アートパーティという「場」の誕生

【ものづくりとアートが出会う場所】

祖師ヶ谷大蔵のウルトラマン商店街で2012年4月~2024年12月「George(ジョルジュ)」というギャラリーカフェを経営していました。

毎年立春の頃、ジャンルを超えた様々なアーティストたちに参加していただき、作品を自由に発表する「大人の文化祭」的な「ジョルジュアートフェスタ」というグループ展を開いていました。節分の豆まきをしたり、暦の上での新年を共に祝う、風物詩のようなイベントになっていました。

ジョルジュは閉店しました。でも、その場をプロデュース・コーディネートしてきた私の「アートで人をつなぎたい」という思いは、形を変えながら続いています。閉店後も「ジョルジュPR」として、アーティストの広報活動に伴走する仕事もしながら、あの場で生まれた縁とエネルギーを次の場所へ、次の人へとつないでいくことが、私の役割だと思っています。

構想が動き出したのは、昨年11月のこと。

世田谷で73年にわたって製造業(アクリル加工)を営んできた(株)友成工芸さんのクラウドファンディングに出会ったことが、きっかけでした。

友成工芸さんは、製造業と教育を繋ぐ活動を地道に続けてきた会社です。昨年12月、池尻大橋(渋谷からひとつ目)に新しく誕生したのが、ものづくりスペース「つくるわね」。一見マンションかと思われる自社ビルの2階に、キッチン付きギャラリーと工房が共存する、まったく新しいクリエイティブ空間です。

その「つくるわね」の誕生を祝い、アーティストたちと何かできないか——その思いに共鳴してくれた人たちが、短い募集期間に21名も集まってくれました。解散総選挙があり、冬季オリンピックも佳境を迎える慌ただしい年末年始を渡りながら、気づけばあっという間に開催初日を迎えていました。

「アートパーティ」とは何か。

展覧会でも、発表会でもない。

アート作品と、アーティストと、鑑賞者(お客様)が出会い、コミュニケーションを深める場。ただ観るのでもなく、ただ感じるのでもなく、その先にある何かを予感する時間。もちろん、ただ楽しくあることも大切に。

ジョルジュのコミュニティメンバーにも尊敬する人が多い岡本太郎は、こんな言葉を残しています。

「人生は遊び。でも中途半端に遊ぶのではなく、自分の全存在をかける。」

詩人・長田弘さんの「ファーブルさん」にはこんな一節があります。

「この地上で、生きる理由と究極の目的を、じぶんのうちにしかもたないものなんてない。ものみな、無限のかかわりを生きているのだ」

人と人、アートと人、言葉と人、食と人、場と人——すべてが関わりあって、手を取り合える瞬間をつくること。それが「ジョルジュ・アートパーティ」という場の、いちばん根っこにある思いです。

ART は、「対話」だと、わたしは思います。

次回は、3日間の開催レポートをお届けします。搬入から感動のクロージングパーティまで、あの熱量をそのままに。
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ジョルジュ・アートパーティ2026


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