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【GAOGAO 2026】コーディング費用が1/10になる時代の生存戦略と、AIネイティブな組織づくり(Kickoff Event Report)

2026年1月19日、GAOGAOの新年キックオフイベントを開催しました。

今年のキックオフは、単なる目標共有にとどまらず、「生成AIネイティブな開発」がもたらすビジネスモデルの根本的な転換と、それに適応するためのグローバル組織のオペレーションについて、非常に解像度の高い議論が行われました。
本記事では、イベントでの経営戦略の共有と組織課題についての議論を、レポート形式でお届けします。


経営シェア:開発環境の激変と戦略転換

「作る」価値の暴落と、新たな勝機

代表からのメッセージで最も強調されたのは、AIによる開発コストの劇的な低下(デフレ)です。
5年前には3,000万円かかっていた新規事業開発が、AIコーディング支援によりコーディング費用が1/10で実現できる時代。これは、従来型の「言われたものを作る受託開発」にとって存亡に関わる危機です。
そこで打ち出された戦略は、Palantirなどの事業モデルに代表されるような「FDE(Forward Deployed Engineer)ポジションへの転換」と「自社プロダクトの考案」です。

  1. FDE(Forward Deployed Engineer)ポジションへの転換:
    AIの進化によりコーディング業務自体は相対的に価値が下がる中、エンジニアリングから顧客課題解決にシフトしたFDEポジションへ移行します。技術知識を兼ね備えた人材が、より市場価値を発揮できるポジションを目指します。

  2. 自社プロダクトの考案:
    AI時代において企業データを抑える自社プロダクトの開発に注力します。様々な業界の顧客を知っている弊社ならではの切り口で、他社が簡単にクローンできない独自のプロダクトを創出します。

過去最高業績のその先へ

2025年度は、当社にとって過去最高の業績を記録した年となりました。エンタープライズ企業との取引比率を高める「スタジオ型」のビジネスモデルに注力したことが功を奏し、売上・利益ともに大幅な成長を実現しました。
経営陣からは「予想以上の成果であり、経営陣が現場から離れても回る組織へと進化した」との評価があり、組織としての成熟度が高まっていることが確認されました。

2026年度に向けては、既存プロジェクトの継続に加え、新規プロジェクトの獲得を目指します。特に以下の4つの領域に注力します。

  • AIエージェント開発:次世代のコアとなるAIエージェントの開発

  • 生成AIプラットフォーム:AIを構築するためのプラットフォーム提供

  • デジタル・バーティカル知識:フィンテックなど、日本市場でポテンシャルの高い特定業界への深化

  • Web3/先端技術:専門家を迎え、技術的な理解と活用を深化

勝ち筋を見極める、2つの戦略

質疑応答では、さらに踏み込んだ議論も行われました。

  • 「ジョーカー」の戦略的投入:
    超高単価を創出できるトップレベルの技術者(通称:ジョーカー)を、難易度の高いプロジェクトへスポット的に投入し、利益率と品質を同時に引き上げます。

  • グローバルな交流予算:
    シンガポールやベトナムなどの拠点を互いに行き来するための渡航予算を新設。リモートだけでなく、対面での信頼関係構築にも投資します。

組織戦略:グローバルチームの「ミドル層」をどう厚くするか

後半のグループワークでは、採用戦略の洗練、組織における役割の定義、そしてジュニアエンジニアに対する強固なサポート体制の構築について議論が行われました。

組織的な課題とその解決策

GAOGAOはグローバルな立ち位置を活かし、SNSや大学とのパートナーシップを通じた採用活動を強化しています。現在の組織は、主に以下の2つの役割で構成されています。

  • AI PM(プロジェクトマネージャー):
    クライアント対応、提案活動、エンジニアの管理を担当。主に日本人メンバーが担っています。

  • AIエンジニア:
    開発およびAI技術に特化した役割。主に外国籍のメンバーで構成されています。

議論の中で浮き彫りになったのは、ジュニアを管理・育成できる「ミドル層」の人材不足と、それに伴うサポート体制の課題です。
ジュニアエンジニアはシニアメンバーに質問を躊躇してしまい、技術的な問題解決に時間を費やしすぎる傾向があります。言語の壁やベストプラクティスの共有不足が、この課題をさらに深刻化させています。

これらを解決するため、以下の施策を導入します。

  1. 技術スタック別グループの構築
    エンジニアをフロントエンド、バックエンド、インフラなどで組織化し、専門性を深めるとともに相互サポートを促進します。定期的な勉強会やナレッジトランスファー(KT)セッションを通じて、情報共有とフィードバックを強化します。

  2. テクニカルサポートの標準化
    シニアの負担を軽減し、ジュニアの自律性を促すため、新しい運用プロセスを導入します。

    • 専用のSlackチャンネルでのQ&A体制

    • 質問テンプレートの活用(技術スタック、プロダクト詳細、プロジェクトフェーズ、ChatGPTログによる調査プロセスの明示)

      ChatGPTログを共有することで、自己解決の試みを可視化し、より的確なサポートを実現します。

  3. インドネシアチームの強化戦略
    インドネシア拠点では、言語や文化の違いがコミュニケーションの障壁となっているケースがあります。この課題に対し、日本のビジネス文化を理解しながらも現地メンバーと母国語で対話できるシニアエンジニアの採用を進めます。
    ジュニアメンバーが安心して相談できる環境を整えることで、中堅エンジニアの育成とシニアへの昇進ルートを明確化し、現地組織の自律的な成長を実現します。

チームワークと運用の重要性

グループワークを通じて、技術組織の成長には個人のスキル向上だけでなく、チームとしての連携と仕組み化された運用が不可欠であることが再確認されました。
今後は、効率的なコミュニケーション基盤を整え、経験の浅いメンバーが躊躇なく質問し、互いに学び合える組織文化を育てていきます。こうした土台があってこそ、技術力の底上げと持続的な成長が実現できると考えています。
経営陣からは「日本市場において『グローバルなIT知見×日本語対応×AI実装力』を持つ我々の立ち位置は極めてユニークである」という言葉で締めくくられ、自信を持って新年度をスタートすることとなりました。

新年会で結束を深める

キックオフイベント後には新年会を開催し、メンバー同士の親睦を深めました。仕事の話からプライベートな話題まで、美味しい食事とともに会話が弾みました。
「技術力」だけでなく「チームワーク」も大切にする。そんなGAOGAOのカルチャーを再確認する夜となりました。

2026年も、クライアントの皆様に新しい価値を届けていきます。


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