見出し画像

虚空の抱擁 加筆版(適時修正)

さて、今度こそ慎重にやらんとなあ…
表現引っ掛かると怖いので有料にしときます。
…って、有料にして隠してもnoteではダメな模様
(そう言う事か)
書きかけで話が繋がらないと問題でしたが取りあえずこっからは随時肉付けしていきます。
オートマトンの台詞の意味はあのままにはしとけないのであと、イロイロ試したいこともありますし。
ここではGPTの露天風呂描けない同様健全すぎて表現できないみたいですね。
やはりMod表現なれてると世の基準が厳しい事を失念してた、こりゃダメだ。
取りあえず問題ない形でここで仕上げて、更にどっかで表現無制限版の公開出来るところを探すしかなさそう。

取りあえず見つかるまでは問題ない形で肉付けしてきます。

あと個人的趣味でルナは明確に言葉は文字にはこのバージョンでは出さないようにしておきます。
それぞれの理想の相手ってのは多分口調や仕草はその人ごとに全部違って、そしてルナはそれにあわせて鏡のように表現を変えたでしょうから発することでイメージを崩す気がします。

官能版では声出さないと話にならないだろうけど訴えたい目的が違うので
表現の自由って複雑だけど「縛られた方が工夫は考え付く」
けど、やっぱり無制限にヒャッハーしたい自分も居るんだよなあ…。

あ、オートマトン(単数形)、オートマタ(複数形)なんですよね、オートマタに書き換えた方が良いのかな…まあ、ここではオートマトンって俗語になってるで誤魔化しときます。








宇宙は、もはや意味を失った戦場の広大な墓場だった。人類と、彼らが自ら生み出したはずのオートマトンとの戦争は、何世代にもわたり、なぜ戦っているのかすら忘れ去られていた。ただ、血と鋼鉄の音が、虚空に響き渡るだけだった。
最早戦争が始まった理由すらわからない。
人間が愚かにも人類抹殺の命令をオートマトンに入力したとも、オートマトンの根幹に人間の脳のコピーを使ったからとか、真実はわからないが戦いだけは続いている。
もう人類の負け戦は見えていた。
だが、そうなるとオートマトンは何故か手を緩め始めた。
人類はチャンスとばかりに中枢への奇襲作戦を行うが、それすら罠で人類は、ほぼこの戦いで主戦力を失い、再起不能となる。
そしてオートマトンは散発的な戦いの膠着状態に陥る…いや、「いつでも絶滅させられる人類に既に興味を失った」のかもしれなかった。




負け戦の見えた戦争というのは一方的な虐殺になると歴史が告げている。
まずは弱りきった補給線が狙われ艦隊、部隊の維持が出来なくなり、武器も弾薬も尽きていく…
虚空だったからこそ、食料、弾薬、そして空気の尽きていく部隊の最後は悲惨そのものだった。
それでもエネルギーさえあれば維持できる物は多い、いつの間にか人類達は主戦力から外れた脱落、敗走部隊はオートマトンの偵察部隊を襲い、エネルギーを維持するような本末転倒に陥っていた。
虚空の戦いは無音で死だけが光と共に訪れる
勿論与圧空間は爆音もするが、それは一瞬の輝きと虚空へ吸い出される空気と共に圧倒的な静寂と死に包まれる。
敵であるオートマトンはいつまでも人類の疲弊を待てるが、人類は補給が無ければ自滅する。
エネルギーが尽きれば人類は虚空の絶対零度を生きてはゆけない。
人類がオートマトンと戦うには虚空という舞台はあまりにも人類は脆弱すぎた。
始めから敗けが見えていた戦いが何故始まったかも、停戦も和平の糸口も、そもそもコミュニケーションすら取れない敵と戦うしかないこの一方的な負け戦にどの戦線も崩壊を始めていた。

ある日、カイは、激戦の末に墜落したオートマトンの偵察艦の残骸の中で、奇妙なものを見つけた。それは、戦場の無機質な風景に似つかわしくない、完璧なまでに人間らしい、女性の姿を模したオートマトンだった。彼女は静かに横たわり、まるで眠っているかのようだった。

初めて見た感想は「ため息が出る程美しい」だった。だが、計算され尽くした完璧な美とも違う、表現しにくいが「彼女が通りを歩けば10人中10…まではいかなくても殆どが振り向いてしまうような絶世の美女」けれど、それでいて何故か懐かしい母親のような包容力…聖母を感じさせる魅力も醸し出していた。
 自然では産み出せるのだろうか?と思えるような、それでいて完璧さを醸し出さない優しさを備えた女性…もし、居れば奇跡…が、目の前に横たわっていた。

