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【読書感想文】『勉強が面白くなる瞬間』パク・ソンヒョク 勉強の本質は競争ではなく成長にある

みなさん、勉強はお好きですか?

いま、勤め先のスクールに通っている小中学生に訊くと、
ほんの数人を除いて、口をそろえて「キライ」と答えます。
その数人は、テストで点数が取れるから苦手意識がなく、
別にキライではないんだそうな。

日本人にとっての勉強って、
テストの点数を取って、いい高校、いい大学へ入るためにするもの。
というイメージがまだまだ強い気がします。

今回紹介するパク・ソンヒョクさんの『勉強が面白くなる瞬間』は、
韓国人の方の「勉強」に対する考え方やメッセージが書かれています。
あっちゃんこと、中田敦彦さんのYouTubeでも絶賛されていた一冊。
さっそく、どんな本なのかいっしょに見ていきましょう!




構成と文章について

本書の冒頭で述べられる言葉。

勉強は「頭」でするものではなく「心」でするもの。

頭の良し悪しうんぬんの前に、そもそも「心の姿勢」が大切。
心を引き締め、育て、つなぎ留めること。
勉強とは、この3つのことが全てかもしれない
、と書かれていました。

本作は、よくある勉強法のハウツー本ではなく、一言で言ってしまうと、

気合い入れて勉強せんかい。

という結構な「根性論」や「精神論」に依るところが多い本です。
最初から最後まで、ひたすら熱いメッセージとともに、
「私は、あなたが〇〇をできる人になると信じています」といった文章で、
小章ごとに区切られている構成。

ちょっと胸やけしそうやな…。

と読みながら何度も思ってしまいました。
翻訳の方が上手なのもあってか、文章自体は読みやすいです。
ただ、個人的には中身が薄めだったかなぁと感じてしまいました。
次は、章ごとに少し内容を紹介していきます。

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もうほんとこんな感じ。

内容について

本書は、プロローグ的なものやエピローグ的なものなどの細かいのを除くと、全4章で構成されています。

  • 第1章 勉強に手遅れなんて、ない

  • 第2章 苦しくても頑張ろうと決めた瞬間、全てが変わる

  • 第3章 誰でも勉強に没頭できる「21日の法則」

  • 第4章 人生で最高に勉強に適した日は今日である

どうですか。
章のタイトル名だけで、なんだかすごく熱い言葉を投げかけられそうじゃないですか?そうなんです。筆者の過去のエピソード、体験談なども交えて、色んな方向から「頑張れ炭治郎!」が飛んできます。

個人的に、いいなぁと思ったメッセージもあれば、
これはさすがにちょっとクサすぎて刺さらんわ、と思ったものもあるので、
内容の要約といっしょにいくつか紹介していきますね。


第1章 勉強に手遅れなんて、ない

よくこういうことを言う人いるじゃないですか。

いまから勉強を始めるなんて、もう手遅れなんかなぁ…

本書より

筆者によると、これを言うやつは、
ただ「自分が一番言ってほしい言葉を待っているだけ」とのこと。なる。
たしかに「いや、まだまだ全然大丈夫やって!」「やればできるって!」
とかを言ってくれるよね?っていう下心が透けて見える気がします。

そもそも、周りと比べて勉強ができないとか、遅れてるっていうのは、
これまで自分が過ごしてきた時間の結果。自分がサボッていたとき、
周りの友人たちは努力をし続けていたというだけの話なんです。

中々、ズドンときますね。学校の勉強だけでなく、社会に出てからの仕事などにも刺さってきそうなメッセージです。ただし、そんなことを言ってやる気を失っていたのではどうしようもない。ということで、ここで勉強の本質を一つ書いてくれていました。

勉強の本質は「競争」ではなく「成長」にある。
自分にとって重要なのは「最終的に自分が望んでいたものを手に入れたか」だけ。自分が心から望めば、あきらめない限り、決して手遅れではない。

本書より

いい言葉ですね。
あとは、そうして変わる決意をしたら、サボる要素(スマホやゲームなど)は
減らすのでなくキレイサッパリやめること。苦労より得るものが大きい。


第2章 苦しくても頑張ろうと決めた瞬間、全てが変わる

そもそも、大前提として「勉強」って何なのか。
テストのためというイメージの強い日本では、大人になってからは別にしなくてもいいんじゃないのか?という思いもあったりしません?

