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【教育とは何か】—進路は「どこに行くか」じゃない。「どう生きたいか」から決める

ちょうど娘が受験の年で、家でもよくこの話をしている。
進路って、どうしても
「どの学校に行くか」
「どの偏差値か」
に引っ張られがちだけど、本質はそこじゃない。
そもそも考える順番が違う。
先に来るべきなのは、

自分は人生で何を一番大事にしたいのか。

お金なのか、自由なのか、安定なのか、挑戦なのか。
人によって違うし、全部を最大化することはできない。
だから進路って、本来は
価値観と現実をすり合わせて、自分なりの納得解を作る作業
だと思っている。

ただ、ここでひとつ現実の話も避けて通れない。
今の社会は、良くも悪くも
選択肢の広さを学力が左右する構造
になっている。
これも子どもには正直に話している。
「今、勉強を頑張る意味は何か?」
それは、将来やりたいことが見つかったときに、
“やりたいのにできない”状態を減らすためだと。
好きなことが早く見つかる子もいる。
でも実際は、そんなに多くない。
むしろ、価値観は変わる。何度も変わる。
大人になってからひっくり返ることだって普通にある。

人生を80年として、65歳まで働くとする。
その中で、いわゆる「学業」に使う期間は
大体6歳から20歳前後まで、およそ14年。
長いようで、全体で見れば一部でしかない。
この14年で
「一生これをやりたい」と確信できる人の方が少ないのが現実だと思う。
だからこそ、今の進路選択に
“すべてを決める重さ”を持たせすぎる必要はない。
やり直しは効く。
方向転換もできる。
ただし同時に、こういう現実もある。
努力でどうにかなることもあれば、
どうにもならない制約も出てくる。
年齢、環境、タイミング、体力。
後からでは取り返しにくいものも確実にある。


だから結局は、このバランスになる。
理想だけでも生きられないし、
現実だけでも納得できない。

理想と現実の間で、自分なりの落とし所を見つける力。

これが進路設計の本質だと思っている。


親としてできることは限られている。
正解を決めてあげることじゃない。
「どっちがいいと思う?」と問い続けること。
「その選択で、本当に自分が望む人生に近づくのか?」と一緒に考えること。
そして同時に、
「今できる努力で、未来の選択肢は広げられる」
という現実も、ちゃんと伝えること。


下の子にはこう話している。
今の勉強は、将来のための我慢じゃない。
未来の自分に選べるカードを増やしているだけだと。
その中から、どれを選ぶかはその時に決めればいい。

願っているのはシンプルで、
大きな後悔をせず、
自分で選んだ道を納得して歩けること。
そのための土台をつくるのが、私の思う「親から子」への教育なんだと思う。


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