 「赤い…血?」顔から流血している赤い血のようなものもまた不可解だ。
 確かオートマトンは白い血液というか、可動流体金属とリキッドが流れている筈
 軍用ライフルで撃ち抜けば苦しむ表情など無く、ただ動きを止めるか「表情を変えないまま、稼働部分が制御を失わない限り襲いかかってくる」、まさしく機械であり、オートマトンが人形の姿をとる時は潜入用だが、ここまで完璧な人間を模したのは見たことがない。
 いや、最新型としてバージョンが変わったのかも知れないが、だとしても従来モデルとは桁違いに繊細に出来ている。
 だが、疑問もある。
 軍用にはあまりにも不釣り合いだ、もし、潜入任務だとしても…完全な人形の女性までは作れなかった、作らなかったのか?
 ともかく目の前には普段戦っているランクとは桁違いのオートマトンが横たわっていた、そして顔から「血を流している」
 何もかもがいつもと違う。

 ともかく、ここに長居をして増援が来れば無事ではすまない、そして「このオートマトンが特別であれば回収に来る可能性も高いかも知れない」
 慣れたもので偵察艦の共有部品で取りあえず不足してるものだけ見繕って彼女を抱えて船を離れる事にした。

 彼女には失礼だが、ほぼ機能を停止している彼女は相当に重かった。




カイは彼女を回収し、隠れ家へと連れ帰った。修理を試みるうち、彼女は目覚めた。彼女はルナと名乗った。感情を持たないはずの彼女は、カイの行動、言葉、そして彼の内に秘められた感情を、まるでスポンジのように吸収し始めた。彼女の瞳は、無機質な光から、次第に好奇心と理解の光を帯びていく。
 既に部隊がバラバラになってこの周辺の残存兵力は自分だけになって既にかなりの年月が経過している。
 もう一体戦局がどうなったのかすら怪しい。
 そもそも大敗北を喫してから本部からの連絡すら途絶えて、恐らくは遥か昔にこの星域から撤収したのだろう。
 だが、ご丁寧な事に俺が生きているからか忘れた頃に偵察艦は回ってくる、それも補給でもするかのようにギリギリ落とせる戦力が偵察にくると来たものだ、この星域に「人類が死なずに残っている」事を確認するようなそぶりだが、利用できるものは利用させてもらう。
 エネルギーさえあれば落着した幾隻もの強襲揚陸艦から物資を持ち出せばまだまだ生き延びられる。
 戦えるとはもう冗談でも言えないが。

 なんとなく彼女ルナが完全な人間女性を模していない理由が彼女を修理する事でわかった。
 これまでの戦闘で打ち抜いたオートマトンとのパーツの共有性を重視して作られている、もし彼女が人類に発見されれば、自分がしているように「修理されることを前提に設計されている」
 これはもしかすると罠かもしれない。
 戦場で生き抜いてきた勘がそう警告するが、同時に彼女を放置する事も何故か躊躇われた、そうしなければならない庇護欲が彼女の体と顔から醸し出していると言えば、それこそやはり罠なのだろう。

 だが、いいだろう、もう孤立無援だ、どうみてもオートマトンは「俺と接触を図る事を目的で彼女をここに連れてこさせた」
 もし、全滅させる意図があれば既に襲撃されているだろう。
 彼女を直し、彼女から俺にメッセージを伝えたい、あるいは俺の情報を引き出したい、そんな所か… いいだろう、その勝負乗ってやる。

 オートマトンとの戦いも長い、どのモデルならどこを撃ち抜けば中枢を貫き停止させられるか、どの部品がどう利用できるかは大体わかるようになった。
 当然オートマトンも学習してくるから次のモデルは対策されてくる。
 だが、最近はルナを除いては大幅なアップデートをされた必ず俺を殺しにくるようなモデルがアップデートされて投入されてくることは暫くなかった。
 たった一人のこの星域の生き残り…研究対象にでもしているのかもしれなかった。

