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美術館の最前線に立つのが受付スタッフ [頼りにしてます!]

美術館・博物館に関する法律、博物館法では、

博物館に、館長を置く。
博物館に、専門的職員として学芸員を置く。

この2点が定められています。つまり館長と学芸員がいないと、博物館(美術館含む)として認められないのです。

でも、当たり前の話ですが館長と学芸員だけがいればいいのかと言えば、そんなはずはなく、いろいろな役割を担う人が組織に所属しています。

さて、美術館に行ってもギャラリートークの日などでなければ、あまり学芸員を目にする機会はないのではないでしょうか。そんな得体の知れない学芸員とは違い、必ず来館者の誰もが接するのが美術館の受付スタッフです。

私は受付はとても重要だと思っています。なぜなら美術館の最前線に立ち、第一印象を決めるのは受付だからです。

まぁ、最近は事前予約制の美術館も増えてきたし、券売機でチケットを買うところも多いですが、それでも無人ということはないですよね。少人数だとしても、案内の人はいます。

そもそもこの受付、誰がやっているか。それは美術館の規模によって違います。

中規模以上の美術館であれば(中規模の基準がよくわかりませんが、イメージで察して)パートやアルバイトといった嘱託職員がつとめているところが多いです。

大規模美術館や大型企画展であれば、人材派遣会社に派遣してもらう例もあります。その場合はしっかり研修を受けたスタッフが配置されることになるので、即席のチームでもちゃんと機能します。

逆に小規模美術館であれば、受付の裏がそのまま事務室みたいな作りだったりするので、事務職員が他の仕事をしながら受付を兼務することが多いです。学芸員も職員の1人なので、受付対応する館もあります。

ちなみに私の勤める館は、一応受付をしてもらっているのはパートの人ですが、完全に受付専門ではなく、事務作業を手伝ってもらったりするので(つまり受付専門を雇うほどの余裕はない)、そういう意味では小規模美術館と中規模美術館の中間ぐらいの位置づけかな。

受付が最前線と言いましたが、美術館と来館者の接点となるのが受付なので、いろいろな対応が求められます。そこにはクレーム対応も含まれます。
日々じつに色々な来館者がやってきます。フレンドリーな人もいれば、小言をのべていく人、近隣施設の道案内を求める人もいます。

「館内でぺちゃくちゃしゃべっている客がいて集中できなかった。注意しろ」(声の大きさは程度問題なので難しい)、「美術館の場所がわかりにくくて迷ったぞ。もっと看板を増やした方が良い」(そう簡単にできない)、「バイリンガル表記にした方が良い」(と日本人が言う)、「照明が暗い」(作品保存のためで、すいません)、「解説文に誤字があった」(学芸員の責任、すいません)などなど。

専門的な質問などであれば学芸員を呼び出しもらえばいいのですが、大半はそこまでの話ではなく、必然的に受付のスタッフの機転や柔軟な対応が求められることになります。
ベテラン受付になると、海千山千、あわてることなくあらゆるケースに対応してくれるようになり、学芸員も頼りにします。ほんといつもありがとうございます。

で、受付の人との情報交換は学芸員にとっても超重要です。なんといっても、お客さんの生の声が集まるのは受付だからです。
受付からお客さんの反応を聞くことで「そうか、あの解説はわかりにくかったか」とか「チラシにのせる情報は工夫が必要だな」とか気づかなかったものが見えてきます。

学芸員の中には「受付なんてこっちの仕事には関係ないし」と考える人もいますが、それだとドンドン独りよがりの展覧会になっていくんですよねぇ。

結論 : 職場はみんな仲良く!



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