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日本美術初心者のもう一歩手前にいるあなたへ

新刊のご案内です!!
ようやくみなさんに、発表できる段階までこぎつけました。

タイトルは

『学芸員が教える 日本美術が楽しくなる話』

です!

『学芸員しか知らない 美術館が楽しくなる話』に続く、ちいさな美術館の学芸員として2冊目の書籍です。前回と同じく産業編集センターからの出版です。
これもひとえに、いつもnoteを読んで応援してくれているみなさんのおかげです。ありがとうございます。

どんな本か知っていただくために、まず「はじめに」から抜粋した文章をご覧下さい(本文はまだ続きがあります)。

モネやピカソの名前は、日本人のほとんどが知っていますよね。代表的な作品も一つや二つ思い浮かぶはずです。しかし円山応挙や富岡鉄斎という名前を聞いて、ピンとくる人がどれだけいるでしょうか。
そう、私たちが毎日当たり前のように洋服を着て、和服を着る機会なんて滅多にないのと同様に、西洋美術の方が自分の国の美術よりもポピュラーで身近なのです。

思い出してみてください。小学校、中学校の美術の授業では、遠近法や立体的な陰影の付け方を習いましたよね。これらはさかのぼれば、ルネッサンスの時代にイタリアを中心に生み出された、平面の中に奥行きのある世界を再現するための技法です。
また、アーティストの卵が集う美大の受験では、絵画(日本画を含む!)、彫刻、デザイン、どの学科を受けるにしても、必ず求められるのがデッサン力、つまり見たものを正確に再現する力です(もちろんそれだけではないのですが)。これもまた、近代ヨーロッパの絵画指導法がもとになっています。

ここから分かるように、私たちが知らず知らずの内に身につける美の基準は、そのほとんどが西洋美術をもとに成り立っています。大げさに言うならば、私たちには「西洋的な世界の見方」が基本ソフトウェアとしてインストールされているのです。

日本美術は近世に入るまでヨーロッパの影響を受けることはほとんどありませんでした。主に中国から技術や表現方法を学びながらも、島国ならではのガラパゴス的独自性を維持して発展してきたのです。
奈良時代の仏像を見ると、ギリシャ彫刻のように人体の骨格や筋肉を正確に再現しているわけではありませんが、それでも神々しさと実在感を同時に表現することが可能だと教えられます。
平安時代の絵巻を目にすれば、透視遠近法とは全く異なる空間表現があるということ、さらには今のアニメーションに直結するような視覚効果が実現されていることに驚かされます。

これらはほんの一例に過ぎず、日本美術を知れば知るほど、皆さんはきっと新鮮な驚きを覚えるはずです。日本美術を知ることは、新しい世界の見方を知ることにつながるのです。おっと、つい熱が入って、のっけから話を広げすぎてしまいました。要は日本美術って実はものすごく面白いよ、と言いたいだけです。

しかし最初に言ったように、どうにも縁遠いように感じてしまうのが日本美術。ムダにハードルが高いイメージができあがっているような……。
さて、どうしたものか。

「はじめに」の一部だけですが、なんとなくイメージが湧いてきたでしょうか。

カテゴリーとしては、日本美術の入門書になります。

とは言え、分かりやすい日本美術の概説書はすでに良書が山のようにあります。だから正直「今さら私が書くこともないかな」と思っていました。
でも考えてみれば、そもそも日本美術ってその初心者になるきっかけがなかなかないんですよね。私だって大学に入るまでは、全然興味がありませんでしたからね。

だから本書は、日本美術初心者のもう一歩手前にいる人に向けた、「最初の一歩」を踏み出してもらうための一冊、そんなコンセプトで書きました。
日本美術について何も知らない人でも楽しめるぐらい、徹底的に分かりやすく書いたつもりです。日本絵画も仏像もやきものも全部これ一冊で楽しみ方が分かります。

だからですね、こうした告知をしていますが、正直いまこのnoteを読んでくれているような人には物足りないかもしれません。みなさんはすでにかなり知識があるので……。
でも! もし下のリンク先で目次や紹介文を読んで少しでも興味が出たら、ぜひ手に取ってみてほしいです(👇アフィリエイトじゃないので安心してご覧下さい)。

ちなみに発売予定日は、5月22日(木)です。
約2ヶ月先か。ちょっと告知が早すぎましたかね(笑)。これからカバーデザインなども出来上がってくるので、その時はまたあらためてお知らせします。

Amazon楽天ブックスでは、なんとすでに予約ができます。「中身見るまでも無く買ってやるぜ!」という神様、仏様のような方は、ぜひご予約お願いします!!(Amazonの予約が伸びると、リアル書店の扱いも変わってくるというので)

ちなみに神様と仏様ってなにが違うの?みたいな話も本書に収録しています。

それでは、お楽しみに!!

[2025.4.14追記]カバーデザインが完成!