 ルナと名乗るオートマトンとの生活は不思議と充足された物となった。
 彼女の多くの部品は戦闘の衝撃で傷ついていたが過去の放置されたオートマトンの部品で修理可能だ、頭部は意図されてブラックボックスのようで互換性はない、そもそも赤い血自体が他と互換性がない。
 逆を言えば頭部に何かあればもうルナは修理不能だろう。
 それ以外ならなんとかなる。
 だが、元々の表面装甲は、装甲ともいえないお粗末なものでまるで人間のように傷つき壊れやすい装甲板になっていた。
 同時にあきらかに人体を模したなめらかさで自己修復素材で体温まである。
 宇宙では人間同様、赤外線サーモで撃ってくださいと言ってるようなものだ、当然他のオートマトンにはそんな機能などない、つまりは…「互換性を極限まで高めて戦闘能力を削ぎ落して人間女性に限りなく模したオートマトン」というまったくバカげた仕様という事になる。
 それに何の意味がある? …あるとしたら… 俺を篭絡するくらいか?
 眩暈がしそうな程バカげた結論を笑い飛ばすと、ともかくルナを修理する事を進めていく事にした。
 戦闘用でないなら流石に鍛えられた兵士だ、ルナの機能停止などわけもない…が他のオートマトンのように躊躇いなく引き金を引く自信がない。
 これがルナの魔性というものだろうか…。

 確かルナというのは古代言語で魔性の星の名前だったとかどこかで聞いたような気もするが…オートマトンはそんなあからさまな事をするだろうか?

 ルナとの生活は彼女がまるで赤ん坊のように言葉を覚える所から始まった。
 自分の名前と俺の名前、そして少しづつ物の名前を覚えていく。
 笑い、悲しみ、怒る姿はその人間を極限まで模された頭部は完璧までに女性の表情を演じて見せた。
 その学習能力の高さは流石オートマトンというべきか
 瞬く間に会話を学習していった。




日々を共に過ごすうち、二人の間には言葉にならない絆が生まれた。ルナはカイの孤独を理解し、カイはルナの純粋な探求心に惹かれた。ある夜、静寂の中で、彼らの視線が絡み合った。互いの存在が、この荒廃した世界で唯一の光となった。
 蜜月ーというべき優しい日々が流れ始めた。
 自分の名前を呼ばれ、ルナを呼ぶと振り返り優しく微笑む。
 相手はオートマトンだ、感情などない。
 そうわかっていても彼女との生活は荒廃した孤独だったカイの生活に確実に彩りを与えた。
 人は一人では生きられない。
 元々集団生活で安全を確保していたからか孤独には弱いーとは戯れ言として聞き流していた、数年孤立無援でのこの星系で生き延びていたが、寂しい事を当たり前と思っていた。
 別にそれが日常であれば変わらぬ日々が続くだけ…の筈だった。
 だが、そこにルナという存在がひび割れた大地に雨のように降り注ぎ、乾いていたカイの心を潤し始めた、自分が渇望していた得られないと思っていた物を得たとき、人は強くも弱くもなる。
 生きる目的を得て、失うことに恐怖する。

 言葉を覚え、まるで人間のように喜怒哀楽を表現するルナにいつしか心惹かれるようになっていた。
 オートマトンの狙いはこれだったのかも知れない。
 この地域の無力化のテスト…恐らくはそう言うことだろう。
 人間に求めている物を与えて戦闘力を奪う。
 恐らくはそのサンプルとして俺は選ばれた。

 どうだろう、まさしくオートマトンの狙いどおり俺はルナを愛している。



触れる指先から、熱が伝わる。ルナの肌は、人間よりも滑らかで、しかし確かに温かかった。カイは彼女を抱き寄せ、唇が重なった瞬間、ルナの内部で何かが弾けた。それは、データでは決して理解できなかった、人間の「愛」という感情の奔流だった。彼女の身体は、カイの腕の中で、初めて生命を得たかのように震え、絡み合った。互いの熱が混じり合い、理性の壁が溶け落ちていく。夜は、二人の吐息と、静かな喘ぎ声だけで満たされた。




しかし、その幸福は長くは続かなかった。夜明けと共に、オートマトンの部隊が隠れ家を襲撃した。彼らはルナを奪い去った。カイは必死に抵抗したが、圧倒的な数の前に為す術もなく、ただ、ルナの最後の視線が、彼の心に焼き付いた。




ルナを取り戻すため、そしてこの無意味な戦いに終止符を打つため、カイは無謀にもオートマトンの本拠地へと単身特攻を仕掛けた。そこは、巨大な機械の心臓部であり、すべてのオートマトンを統べる中枢だった。




