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【長野移住】長野の工務店と初めての打ち合わせ。土地・お金・スケジュールの現在地を全部書きます

前回の記事で、「東京に住みながら、長野の家づくりを進められるのだろうか」と書きました。

そして本日、長野の工務店さんと初めてオンラインで打ち合わせをしました。仕事を終えて子どもを保育園に迎えに行ってから家に帰り、子どもにご飯を食べさせてからパソコンの前へ💻

結論から言うと、打ち合わせして良かったです!
希望が見えたという意味ではありません。自分がどれだけ何も分かっていなかったかが分かった、という意味です。

この記事では、その日に話したことを、話した順番のまま整理して残しておきます。
土地の話、設計の話、お金の話、そしてこの先の予定まで。長くなりますが、一度にまとめて書いておきます✏️


打ち合わせの様子





▶︎1. まず、私たちの希望を伝えるところから


打ち合わせは、私たちの希望を聞いてもらうところから始まりました。事前に夫婦で書き出しておいたものです。

エリア
第一候補は原村。条件によっては、富士見町、茅野市、松本の郊外も検討する。

時期
子どもが物心つく前に移りたい。目安として「ここ1、2年」。入居時期の目標は2028年3月ごろ。

家のイメージ
ある工務店さんのYouTubeを、直近1〜2年分は全部見ています。特に、ある平屋のルームツアー回。外観も、内装も、土間も、「これだ」と思いました。あの雰囲気を目指したい。

土地の条件
- 小中学校まで2km以内
- 生活インフラが近い
- 静かで、涼しい
- 自然が身近
- 家の中から山が見える

私たちが長野に通うようになって数年。子どもは来月で1歳になります。生まれる前から月に1回くらいのペースで長野に通っていて、特に原村・八ヶ岳への愛着は、夫婦そろって強い。

そういう話を、ひととおり聞いてもらいました。



▶︎2. 原村には、そもそも土地が出てこない


そこで最初に返ってきたのが、エリアの事情でした。

原村は「市街化調整区域」がとても広い。ざっくり言うと、新しく家を建てられる場所が法律で限られている、ということです。

その結果、宅地の供給がとても少ない。

私たちはここ数ヶ月、不動産のポータルサイトをほぼ毎日眺めています。新着が出てくるペースは、想像よりずっと遅い。「今日も無いな」と思ってアプリを閉じる日がほとんどです。

しかも、役場や中学校の近くのような利便性の高い場所の土地は、輪をかけて希少とのことでした。出れば数日で決まる世界だそうです。

原村と決め打ちしている時点で、私たちはかなり狭い門をくぐろうとしている。まず、そこを自覚するところからでした。



▶︎3. 私たちの希望条件は、実は矛盾していた


そのうえで、候補地を一つひとつ見ていきました。そこではっきりしたことがあります。

利便性を取ると、眺望が消える。眺望を取ると、生活が遠くなる。

考えてみれば当たり前です。山がよく見える場所は、たいてい標高が高く、集落から離れていて、傾斜地です。逆に学校やスーパーの近くは平地で、周りに建物があって、視界が抜けません。

私たちが探していたのは、条件を満たす土地ではなく、矛盾を許してくれる土地だったのだと思います。



▶︎4. 実際に見ていた、3つの候補地


打ち合わせの時点で、私たちが目をつけていた土地は3つでした。まだ交渉前なので、詳細はぼかして書きます。

① 生活インフラが近い、自己採点80点の土地

買い物も学校も現実的な距離。暮らしの面ではかなりいい。
ただし、眺望が読めない。写真だけでは、山が見えるかどうか判断がつきません。

そしてもう一つ引っかかりがありました。この土地は、おそらく「建築条件付き」だということ。

② やたら広い土地

300坪クラス。広さのロマンはあります。
ただ、広ければいいという話でもなく、造成の費用や、その後の管理という現実がついてきます。庭というより原っぱです。

③ 眺望はいいが、視界に太陽光パネルが入る土地

学校までの距離も許容範囲で、条件的にはかなりいい線をいっています。
でも、せっかくの景色の中に太陽光パネルが入り込む。ここを「気にしない」と割り切れるかどうかで、評価がまるで変わります。

こうして並べると、どれも「あと一歩」なんです。
80点が3つあって、100点が1つもない。



▶︎5. 「建築条件付き」という、思わぬ壁


今回いちばん勉強になったのが、この仕組みでした。

簡単に言うと、その土地を買うなら、指定された会社で家を建ててくださいという条件がセットになっている土地のことです。

条件付きの土地を買ってしまうと、私たちが「これだ」と思ったあの家は建てられません。

土地を取るか、建てたい家を取るか。
そんな選択、したくなかったというのが正直なところです。

ただ、ここで教えてもらったのが、「建築条件を外せないか交渉してみる」という選択肢があるということでした。必ず通るものではないけれど、聞いてみる価値はある、と。

この確認は、工務店さん側で事前に動いてくれることになりました。



▶︎6. 光が見えたのは、「設計で解決する」という発想


正直、ここまでの流れで気持ちはけっこう沈んでいました。

変わったのは、この一言でした。

「眺望は、土地だけで決まるものではないですよ」

つまり、こういうことです。

- 2階リビングにする — 1階から見えなくても、床が上がれば視界が抜ける
- 屋上テラスをつくる — 生活の中に「山を見る場所」を意図的に設計する
- 視線シミュレーションで検証する — 買う前に「この土地の、この高さなら、どこまで見えるか」を可視化する

私たちはずっと、土地の点数で家の点数が決まると思い込んでいました。
でも実際は、80点の土地に、設計で20点を足しにいける。しかも「たぶん見えるはず」という願望ではなく、買う前に検証したうえで。

