多いので、少しだけ心得的なことを語るのを許してください。美術館に限らず、社会人全般に通じる心得ね。
それは、権利ばかりを主張すると回り回って自分が損することもあるよ、ということです。あー説教くさくなりそうで嫌だなぁ(でも書く!)。
雇用契約の中には働く人の権利がしっかりと定められています。
・有給休暇をとる権利
・定時に出勤して、定時にあがる権利
・お昼休憩を1時間とる権利
・勤務時間外には働かない権利
誰もそれを奪うことはできないし、もしもそれを平然とやったらブラック企業認定です。ここらへんの意識は、ここ10年で着々と根付いている実感があります。大学とかでも啓蒙しているんですかね。「やりがい搾取」という言葉が知れ渡ったのも、この10年ぐらいの話でしょう。
だから晴れて採用されて就職した新人さんが、ここらへんの意識をビンビンにしているのを見かけます(すいません、見かけますというか、一緒に働いた人の中にもいます)。「これは搾取じゃないかな?」「これはブラックじゃないかな?」みたいなアンテナを張っているように感じます。
で、そういう人がどういう行動をとるかというと、たとえば昼休み1時間といったら、きっちり1時間休みます。1分でも早く仕事に戻ったら権利を放棄して損だと言わんばかりに。
朝は定時きっかりに出勤します。なかなか現れないから、「あれ?今日休みなのかな?」とみんなが心配し出した頃に、「おはようございます」と登場します。
仕事終わりも同じです。1分でも定時を過ぎたら、ソワソワし出します。口に出さなくても、社会人経験が長い人から見れば一目瞭然なんです。
うーん、この話どうやっても説教臭くなるから嫌だなぁ。
いや、もちろんそれで間違ってはいないです。それをするからといって、おもてだって咎める人は普通はいないでしょう。
でも、例えばもう一人の同期がこんな人だったらどうでしょう。
朝は、10分前には出勤している。仕事でお昼休み時間がずれ込んでも、嫌な顔をしない。こちらが言わなくても「キリのいいとこまでやらないと気持ち悪いので」と言って、自発的に残業する。「(仕事のことで)知りたいことがあったので」と、休みの日に調べ物をしてくる。
一緒に働いていて、気持ちがいいのはどちらでしょう。そして、仕事を任せるのはどちらを選ぶでしょう。言うまでもないですよね。
そんな同期のことを「やりがい搾取されているかわいそうな人だ」「そうやって権利を放棄する人がいるから、当たり前のことをしている自分が評価されないんだ」と思うかもしれません。
そう思い続けて、自分を貫くのもいいでしょう。でも、そうやっているうちに、同期は成長していきます。先輩や上司からしたら「うーん、○○さんには定時までに確実に終わる仕事しか頼めないな。でも□□さんは嫌な顔しないから、この仕事も任せられるな」という感じで、振り分けられる仕事に少しずつ差が出てきます。
気づけば□□さんは、少し上流の(仕事を水の流れで捉えたときに上流、下流があります)仕事、いわば責任ある仕事が任されるようになっていきます。だって頼みやすいし、一緒に働いていて気持ちいいんだもの。場数を踏めばそれだけ信頼がたまっていきます。一方で○○さんはずっと変わらず下流の仕事。○○さんが「なんで自分ばかり」「□□さんはひいきされている」と腐り始めるところまでがセットです。
5年も待つ必要はありません。おそらくわずか1年で二人の開きが目に見えるものになるでしょう。不思議ですか、ただ権利を守っただけなのに、と思いますか。
うーん、どう言えばいいんだろう。一つの考え方として、自分の人的価値という視点をもつといいです。その組織にとっての自分の価値を高めることが、結局自分にとって美味しいよという考え方です。だってステップアップできるもの。
そんな判断基準を持つことができれば、昼休みの1分を死守することに命をかけるべきかどうか、おのずと答えは出るでしょう。
特に最初は、自分が組織に提供できる価値がほとんどありません。だからそれをカバーするにはどうすればいいか、と考えるんです。権利を主張する人は、逆に自分がどんな価値を提供できるかという視点があまりありません。
組織内での価値が、そのまま市場価値とイコールにはならない職場もあるので、そこは注意が必要ですが、少なくとも組織内で全く自分の価値を高められない人が、市場から求められるはずもないですよね。
さて、私自身は冒頭に触れた通り、残業とかしません(どうしてもやむを得ない時以外は)。これは、今は自分の価値を高めることを放棄しているからです、家族のために。そこは、結構はっきり自覚してます。「ま、今はしゃーないな」と。あと、今までの蓄積で、ある程度自分の人的価値を高めることができているかな、と自負しているからです(自慢じゃないよ。逆に十数年働いて、そう思えなかったらそっちの方が問題でしょう)。
すいません、結局最後までうざい説教トーンになってしまいました。こういうことを職場で新人に言うかって?いや、言わないですよ。そっと静かに見限るだけです。ですので、新社会人となるあなた「注意されないからOK」と思うのも危険ですよ。老婆心ながら。
うーん、しかしこんな話、自分が新人の頃にされたら、内心「うっせぇわ」で終わりだな。難しいもんですね。
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