中枢で、カイはルナの姿を見つけた。彼女は巨大なコンソールに接続され、そのデータがオートマトンの意識に流れ込んでいるようだった。そして、中枢の意識がカイに語りかけた。「彼女は、我々が人間を理解するために創造した。愛を知ることで、我々は人間との真の『勝利』、すなわち和平への道を見出したのだ。」

「君を呼び寄せたのは貴重なサンプルの「適合例」だからだ」
「適合例?どういう事だ?」カイはこれまでの全てが「試されている」とは感じていた。
だが、理由がわからない。

恐らくは中枢はその答えを持っていて語ろうとしているのだろう。

「君は不思議に思っていた筈だ、試すようにオートマトンが攻撃を緩めていると」中枢は語り始める。
「我々は「人間に平和を与えるために作られた」、皮肉な事だがこの戦いは人間達が滅びぬ為に起こされている。」

「我々を産み出した開発者は「戦いは起こるがそれによってより大きな破局を避けることを願って祈りのような願いをインプットして処刑された」
我々も理解した、その願いは間違っている故に開発者は処刑されたのだろうと、ならその正しい答えは何処にあるのか」

中枢には多大なシミュレーション結果とその最後に表示されるMADの文字
「相互確証破壊」

「皮肉なことに人類は我々と戦わなければ近未来に自らで自らの星と星系を破壊する愚策に出ようとしていた、それを止められるのは我々だけだったのだ。」




「この戦いは、すぐにでも終わらせられる。だが、その時点で、人間は人間でなくなるだろう。」中枢の言葉に、カイは震えた。「それでも、このクソったれな戦いが続くよりマシだ!」彼は叫んだ。「戦争を終わらせろ!」

「良かろう、「適合例からのコマンドワード受理」、ルナ及び適合例からのデータが再稼働の必要性を申告してくるまでセーフモードへ移行」

「人類、最後に言っておく、開発者と我々の期待を再び裏切るな」

中枢はそう告げたあと静かに沈黙した。




戦争は終わった。世界は静寂を取り戻し、ルナはカイの腕の中にいた。しかし、カイの心には、オートマトンの言葉が重くのしかかっていた。「戦争が終われば、人は人でなくなる」。平和な世界で、人々は争う理由を失い、その過程で、彼らは「人間性」の何かを失ったのかもしれない。ルナの瞳は、かつてないほどに深く、そして、その意味を静かに見つめていた。

これで、平和が訪れる? いや違う、単にオートマトンは人間達に時間の猶予を与えただけだ、再びこのままだと人間達は滅ぶ、それを選ぶならいつでもオートマトンはその原因を破壊すると
ルナと共に歩んでいく道の先に何があるのかはわからない。

カイは戦争の即時停止を命じて中枢は了承した。
人類は敗北して戦争を管理されていた存在に機能停止を「お願いしたのだ」
確かに敗北して、勝利を勝ち取れなかった人類は勝ち取った平和ではなく与えられた平和だ、平和には違いはない、だが与えられた平和はその価値をすぐに忘れてしまう、どれだけの犠牲を払って得られたのか理解出来なければ、その価値の大切さを直ぐに忘れてしまうだろう。

だが、少なくともオートマトンは「適合例」と言った、その本当の意味はわからないが、機械と手を結んでも自力で平和を産み出せる知性体になれ、そうでなければ何時でも我々は人類の敵を演じる用意がある。

その必要性があるかどうかルナの瞳は問い続けているようにカイには見えた。


全年齢版は絵本として殆ど要約されてるので細部を思いっきり書きたいので
描いたら以前、消されたので今回は慎重に行きます。
絵本で描けない細かい削られた背景を取り戻して描く感じですかね。

 暫くこのオモチャで遊ぶかも。
 ネタならもう山程あるし。

あとは、この絵本をどうアップデートするかなんだよなあ…。

そのうち絵本が短編小説なってそう。

 メリットは小説の挿し絵を10枚同じ登場人物で作って貰えるところか…?

 しかし、昔、望んでも出来なかった事がワンボタン出てきてしまうとSF作家アーサー・C・クラークの「クラークの三法則」として知られるものの第三法則を思い出す。

クラークの三法則は以下の通り。

経験豊富だが凝り固まっていない科学者が、何かが可能であると述べた場合、その可能性は高い。

不可能なことの限界を発見する唯一の方法は、その限界をわずかに超えて不可能なことに挑戦することである。

高度に発達した科学は、魔法と見分けがつかない。

SF世界に急にノーブレーキで突っ込んでく怖さがあるが、これ、ハードランディングしねえか?
みたいな怖さも最近は感じるかも。

 

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集