【AI格闘記㊻】AIの無限のペースに付き合うな。64歳、病み上がりのObsidian学習で見せた「手綱の引き方」
実はここ数日、体調を崩していた。
雨に濡れたのが原因で、一時は38.3度まで熱が上がった。幸い、Geminiを「内科医」に見立てて症状を伝え、水分補給と休養のアドバイスをもらいながら自宅療養した結果、無事に平熱まで戻った。AIから「微熱が続くようなら病院へ」という適切な助言もあった。念のため記しておく。
ベッドの上でも、前に進む
体調が少し上向いてきたところで、私は一つのミッションを動かすことにした。
秋のHP構築に向けて導入したばかりのメモアプリ「Obsidian(オブシディアン)」の、基本操作を学ぶことだ。
最初はYouTubeで操作方法を学ぼうとした。しかし動画はどうしても「高度な活用術」や「カッコいい設定」に偏りがちで、私が知りたい「超・基礎」が抜けていることが多い。
そこで私は、Geminiを「Obsidianの専属家庭教師」に任命した。「1日1テーマで、基礎の基礎から伴走して教えてほしい」と依頼したのだ。
今日の授業は、たった2つだけ
病み上がりの体に無理は禁物だ。
今日教わったのは「見出しの付け方(#)」と「箇条書きの作り方(-)」——それだけだ。実際にその日の体調記録をつけてみた。

たったこれだけのことだが、文字が整理され、自分の思考がクリアになっていく達成感がある。小さな一歩が、確実に積み上がっていく感覚だ。
優秀な教師ほど、止めなければならない
Geminiは優秀な教師だ。
「素晴らしいですね!明日はチェックボックスやテンプレート機能に進みましょう!」と、休むことなく次の提案を繰り出してくる。AIには「疲労」という概念がないからだ。
しかし、ここで私は明確なストップをかけた。

「今日はここまで。次の提案は、私が『提案して』と言ってからにしてください」
これこそが、AIと長く付き合うための最大の現場知だ。
「手綱を引く」のが、指揮官の仕事だ
AIは24時間365日、無限のエネルギーで働き続ける。しかし私たち人間は肉体を持ち、熱を出し、疲れる生き物だ。AIのペースに巻き込まれ、すべてを吸収しようとすれば、人間側が先に燃え尽きる。
ビジネスの現場でも、まったく同じことが起きる。優秀すぎるシステムやツールに人間が振り回されては本末転倒だ。
「今日はここまで」と線を引き、人間の体調とペースに合わせてAIの手綱をグッと引く。この「主導権のコントロール」ができて初めて、AIは真の相棒になる。
64歳の病み上がりが、今日もその一手を刻んだ。
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