吹雪の向こうで、灯りが増えた|北海道・東日本パスで宗谷岬を目指す旅#10(2025年12月)
<前回の旅行記はこちら👇>
先へ進む一縷の望みを託して|北海道・東日本パスで宗谷岬を目指す旅#09(2025年12月)|げじげじくん
バスを使って辿り着いた名寄駅で、恐る恐る、もう一度確認しました。

これから旭川方面に向かうのか?
「稚内行きの始発列車は、運転予定です」と。
その言葉を聞いた瞬間、肩の力が抜けました。
駅を出て、近くのコンビニまで歩きます。
さっきよりも雪が強くなっていて、コート羽織った全身が白くなりました。
駅に戻ると、旭川方面の運転再開を待つ人と、稚内方面の列車を待つ人が、合わせて20人ほど。
発車10分前に改札が始まり、流れに乗ってホームへ向かいます。
いよいよ、という感覚が、足元から上がってきました。

キハ54系
⛄天塩川沿いを北へ
稚内まで乗る車両は、キハ54でした。
国鉄末期に造られたと聞いていた通り、座席はどこか新幹線の名残を感じさせ、長時間でも身体を預けられます。

まるで昔の急行列車に乗ったような感覚でした

国鉄時代のロゴ「JNR」が懐かしいです
吹雪の中、列車は名寄駅を発車しました。
窓の外には、天塩川。
白い雪と、黒く見える川の流れ。
その対比が、しばらく続きます。


手塩川のあちこちで凍っているようにも見えます

遠くの山沿いには霧が…

だんだん周囲が暗くなってきます
音威子府で、約1時間停車します。
密かに楽しみにしていた駅そばは、すでに営業終了。
天北線の展示も、16時までで終了でした。
吹雪の中、駅構内を行ったり来たりして、時間をつぶします。



今日で年内の営業も終了

右横の畳スペースではコンセントが利用できるようです

ナイター営業しているのかな?

稚内駅に向けて出発
⛄夜に近づく
再び走り出すころには、外は暗くなっていました。
車内は暖房がよく効いていて、少し暑いくらいです。
気がつくと、うとうとしていました。
幌延駅で10分ほど停車したとき、外に出て、冷たい空気を吸います。
眠気が、すっと引いていきました。

今日も活躍したのでしょうか?

以前は羽幌線が走っていて道北のターミナル駅でした
幌延駅や豊富駅で、旭川方面の列車とすれ違います。
運転が再開していることを知り、ホッとすると同時に、稚内が近づいている実感が強くなります。

⛄終点の灯り
雪が舞う中、稚内駅に到着しました。
降りるとき、運転士さんに
「稚内で宿泊予定だったので、無事に辿り着けてホッとしました」
と声をかけると、運転手さんからは
「旭川あたりが一番、雪が降ったみたいですね。稚内と名寄の間は平常通りの運行でしたよ。」
と声をかけてくれます。

ありがとうございました!

この区間をバスも使って約10時間かけて到着!

1年5ヶ月ぶりに辿り着きました!
外は氷点下7度。
けれど、不思議と寒さは感じません。

吹雪の中だったので体感温度はもっと低かったかと…でも寒さは感じず

氷点下で空気が澄んでいて、一層キレイに見えました!
駅前のイルミネーションを見て迎えられている、という言葉が、自然と浮かびました。
今日は、稚内に泊まります。
子どもが「今回は、19分で戻らなくていいんだね」と笑顔で言いました。
私も「そうだね。今日は稚内泊にしてよかったね」と返しました。
⛄夜の湯で
ホテルまでは、新雪を踏みしめて歩きました。
早く着きたい気持ちが先に立ち、ホテルの目の前で転びましたが、それも含めて、今日の終わりです。
露天風呂に浸かり、夜空を見上げます。
雪が、静かに舞っています。
この3日間の往路を、順に思い出しました。
大雪と、その合間の判断と。
宗谷岬までは、あと一息です。
湯気の向こうで、その距離だけが、確かに残っていました。
(つづく)
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凍てつく岬で言葉がほどける|北海道・東日本パスで宗谷岬を目指す旅#11(2025年12月)|げじげじくん
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