究極の自己表現!死ぬまでに観たい現代アートの魅力と作品【アート3部作・第2章】
【超訳】現代アートは、20世紀以降に登場した技術と都市に関係の深いアート。人間の醜悪も含まれるなんでもありの超バラエティな芸術


先般レビューした「13歳からのアート思考」の参考出典には、藤田氏の著書が2冊引用されている。紹介しいてるアート作品の順番、などかなり似通っている部分があるが、これは逆に本書籍がすぐれた作品であることの証といえる。今回、「13歳からのアート思考」には含まれてはいないが、アート思考の強い作品を追記する形で紹介していきたい。それぞれの書籍を私がこの記事でつなぐことで、これも一つの現代アート作品として成立しているといえないだろうか?(万年美術2の自分でもアートに携われた!という喜びの感情を抱いた瞬間)
作者の主観を表現しないアート

モンドリアンの出身であるオランダは、起伏のない平坦な土地だ。オランダの大地に立つと、水平線が横一文字に走り、人や建物が垂直に走る幾何学的ともいえる。彼が影響を受けた神智学(物事にはすべらく理由があり必然)とオランダという景観からこのような作品に行き着いたと言われている。

これはアリの這った後をひたすら追い続けた作品。人間の恣意的なものは完全に排除されており、自然や動物の奇跡(軌跡?)にアートの活路を見出した作品である。
抽象表現主義の台頭

個人的にも一番好きな作品。DIC川村記念美術館にも本物が展示されており、その荘厳さは圧巻である。「意味がわからないことがアート」「何か深淵で精神的な奥深いもの感じる」という右脳的な見方を楽しめる作品。「無題」と表することで、アート鑑賞の可能性を広がっている。
これら新しいアートは、抽象表現主義と言われる。シュールレアリスムの影響を受け、アートから「意味」をはぎ取る。共通点は、絵画の常識を覆す大きさ。5メートルを超すスケールで、絵に包み込まれるような感覚を覚える。作品を客観視していた従来の見方から、鑑賞者が作品に埋没し、同一化するような感覚を覚える。そしてこれはのちに、インスターレーション(作品が置かれた空間全体をひとつの表現とする)といった新しいアートのかたちへとつながっている。ここからさらなる抽象化、純化、選民思想を辿るかと思われたが、ブリオボックスのようなポップアートの登場により、大衆側からの反撃を受けることになった。
成立する時空が制限されるアート

素材が厚さ6センチの剥き出しの鋼板、高さ3.6メートル、長さ36メートルの超巨大アート。事実、撤去問題が発生し、ほかの場所へと移すべきである議論が巻き起こり、セラは「この場所出ないと成立しないと」これを拒否。結果、撤去され、1981年〜89年にかけて存在した幻のアートになり、場所や時空の制限を受けるもので、固定して動かないものではなく、限りなく流動的でダイナミックなイメージに変わった象徴といえる。
あえてタブーを犯すアート

作者の小便に浸されたアートだ。デュシャンは便器だったが、ついに現物を持ちだした。外見は美しいものでも、内実は毒に満ち溢れている蛮行。きれいなのに汚い、という二面性をはらんで世界中で論争を巻き起こした問題作。アートがもはや上流階級ではなく社会の隅々まで行き渡ったていることを表出した結果の作品と呼べないだろうか。
本記事で現代アートに興味をもった方には、藤田氏の最新著書でアートの魅力を深掘りしたこちらの超訳レビューがおすすめです。
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