過去一しんどかった挑戦、attack299
attack299 2026に参加してきた。
今回初参加なのだけど、正直、出るかどうかめちゃくちゃ迷った。
毎年、知り合いが参加していて、参加者を募集していた。実は去年も参加しようか迷った上で、見送った経緯がある。理由は、かなりレベルが高いということ。
過去に伊豆イチはしたことがあって、同じぐらい登ったこともあるけど、伊豆イチはなんだかんだ言ってもアップダウン込みの3500mアップぐらいだった。それに比べて、attack299は淡々と大きな4つの峠を登ることになるので、コースレイアウトからして全然違う。加えて暑さも懸念点だった。
伊豆イチをしたときは冬で、逆に寒いくらいの時期だった。自分は暑さにも弱いので、真夏の登りというのはそれだけで気がかりだった。
それでも、チャレンジをしようとおもったのは去年の事故があったから。
事故のせいで数ヶ月自転車に乗れなくなった。
それで参加を見送ったイベントも結構ある。
それ以外にも体調や予定の関係で、出られないイベントもある。
とかんがえたときにやれるチャレンジはやれるうちにチャレンジしてみたいと思って参加した。

前日、輪行とホテルとサポートカー
スタート地点は入間。最悪、八王子から自走や車で行けなくはないが、いろいろ考えた末に、高尾から輪行をして、近くの駅まで移動して、入間で1泊をして、早朝出発する形をとった。結果的にこれは正解だったと思う。
入間までは別に輪行を使わずとも行けるが、そうなると前日暑い中移動して無駄に体力を削られるので、安全第一で計画した。高尾に車を止めたのも、帰りが茅野から帰ってきた際に、そこから輪行を解いて家まで自転車で帰る気力が残っていないことを考慮してのことだった。
今回は誘ってくれた人がサポートカーを出してくれるので、だいぶありがたかった。最悪どうにかなっても回収してもらえるし、という安心感もあるし、水が足りなくなった場合の安心感もある。余分な荷物も持ってもらえるのはだいぶありがたかった。
もちろん荷物だけなら公式のオフィシャルサポートでも預かってくれるが、この場合はゴールにたどり着かないと荷物を受け取れない。帰りの道すがらかえしてもらうこともできるらしいが、なんだかんだと結構ハードモードになるので、今回は本当によかった。
まさかのFDエラー
前日はまず朝一でトライクルに行って、洗車と最終チェックをしてもらうことにした。特に自転車の不備は感じていなかったが、何かアクシデントがあると良くないし、ブレーキなども最終チェックをしてもらった方がいい。上りがあるということは、それだけ下りもあるということなので、安全を考慮してチェックしてもらうことにした。
結果、これが大正解だった。
実際に持っていったら、なぜかフロントのギアの反応がおかしいということでチェックしたら、FDがエラーを出していた。どうやら、アルテグラのFDはちょいちょい突然死することがあるらしい。危うく、フロント固定で臨むところだった。もしインナーで固定されていたら平坦で死ぬし、アウターに固定されていたらまず間違いなく登りきれなかったと思う。

トライクルにいったついでにオギノパンで翌日の補給食にとあんぱんもゲット。ガソリンゲットでコレで準備は完璧。
整備してもらった自転車を高尾駅で輪行準備して、東飯能まで移動してそっから輪行を解き入間の第一ホテルに泊まる。
どうやらattack299御用達のホテルらしくて、ホテル側もいろいろ配慮してくれた。早朝出発も想定してくれていたし、自転車もホテル内にいさせてくれて、かなりサイクリストフレンドリーなホテルだった。私がホテルに着いたときも、受付には同じように自転車を抱えた人が何人かいた。ホテル側からしたら、なぜか8月のこの日だけ、やたら自転車を持った人が、1時や2時という、もはや朝でもない時間帯に出発していくのは、だいぶ特殊な光景だろう。
朝2時半に起きて、寝ぼけまなこで朝ごはんを食べて出発した。朝2時半に起きるとなると、夕方もはや20時ぐらいには寝なきゃいけないのだが、前日、移動やなんやらでバタバタしていたこともあって、布団に入ったらすぐ寝てしまった。
3時半スタート、山伏峠で早くもドロップ