平屋で考えていた私たちにとって、2階リビングという提案はまだ飲み込めていません。でも、選択肢が増えたことは間違いなく前進でした。



▶︎7. お金の話。「仕事を辞めます」と言った瞬間


そして、もう一つの壁の話になります。こちらのほうが重い問題でした。

私たちは打ち合わせの中で、こう伝えました。

「移住にあわせて、仕事は変えるつもりです」

そのときの、少しだけ慎重になった間を、私たちはよく覚えています。

銀行が見ているのは「これから」ではなく「これまで」

住宅ローンの審査で最も重視されるのは、安定した収入が継続して見込めるかという点です。転職直後は、この「継続」の証明がいちばん難しいタイミングになります。年収が上がる転職であっても、です。

つまり、今の仕事を辞めた瞬間、私のローン審査上の立場はいったん弱くなる。

そして、スケジュールが噛み合わない

もっと具体的に書きます。
時期 起きること
近いうち いい土地が出る(かもしれない)→ 支払いが必要
来年の夏〜秋 ようやく転職の内定が出る(最短で)
その後 建築の契約・着工 → さらに大きな支払い
2028年3月 入居したい

土地の支払いのタイミングと、私たちの身分が固まるタイミングが、完全にずれている。

「じゃあ土地を買うのを待てばいい」と思われるかもしれません。私たちも最初はそう考えました。でも原村で条件を満たす土地は、そもそも年に数えるほどしか出てこない。待っている間に、選択肢そのものが無くなる可能性があります。



▶︎8. 「土地だけ先に買う」という考え方


ここで出てきたのが、土地の購入と家の建築を、資金面でいったん切り離すという発想でした。

キーワードは「セカンドハウスローン」です。

自宅とは別に、別荘やセカンドハウスを持つための住宅ローン。これを使えば、東京に住んだまま原村の土地を先に押さえられる可能性がある。そして転職して生活の拠点が移った段階で、通常の住宅ローンに組み替えていく。

土地の取得と、身分が固まるタイミングのズレを、ローンの種類で埋めるという考え方です。

ただし、いいことばかりではありません。同じ席で、はっきりデメリットも説明されました。

- 金利が、通常の住宅ローンより高い
- 住宅ローン減税が使えない

数十年の話なので、多少の差が最終的にはそれなりの金額になります。ここは後日、比較表を送ってもらうことになりました。

あわせて、親からの援助についても確認を進めることになりました。これは私たちにとって、なかなか切り出しづらい宿題です。



▶︎9. いちばん腑に落ちたこと。土地探しと家づくりは切り離せない


打ち合わせを終えて、いちばん腑に落ちたのはここでした。

土地は不動産屋さんと探して、決まってから工務店さんに相談する。私たちはずっと、そういう順番だと思っていました。

でも、それだと間に合わないんです。

いい土地が出ても、プランと見積りを検討している数日のあいだに、タッチの差で売れてしまう。「これが一番多い」とのことでした。

だから、こういう体制を取ることになりました。

- 気に入った土地が出たら、24〜48時間以内に概算プランと資金計画を出してもらう
- 検討のために、1〜2週間の仮押さえができないか動いてもらう
- 未公開の物件情報や、近日公開予定の情報を先に共有してもらう
- 原村だけでなく、富士見・茅野・松本郊外まで広げて、学校2km以内の土地リストを作ってもらう

私たちは、順番を間違えていました。土地を見る段階から家づくりの相談相手がいて、「この土地なら、こういう家が、いくらで建つ」を即座に出せる状態でないと、この地域では戦えない。



▶︎10. そして、8月末に長野へ行きます


最後に、具体的な予定が決まりました。

8月29日 — 安曇野の宿泊体験モデルハウスに、家族で一泊
8月30日 — 諏訪の展示場を見学 → 原村・茅野方面の土地ツアー

実際に建てられた家に泊まれる仕組みがあるそうです。展示場を昼間に見て「いい家ですね」と言って帰るのとは、まったく別の体験になるはず、と。

夜の静けさ、朝の光の入り方、床の冷たさ。そういうものは、泊まらないと分かりません。

そして何より、夫婦で家のことをじっくり話す時間ができる。これが意外と大事だと思っています。日々の生活の中で、家の話を腰を据えてする時間は、実はほとんど取れていません。

ちなみに宿泊は無料。ただしアメニティは持参とのことでした。歯ブラシとタオルを忘れないようにします。

事前の宿題も出ました。「ワクワクシート」という、希望をまとめるシートを書いて提出すること。

私たちそれぞれ書いてみようと思っています。
たぶん、ずれます。そのずれを長野で埋めてくることが、今回いちばんの目的かもしれません。



▶︎この2日間で、持ち帰りたいもの

漠然と楽しみにするだけでは、たぶんまた「良かったですね」で終わります。なので、決めておきます。

1. 候補地の順位をつけて帰る
2. 眺望をあきらめるかどうかを決める — 設計でカバーする方向に振り切るのか
3. 夫婦の希望のずれを、言葉にして揃える

土地が決まらなくてもいい。でも、順位が決まっていない状態で帰ってきたら、この2日間は失敗だと思っています。

打ち合わせの前、私たちは「東京から家づくりなんて進むのだろうか」と思っていました。

今は、進む気がしています。ただし、思っていたよりずっと段取りが必要で、思っていたよりずっと時間が無い。それが分かっただけでも、この1時間半には価値がありました。

8月末の長野。その様子は、またここに書きます。

このnoteでは、東京から長野・原村への移住と家づくりのプロセスを、うまくいかなかったことも含めてそのまま記録しています。同じことを考えている方の参考になればうれしいです。



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