速く走るポイントたちの、短い旅
毎月、2,000ポイントは普通列車のように旅に出ています。
急がず、揺れながら、時間を味方につける旅です。
<前回の記事はこちら👇>
普通列車で行くように、ポイントを旅に出す|げじげじくん
けれど、私のもとには、もう一種類のポイントがいます。
彼らは、驚くほど速く増えます。
ネットショッピングの特売日。
付与ポイントが最大40倍になる日があります。
その日に、私はお米を買います。
お米は、昨年から値上がりが続いています。
店頭で買うと、以前より明らかに高い。
けれど、ネットだと比較的安く、しかも期間限定ポイントがつきます。
ぜいたくをしているわけではありません。
むしろ、生活を守るための選択です。
その結果として、速く走るポイントたちが生まれます。
💳付与されるのは、1か月後
ただし、彼らはすぐにはやってきません。
特売日に買い物をしても、
ポイントが付与されるのは、ちょうど1ヶ月後です。
忘れかけた頃に、まとまった数で現れます。
まるで、少し遅れて合流する旅人のようです。
そして、その瞬間から、彼らの短い旅が始まります。
💳速いけれど、遠くへは行けない
特売日で増えたポイントたちは、勢いがあります。
一気に仲間を連れてきます。
けれど、彼らには制約があります。
金融市場への長旅には出られません。
行くための「きっぷ」を持っていないのです。
さらに、与えられた時間は1ヶ月。
付与された日から数えて、30日ほどで役目を終えます。
使わなければ、静かに消えてしまいます。
彼らは短距離走者です。
速く走ることはできるけれど、長くは走れません。
💳カレンダーをめくる音
期限付きポイントを持つと、
カレンダーの進み方が少しだけ変わります。
付与された日を確認して、
頭の中で「あと何日」と数えます。
まだ余裕があると思っていても、
気づけば残りはあと2週間。
カレンダーをめくる音が、少しだけ大きく感じられます。
金融市場に旅に出ているポイントたちは、
時間を味方につけています。
増減を繰り返しながら、ゆっくり進んでいます。
けれど、この期間限定のポイントたちは、
時間に追われています。
同じポイントでも、
背負っている時間の流れが違います。
💳稚内の朝
2025年12月。
宗谷岬を目指して北へ向かった旅の途中、私は稚内に泊まりました。
朝、ホテルの窓の外は、少し白くかすんでいました。
冷たい空気の中で、朝食をとります。
そのとき、私は期限付きポイントをすべて呼び戻しました。
金融市場へは行けなかった彼らです。
長旅はできませんでした。
けれど、その代わりに、この旅の一部になることができました。
朝食代として、きれいに役目を果たしました。
消えてしまう前に、確かな形で旅に参加できたのです。
<宗谷岬を目指した当日の流れは、こちらにまとめています👇️>
凍てつく岬で言葉がほどける|北海道・東日本パスで宗谷岬を目指す旅#11(2025年12月)|げじげじくん
豪華な使い方ではありません。
でも、迷いのない使い方でした。
💳普通列車と短距離走
長い時間をかけて進むポイント。
期限の中で駆け抜けるポイント。
どちらが優れているという話ではありません。
旅の距離が違うだけです。
普通列車のように、遠くを目指す旅もあれば、
短距離走のように、今この瞬間を支える旅もあります。
どちらも、私の旅を静かに支えてくれています。
今日もまた、
速く走るポイントたちは、どこかで期限を刻んでいます。
もしあなたの手元に、
1ヶ月しか生きられないポイントがあったなら、
どんな旅に参加させてあげますか。
いいなと思ったら応援しよう!
記事への応援としてチップをいただけたら励みになります。
あわせて、気になる路線や行き先があれば、コメントで教えてもらえると嬉しいです。