スタート地点に3時ごろ集合し、受付を済ませて準備を整える。距離的には何度も経験があるけど、今回の獲得標高はたぶん人生で一番になるはずで、ちょっと緊張しながらのスタートだった。
スタート地点から最初の山伏峠までは、コースの中では比較的平坦。だから、とにかく平坦で貯金を作っておいて、後半の麦草で死んでも大丈夫なようにしておくという作戦を考えていた。ただ、どうやら3時半出発の組はそこそこみんな足がある人っぽい。平坦区間もだいぶハイスピードで進んでいく。全くついていけないことはないが、このスピードで160キロ走るのは不可能だなと思いながらついていく。
とはいえ、ここで貯金を作りたいし、グループからちぎれるのはなと思いながらうだうだしていたら、15キロぐらい走っていた。
さすがにどんどん心拍がきつくなってきているので、これはまずいと思い、20キロ地点でドロップして、1人ソロになる。
もうちょっと付いていった方が良かったのかと思いつつ、かといって、もうほぼレース強度に近いぐらいの強度で走っていたので、このままだととてもじゃないが、この後の登りは対応できないと思った。単純にスピード以外にも、最初は市街地を走るので、信号ストップからのダッシュにやられてしまったのも影響があると思う。
ソロになった後も、後ろから上がってくる人たちのグループに混ざろうとするが、何分この時間帯に出発していた人たちは足があるので、なかなかうまくグループに入ることができない。しかも自分はだいぶ消耗しているので、本来であれば入れるはずのグループにもついていけなくなってしまった。
とにかく今後を考えるとここで無理してもしょうがないので、一定ペースで刻みながら山伏峠を登る。
山伏峠は長いけど、そこまでしんどくはなく、最後まで一旦登り切ることができて、仲間と合流した。この時点でだいぶ足の差があるなと思って不安にはなるが、とりあえずまだ走れるのでそのまま再スタート。この辺りはまだ暗くてそこまで暑くもないので、快適とまではいかないが、そこそこのペースで走れた。
志賀坂峠を過ぎて、平坦ですらちぎれる
そこから下って、志賀坂峠前のコンビニのローソンで最初の休憩。思った以上に疲労しているので、ここから志賀坂峠を登るのはと思ったが、まだ元気があるのでご飯を食べて補給をして再出発。割とここまでは元気だった。
志賀坂峠に関しても、しばらくはメンバーの仲間と一緒に走れた。ただ、これも半分ぐらいのところでちょっとしんどくなって、ドロップ。
ここはやっぱりちょっと致し方ない。本来だったらもうちょっとついていけるはずなので、今回の疲労具合で黄色信号が出ているのが自分でもわかった。志賀坂峠は長いけど、そんなに斜度もないので、本来であればもうちょっとついていけたはず。やはり暑さの影響と、最初に飛ばしすぎてしまった影響がだいぶある気がする。
峠の頂上でまた仲間と合流して一緒に下る。下った後、しばらく平坦を走るのだが、この時点で平坦ですら千切れる状態になっていた。これはちょっとまずいなと思いながら走る。
ただ、ここで泣き言を言っていてもしょうがないので、またなんとかCP1までたどり着く。
CP1に着いたら、どうやら私が最後尾だったらしく、エイドは残り全部食べていいみたいな状態だったので至れり尽くせりだった。バナナとトマト、それから梅ジュースなんかももらって、だいぶ元気が出た。
距離としては半分ぐらい進んでいるが、上りは3分の2残っているという状態で、もうこの時点で結構満身創痍だった気はする。
とにかく十石峠が一番しんどかった
ここから次は十石峠を登ることになる。とにかくこの十石峠が一番しんどかった。その後の麦草峠もしんどかったが、麦草峠に関しては登りきってしまえば終わりというのがある。十石峠に関して言うと、これを登った後にさらに麦草峠を登らなきゃいけないという精神的なプレッシャー。
特に斜度も10%超えの坂が続くので、ただただしんどい。景色はそこそこいいはずだが、全然それを見る余裕もない。
本当に途中でやめたくなったし、これを下ったらサポートカーに回収してもらおうかとか、いろいろ考えつつ登った。この時間帯になると暑さもしんどくなってくるので、水分補給は欠かさないし、かけ水もなるべくするようにはしているが、どうやってもじりじりと水分が出ていく。とにかく熱中症だけには気をつけて走った気がする。
そんな感じでなんとか命からがら、十石峠の上まで登り着いたら、スタッフとサポートカーが待っていてくれた。仲間は下った先にいるということを教えてもらい、止まろうとして足をついた瞬間に、両足をつってしまって動けなくなった。やばいなと思ったが、ちょっと休憩したら少し収まったので、再度スタート。
下っているときは足を回しながら、変につらないようにして走る。
下りきって仲間と合流して、またバイクを降りようとした瞬間に再度両足をつってしまう。今回のは峠の上でつったとき以上で全然おさまらないので、一旦バイクを止めてシューズを脱いで、しばらく休憩させてもらう。水をかけたり、頭から水をかぶったり、補給をしたりして、少し休んだらだいぶ回復した。
食欲はまだあるし、熱中症の気配もないので、大丈夫だと思って次に進む。
だがもう全然前にはついていけないので、とりあえず麦草峠の手前の最後の補給地点である道の駅までは一緒に行き、そのあとはそれぞれのペースで登って、ゴール後に会おうみたいな形にした。なんとか道の駅まではたどり着き、再度補給。ご飯は相変わらず食べれるものの、とりあえず水分だけは切らさないようにしていた。あと、ちょっとさすがに時間がかかりすぎる気がするので、自分が先に出ることにした。
メルヘン街道の文字が憎たらしい
スタート再開してすぐ、全然もう足も回らない感じで、とりあえず前に進む感じで進んでいく。このころになると、周りで走ってる人もみんな満身創痍の人が多いので、お互い声をかけ合いながら登っていく。
サポートカーも定期的に巡回していて、声をかけてくれるので、それも励みになった。ただ、もう完全に終わっている状態なのに、まだ20キロ以上登るというと、もう気分的にも萎える。メルヘン街道の文字が憎たらしい。
1000m地点だが、これが2000m地点ぐらいまで上がらないと思うと絶望する。
とりあえずもうひたすら耐えて、ただただ回していく感じ。ここまで来ると足つきなしでとか言ってる状態でもないので、5キロぐらい登ったら、軽く休憩をしながら進む形になる。
一瞬でも足を止めると少し楽になる。
本当は止まると足をつるので止まりたくないが、そうも言ってられないぐらいしんどくなると、一旦止まらざるを得ないという時に水をかけたりして、水分を補給して前に進む。色々限界が来ているので、走りながら補給をするのもしんどくなっているので、一旦止まって補給するみたいなことをしながら、色々工夫しながら進む。
もうちょっとで給水所だからっていうサポートカーの声を信じて進むが、もうちょっとのもうちょっとが3、4キロ先だったりとかするので、この状態で3、4キロは全然もうちょっとではないんだよなと思いながら進む。途中、後ろから上がってきた人に、「まだあと2時間ぐらいあるし、足を止めなければ絶対最後までゴールできるよ」と励ましてもらい、それを糧に頑張り、なんとかCP2までたどり着く。
トマトやバナナ、レモネードなんかをもらい、なんとか息を吹き返す。ここまで来れたら、最後までいけるかもという気持ちになれた。スタッフの人にも「ここまで来たらゴールできるよ!」と励まされて、だいぶ力も出た。
残り距離も10キロを切っていたので、これだったらなんとか頑張れる。制限時間もギリギリ間に合うかもしれないと思って気合を入れる。
ただ、ここから先がだいぶしんどかった。もうあらゆるところは、足の筋肉でつってないところはないぐらい、いろんなところがつるし。足の裏がつって、まともにペダリングもできなかったりとかする。
一番しんどかったのは、太もも部分がつってしまい、ペダリングするたびに激痛が走る状態。ただ、もうこの状態だと、足を止めて自転車を降りることもできないので、ただひたすら進むしかない。
よかったのは、周りに人がいなかったので、多少変な声をあげても大丈夫だったことだけが救いだった。
こんな感じでごまかしながら、なんとかちょっとずつ進む。ケイデンスが低いとかなとか言ってられる感じでもない、とにかく止まらずに前に進むことだけを考える。
ガーミンの残り獲得標高と残り距離をにらめっこしながら進む。全然進まないんだなと思いながら、悲しくなりながらとりあえず進む。
とはいえちょっとずつでも減っているので、それを糧に頑張る。何度も麦草峠は登っているので、道の駅ふるさとから先は、もう距離は把握しているし、疲労していない状態だとそこまで遠く感じないが、今回は果てしなく遠く感じた。
最後、麦草峠の看板が見えたときは、涙が出るぐらい嬉しかった。
15時8分、なんとかゴール
そこから軽く下って、ゴール地点へ。私が到着したのは15時8分。
本来は15時が締め切りなのだが、スタッフの人たちもサポートカーの情報から私が諦めずしぶとく登ってきているのを把握していたので、待っていてくれて大歓迎してくれたのでありがたかった。
無事、完走シールももらい、ほぼ要介護状態で自転車から降ろしてもらって、椅子に座って、とりあえず足の攣りが収まるのを待つ。


