2026年北海道の夏、私のお盆の過ごし方(Day 4)
〜激甚化する災害と『真夏・真冬』の脅威。地方と都会、そして設備の違いが分ける『リアルな生存戦略』〜

お盆休み4日目。
テレビをつければ、九州の地震被害や関東を狙う台風の話題が連日報じられています。最近では千葉での線状降水帯による激しい浸水被害や、それに伴う交通網の麻痺、帰宅困難者の発生など、ニュースを見るたびに胸が痛むと同時に強い危機感を覚えます。
「もしこれが、東京などの大都市圏で巨大地震や大洪水として発生したら……?」
そう考えると、都市部と私たちが住むような地方(北海道など)とでは、「災害への備えの構造」そのものが大きく異なることに気づかされます。
その最たる例が、「クルマ(自家用車)」の存在です。
都市部において災害時のクルマは、渋滞や放置車両のリスクになりがちです。
しかし、車社会の地方においては単なる移動手段を超え、「プライバシーの守れる個室シェルター」「冷暖房と電源を備えた動く防災拠点」へと姿を変えます。私自身、車に助けられた経験を持つ道民の一人です。
そしてもう一つ、あの2018年9月の「北海道胆振東部地震(約295万戸のブラックアウト)」の際、意外な盲点が露呈しました。
それが「ハード(設備)の違いによる、長期化の際の圧倒的な格差」です。
当時、避難先や仕事等でホテルを利用していた人たちの間でも、その施設の「自家発電設備」の違いで状況がまるで異なっていました。
一般的なホテルの非常用電源は、火災時の数十分程度の避難を想定しているものが多く、数日間に及ぶ停電には耐えられません。
電源が切れれば消防設備や給排水が止まり、衛生・安全上の基準が保てなくなるため、「ホテル側からチェックアウト(退去)を求められ、結局市役所などの避難所に移らざるを得ない」というケースが相次ぎました。
一方で、72時間級の自家発電や燃料の優先補給協定を持っていたホテルは、宿泊客の安全と生活を維持し続けることができたのです。
「ホテルに入れたから一安心」ではなく、設備と備蓄の深さによって明暗がはっきりと分かれました。
さらに身近な「自宅マンション」でも同じことが言えます。
停電が長期化すると、エレベーターが止まるのはもちろんですが、何より恐ろしいのは「給水ポンプが停止して水が出なくなること」でした。
電気の復旧が遅れれば遅れるほど、水・トイレ・照明・情報といった生活インフラが一気に遮断され、その影響の違いは日を追うごとに致命的になっていきます。
思い返せば、災害は季節も場所も選んでくれません。
真夏の停電、元旦を襲った能登の雪の中の地震、3.11の寒さ、9月の全道ブラックアウト・・・。
「これからのあるべき備え」として、私たちは以下の視点を持つ必要があると感じます。
家庭(個人):クルマの防災拠点化(ガソリン満タン運動)に加え、マンション等での「水・電気の長期停止」を想定したローリングストックと簡易トイレの大量備蓄。
企業・ホテル等:単なる非常用電源の有無ではなく、「連続何時間稼働できるか」「燃料補給協定があるか」という一歩踏み込んだ災害BCP。
公的機関:都会の帰宅困難者対策と、地方の広域停電・避難所に向けた燃料・エネルギーインフラの優先供給体制。
我が家もお盆の巣ごもりついでに、家の備蓄だけでなく、車の燃料メーターや「水・電源」の備えを改めてチェックしました。
「何事もない日常」がいかに有り難いか。
エアコンのない我が家で扇風機の風を感じながら、平和な日々の尊さと、柄にもなく過酷な実体験から学んだ「命を守る備え」について考えてみました。

