異常な打低、3割打者0人実現か?
※この記事は途中で作成がストップしていたため、途中から数字が大きく変わります
プロ野球の前半戦が終了しました。今年も異常レベルの打低でセ・リーグでは前半戦終了時点で3割打者がゼロというとんでもない状態になっています。
この打低が放置されている有様ですが、今回はこの現状のやばさを見ていこうと思います。
1 セ・リーグの現状
前半戦終了時点でのセ・リーグの打率ランキングがこちらです。

現在の首位打者が中日岡林ですが、打率が.29378と3割を切っている状態で3割打者がいない異常事態となっています。
岡林の他で.290台にいるのが広島小園、阪神近本、中野と4人でまだシーズン終了時の3割ゼロという最悪の事態を避けられる可能性は残されています。
NPBで首位打者の打率が3割以下だった例は過去1回しかなく1942年巨人の呉昌征(打率.286)のみで、今のセ・リーグは戦前レベルの打低状態という有様です。
ちなみに本塁打ランキングも異常事態になっています

現在トップの阪神佐藤輝明はある意味おかしい(誉め言葉)ですが、前半戦終了時点でリーグに5人しか二桁本塁打がいないのは異常でしかなく、6位には5月上旬から戦線離脱している巨人岡本和真がいるのも異常と言っていいです。(しかも巨人のチームトップの本塁打です)
今年のセ・リーグは球界屈指の長距離砲村上宗隆、岡本和真の2名が長期離脱。細川成也も離脱期間がありここまで6本。さらに外国人選手では昨年首位打者のオースティンはまたしてもケガで長期離脱、サンタナも不振でここまで3本しか打てずと長距離砲の選手にとっては逆風続きです。
2 昨年から続く打低
この打低は今年から始まった話ではありません。
昨年も日本球界はかなりの打低で3割打者はわずかに2人(DeNAオースティン、ヤクルトサンタナ)パ・リーグも近藤健介ただ1人しかいない異常打低でした。
2022年以降日本球界は打低傾向になりつつあり、今季のセ・リーグの打率は.235しかありません。2024年は.245だったので実に1分下がったことになります。
リーグ平均得点も2.94と3点を下回っており、このままいくと歴史に名を残すレベルの打低となりそうです。
なお前半戦終了時点で阪神がチーム防御率1.99で2点を切っている状態で、このまま防御率1点台で終了した場合、1956年の阪神タイガース以来という69年ぶりの事態となります。
3 打低をなぜ放置するのか
異常な打低はここ数年多くのNPBを応援するファンがおかしいと指摘しています(私もその1人です)
ピッチャーのレベルが劇的に上がったというのは考えづらい(それでも日本の投手のレベルは世界屈指だとは思います)ので、やはりボールの問題はあるかと思います。
今年はMLBの東京シリーズが開催されロサンゼルス・ドジャースとシカゴ・カブスの2チームが来日。阪神と巨人と強化試合も行いました。
その際にも日本のボールの飛びにくさについて指摘された記事も上がっています。
MLBではスタットキャストを導入し、データを取っているので、この数字が全てを物語っているのではないでしょうか。
今のこの状態では年度ごとの成績の比較が一概にできず、改善を講じなければいけないと思います。
ましてボール1つで野球の環境が変わってしまうのもおかしいので、今オフにボールの検証を行うべきではないかと思います。
※ここから先は作成が停滞したため8月末から再作成しています
4 明らかにおかしくなった後半戦
この記事の作成が停滞してしまっていた間、後半戦もかなり進み9月の戦いに突入してしまいそうなのですが、後半戦に入り、多くのファンが感じていることが、「ボールが前半戦より飛ぶものに変わっているのではないか」という疑惑です。
実際、セの各球団の成績は上昇しています。前半戦と後半戦(8月終了時点)での本塁打数と打率を比較しました。(左前半戦、右後半戦)
阪神 90試合打率.247 55本塁打 30試合打率.240 19本塁打
巨人 89試合打率.240 52本塁打 31試合打率.251 29本塁打
DeNA 88試合打率.227 45本塁打 31試合打率.271 42本塁打
広島 88試合打率.242 42本塁打 31試合打率.258 21本塁打
中日 88試合打率.226 41本塁打 31試合打率.235 26本塁打
ヤクルト 83試合打率.227 39本塁打 32試合打率.234 30本塁打
と、阪神のみ後半戦の打率を落としていますが、他は軒並み上昇。本塁打のペースも前半戦と比べて格段に上がっています(前半戦1試合平均1.04本、後半戦1試合平均1.80本)
ただ懸念もあります。8月終了時点での打率ランキングです

現状首位打者が広島の小園ですが、依然打率が.296と3割を下回る状態で、このままいくと打率2割台の首位打者が実現しかねない状況です。
ただ小園は8月が月間打率.330と好調だったため、9月も調子を維持できれば回避される可能性を残しています。
同じく現状打率.290を超えている巨人泉口、阪神中野についても8月の月間打率が3割を超えているので、この3名の9月の調子が2リーグ制以降初の3割ゼロ回避の命運を握っています。
はたして3割打者ゼロ人の異常事態は回避できるかに注目しながらこの稿を締めようと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