飲み物や恒例のカップヌードルをもらう。
これが例のカップヌードル。
確かにむちゃくちゃ美味しかったが、もはや何を食べても美味しかった。
しばらくスタッフや参加者、仲間と休んで話をしながら、走れる状態にまで戻ったので、荷物を受け取って茅野まで下る。とてももう荷物を背負って自転車に乗れる状態じゃなかったが、完走したアドレナリンもあったし、茅野まではほぼ下り一辺倒だったので、なんとかたどり着けた。すでに一緒に来ていた仲間の人は、お風呂に入って、帰る準備をしていたので、そこに合流。
帰りの特急のチケットは何時に帰れるかどうか、自分でも分からなかったので、着いたタイミングで取ろう、もし取れなかったら、どこかホテルを探そうぐらいに考えていたが、とりあえず電車で帰れそうだったので、特急チケットを買って、休憩して、帰り支度を整える。

ただ、もうおそらく全然頭が回っていなかったのだろう。取ったつもりの特急チケットは時刻を間違えていて、結局中央線の鈍行で帰る羽目に。それもだいぶしんどかったが、もうあんまり考える力もなかったので、とりあえず座れただけはよかった。なんとか高尾駅で帰りつき、止めていた車に自転車を積み込んで家に帰ってこれた。
とにかくしんどかったの一言に尽きるが、やり遂げられたこともよかった。
しかしダメージもかなり大きい。普段膝が痛くなることはないが、今回は帰り際にはだいぶ膝が痛くなっていたし、全身が筋肉痛な状態。過去、四国一周したときやブルベをしたときでもここまで疲労しなかったっていうぐらい、いろんなところを追い込んだ気がする。

とはいえ、なんだかんだといって、この夏のチャレンジを成功できたのはよかった。
登りが苦手でも諦めなければattack299完走はできる!
いやーしばらく登りはいいや。
