学芸員?あの美術館の端っこに座ってる人?
学芸員あるある過ぎて、今さら言うのもなんなのですが、「仕事は学芸員です」と言った時に十中八九聞かれるのが
「え、あの美術館の端っこに座ってる人?」
なんたって、私、自分の母親にも言われましたからね。
私:「母さん、学芸員になろうと思う」
母:「え、あの美術館の(以下略)?」
いや、息子そのために毎日大学院いって、勉強してるわけじゃないから…。
と、美術に興味ある人間がいる家庭でもそんな会話が繰り広げられるぐらいなので、日本人の半数がそう思っていても不思議ではありませんね。
そもそも、これ、日本だけなんですかね。海外でも「I'm a curator」とか言った時に同じようなこと言われるんでしょうか。
推測でしかありませんが、おそらく海外では言われない気がします。だってフランスもアメリカも、美術館内にいる人はわかりやすく見た目が警備員チックだったから。あと、これは少しセンシティブですが、監視員は黒人系の人が多かった記憶が。一方でキュレーターは白人系が圧倒的に多い、という違いも。
日本では、展示室にひっそりと座って監視している人も、物静かでなんだか知的に見えるんですよね。少なくとも私は昔そう感じていました。だからあの人が学芸員と言われても、納得してしまうのでしょう。
さらに言えば、監視している人に、展示作品について質問するお客さんて多いんですよね。それも「ここにいるのはきっと詳しい人だろう」という思いがあるからでしょう。
そんな時の対応として、学芸員を呼んできて質問に答えてもらう、というのがひとつですが、結構その場で答える監視スタッフも多いんですよね(一般論)。だから、ますますこの人が学芸員だ、という認識が広まるという。
美術館の監視は、アルバイトだったりパートだったりボランティアだったりしますが、何にせよやはりアートが好きだからやってる人が多いです。
こういう本も出てるくらいですから。
だからちょっとした質問には、答えられるんですよね。私はそれを「助かるな」と思ってしまうタイプですが(質問のたびに呼び出されたら他の仕事ができないので)、勝手に答えてほしくないから全部学芸員を通せ、というタイプの人もいます。
と、つらつら書きましたが、そう考えると、やはり学芸員という職業はまだまだ認知度が低いのかもしれませんね。裏方仕事だから仕方ありませんし、それでいいとは思っていますが。
あ、いや、やっぱり「学芸員やってます」「え、あの美術館の…」のくだりはもういい加減めんどくさいな、と思うので、もうちょっとスポットがあたってもいいかな。
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