勉強とは、人生をより豊かに彩ってくれる「知識」と「知恵」を得る体験

本書より

そんなことなかったみたいです。
というより、この言葉はまさにその通りだなぁと思いました。

社会人になってからは、仕事に関することを学んだり、資格の勉強をしたり、趣味の幅を広げようとしたり、健康のために「歯」に関する本を読んだり…などなど。

大人になってからの「勉強」って、自由でめちゃくちゃおもしろいんです。
これは「勉強」というより、自主的な「学び」だと思うんですが、色んな本を読んだり、実際に新しいことを体験したりすることって世界が広がるって意味も含めてとてもワクワクすることなんですよね。

なので「勉強」ということに対しての抵抗感を無くすことからが始まりなのかな、と個人的には思いました。テストの点数のためじゃなく、ただ自分が知りたいと思ったことを知る、学ぶ。ここでも勉強の本質が出てきます。

勉強の本質は、自分の魂を鍛え上げてくれること。
自分と一生をともにする「自分自身」を作る作業。

本書より

これは「身体」にもいえることですよね。
30代になったからか、健康に気を遣うようになりましたが、
これから先、何年生きるにしても「この身体で生きていかなきゃいけない」んですよ。じゃあ、いま錆びてしまったらこれからがキツイ。自分と一生をともにする「身体」も日々磨いていこうと改めて思いました。

「使うことがあるかどうか」ではなく、勉強を通して自分が「何を得られるか」を基準に見る。5教科などの基礎科目は、何かに使うために学ぶより、「人生を生きるのに必要な能力」を伸ばす学び。

本書より

第3章 誰でも勉強に没頭できる「21日の法則」

現代人にありがちな悩みを解決するのはただ一つ。

勉強するときは「いま、ここ」に没頭する。

本書より

これは、勉強に限らず全ての物事に通じることだと思います。
D.カーネギーの名著『道を開く』にも同じことが書かれていました。
現代人は特に、未来のことや過去のこと、いまやっていること以外に、目につくもの、触りたくなるもの、ことが多すぎて、ムダに悩みを増やしているんだそうです。ごちゃごちゃ迷わずに「いま、ここ、これ!」だけをやる!

『21日の法則』
→人の行動を脳が受け入れ、その行動を習慣として保存するのにかかる日数

本書より

つまり、何か良い習慣を身に付けたければ、なんとしてでも21日間続けてみることが大切。そうすれば、脳が習慣として認識し、やがてそれを行うのにムダな抵抗感やエネルギーを使わなくてよくなるんだそうです。なるほど。
ちなみに逆も然りで、やめたい悪習慣なども21日間必死に我慢すれば(略)。

私は、脳科学とか、人の脳の仕組み上…って言われると結構信じてしまうタイプなので、もちろん、疑ってかかる方はそうしてください。そうじゃない方は一度がんばってみてはいかがでしょうか?私は少し長くかかりましたが、寝る前の1時間読書は、たしかに一ヶ月弱くらいで習慣化してました。

いまでは読まないと気持ち悪くて寝れないくらいです。


第4章 人生で最高に勉強に適した日は今日である

周りの条件でなく、自分の心に集中することで、他のことは見なくて済む

本書より

いつから勉強するのか?いまでしょ。
なんて言いたくなりますが、人は言い訳をさがしてしまう生き物なんです。

友達は元々才能があるから…
おれん家は家族がうるさくて集中できないから…
部活とか忙しいし…

やらない理由なんていくらでも見つけられるんですよね。
これは社会人になってからも同じで、『やらない言い訳考えよう選手権』とかやったら結構盛り上がるんじゃないでしょうか。かくいう私もホントに言い訳ばっかり上手くなって、色んなことを後回しにしてきたなと思います。

決心さえすれば、今日はあなたの人生で最高に「勉強に適した日」になる。

本書より

まとめ

内容的には、勉強というより、仕事や人生にも通じるものがあるんじゃないかなぁというメッセージが多かったです。自己啓発の最たるものじゃないかなぁ。

個人的には科学的な裏付けがある情報や、
自分がいままでに考えたこともなかったような視点からの意見を
求めていたので、

いや、めちゃくちゃ根性論やないかい。

と、何度も読むのを止めようとしましたが、
なんだかんだ最後まで読んでしまいました。

ここに書かれているメッセージが、悩めるあなたに刺さらないとは限らないですし、正論を真っすぐにぶつけられるのはちょっとしんどいな…という方にはおすすめかもしれません。

勉強に行き詰っている学生さんだけでなく、
色んな悩みを抱える新社会人、お父さん、お母さん。
熱いメッセージで背中を押してもらいたいかたは、ぜひご一読ください。

「どう学ぶか」が「どう教えるか」よりも100倍重要。
学ぶ心構えさえあれば、誰からでも豊かに学べる。

本書より

総合評価:★★★★☆(4.0)

・紙書籍版

・電子書籍版(kindle版)


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